トレードをしていると、月曜日から金曜日の閉場までの1週間があっという間に過ぎる感覚があります。そして、2週間、1カ月と時がたつのが早いですね。この時間の概念と何度か聞いたことがあるアノマリーという言葉が気になり、サイクルについて見てみました。
アノマリー:新月と満月のムーンサイクルと相場
Moon cycles and price moves in the markets
(注:この記事は2018年4月8日に投稿していたものに追記しています)
トレードをしていると1日、1週間だけでなく、2週間、1カ月という期間があっという間に過ぎていきますね。時間という概念を考えた場合、このブログで毎回登場するフィボナッチにも、縦の軸(値幅)と横の軸(時間)の概念があり、フィボナッチツールを組み合わせて使うハーモニックパターンにも時間の概念があります。
そして2週間と1か月という節目を築くサイクルに相当するのが、月のサイクル。満月から新月へ、新月から満月へと移行する約2週間という期間は、普段、意識していないとあまり感じない時間の流れかもしれませんが、チャートに向かっていて気が付くのは、相場が転換点を迎えそうな時、あるいは大きな動きを見せるタイミングなど、月のサイクルとそれとなくマッチしている時があります。
フィボナッチやその応用であるハーモニックパターンと同じく、相場の転換や大きな動きが出るのは、1日や2日前後することはありますが、月のサイクルをスイングハイやスイングローのサイクルと合わせて見ることも可能です。
ご存知かもしれませんが、Tradingviewには、ムーンサイクルやムーン・フェーズというご丁寧なインジケーターが複数あり、満月と新月の日を示してくれます。インジケーターがあるってことは、月のサイクルを見ている人がいるということですよね。
ムーンサイクルやムーンフェーズのインジケーター
新月と満月で見る相場の動きを見てみましょう。まずはムーンサイクルのインジケーターを表示した最近のFacebook(フェイスブック)を見てみます。
Facebookとムーンサイクル:2021年6月
満月、新月あたりでプライスアクションが出ているのが見えますね。特に気になるのは、Facebook株がトップアウト可能性があるという相場環境です。画像上のオレンジのラインは年足ピボットR1。
別の記事で投稿しているDJI(ダウ)などと同じで、レジスタンスをヒットしているのがわかります。
ビットコインとムーンサイクル
このインジケーターは上記のムーンサイクルとは異なるムーンフェーズというインジケーターになります。
高値を付けた時の白い丸は新月です。うーん、意味深ですね。
DJI(ダウ株価指数)とムーンサイクル
DJIの高値は1月26日につきましたが、満月は31日でした。
ゴールドとムーンサイクル
月の満ち欠けだけで即座にエントリーするということにはならないと思いますが、サイクル論というのがあることも考えると、全く無視はできない感じもしなくはないです。
ムーンフェーズというインジケーターにしろ、ムーンサイクルというインジケーターにしろ、その日にすぐに反転というのではなく、数日ずれている個所もあります。
例えば、ムーンフェーズやムーンサイクルのインジケータ―を使っていても、ハーモニックパターンが検出されるか、フィボナッチエクステンション、フィボナッチプロジェクション、フィボナッチエクスパンションの数値はどうか、移動平均線やピボットポイントなどの節目との位置関係はどうか?など、テクニカル分析の基本と合わせてみるのが大切のようです。
一番最近のFacebookは大きなレジスタンスをヒットしており、根拠が増えていることになりますよね。
私はどちらかというとお月様を見るのが好きな人なので、なるほどねぇと思ってチャートを見ていました。
トレーディングビューでは、インジケーターの一覧で、日本語ではムーンフェーズやムーンサイクル、英語だと Moon Phase、Moon Cycleという名前で出てきます。これから先のものではなく、過去の新月と満月の表示ですので、後付けになるかもしれませんが、興味を持った方は一度表示させてみてください。
アノマリーにもちょっとだけ触れた過去記事
2019年8月 「NZドルの$0.62754、NZDJPYの66.481円、ユーロニュージー(EURNZD)のガートレーを思い出しておこう」
2019年7月 「豪ドル円のガートレー、ポンドドルとユーロポンドのフィボナッチ – Volatile FOMC is coming」
2021年6月 「待っていた節目に到達の相場達:フィボナッチ78.6%を狙うGold、シルバーのガートレー、ダークホースなGER30」