プルバックが中途半端だったゴールドとユーロドルのプライスアクションから学ぶ。CADJPYはワンツー・ワンツー?

ブログがダウンしたためアップデートができずにいました。その間、先週の投稿でシェアしていた中途半端で浅いプルバックが気になるユーロドルは、やはり下げの動きが出ましたね。ゴールドとシルバーも同じ様相です。来週は、また米ドルと株式の動きが鍵のようです。A half-baked pull-back in EURUSD proved it was. Bullish sentiment is in full swing!

継続する「流れ」と待ち伏せる「流れ」

Let it be. Then, ARE WE READY?

(注:この記事は2019年11月10日に投稿していたものです)

ブログがダウンしてしまい、訪問してくださった皆さんにはご迷惑をおかけしました。こういう時は焦っても仕方なく、「レット・イット・ビー」で、あるがままにですね(笑)自分の思い通りには動いてくれない相場も同じ。先週掲載したユーロドルやゴールドは、押しを付けているのかよくわからない中途半端なレベルでの動きであり、わからなければ、あえて参戦しなくてもいい相場だったと思います。

そのほか、センチメントがブルに傾いているものは引き続き買い上がるということで、想定していた米株式の「流れ」は継続。トライアングルでガートレーとなり、その後トライアングルを上抜けて上昇してきたSP500などは木曜日に高値更新。それでも、この「流れ」の中で、今、私達がどこにいるのか、チャートパターンをチェックしておきたい相場のようです。火曜日には満月を迎え、また新しいサイクルも始まりますね。ブログのチェックのための投稿となりますので、内容が短くなりますが、これからの大きな「流れ」については先週の投稿をご参照ください。

年ピボットやフィボナッチで、基本に戻る♪

ドル円の109.622円とブラックスワン

USDJPY daily chart Nov 2019 ドル円日足のハーモニックパターンと節目ドル円は、明確なラインを形成する年ピボットポイントのある109.622円にまた差し掛かっています。ここでブラックスワンが登場しているのですが、PRZ(潜在的反転ゾーン)の上限は、もう少し上です。黄色のボックスのエリアには窓が開いてます。

年ピボットで一旦頭落ちとなり、今のブラックスワンが示すフィボナッチリトレースメントのレベルまでプルバックし、どこかのレベルで下げ止まってから、再び窓を埋める上昇の動きになるのか、窓をもう埋めることがないのかは、相場に聞くしかありません。

レンジになりエントリーしても往復びんたとなる面倒な相場になる可能性もありますので、このブログでいつも触れているドル円と連動する他の要素などを合わせて見ていくべき相場のようです。

中途半端だったプルバックを解消しつつあるユーロドル

前回の投稿でシェアしていたのは、日足のサイファーパターンで行き止まりになり、プルバックが浅くて物足りなかったユーロドル。ふたを開けると、下落してきましたね。こういう相場は、「え?上がるの?下がるの?」と目線がぶれやすいです。往復びんたにならないためにはやはり待つというスタンスも必要だったのかもしれませんね。

掲載した画像は週足に居座っているブラックスワン。これも、ドル円と似ていてPRZ(潜在的反転ゾーン)がもう少し下にあります。

シナリオを描く際に、考慮するべきは、DXY(ドルインデックス)にある窓と、ドルスイス(USDCHF)などがもうひと上げしそうな相場環境であることかもしれません。

ドルスイスの節目は、今年何度も登場し、ロールリバーサルを繰り返している$0.99815。ポンドドルも同じような絵を見せています。もう少しプルバックするのであれば、今の価格帯である$1.27730辺りから、すぐに買いではエントリーせず待つのが無難そうです。

クロス円:ユーロ円のガートレー。カナダドル円は「ワンツー・ワンツー」?

以前から記載していたユーロ円に居座るガートレーはまだ健在!豪ドル円のブラックスワンも同じで、NZドル円にいたガートレーにも価格は反応して荒れていますね。PRZの上限まで値幅があるので、ドル円の上昇に合わせて短期的に上昇する可能性がありますが、上位足のチャートに居座るハーモニックパターンですでに反応した価格帯はレジスタンスとして機能するので、週明けのプライスアクションに注目です。

カナダドル円は、ABCDパターン。蛍光緑のチャネル内の動きに注目します。

9月から10月にかけての下落は3波構成なので、ABCと考えることができます。また、この下落の動きで、画像中赤で記載した9月の高値を第1波、10月の安値を第2波とカウントする場合、10月の上昇は第3波となるはず。

ABCDパターンが表示するBDは1.618となっており、第3波のカウントに優位性がありました。チャートに引いた水色の水平線に注目です。10月の上昇が第3波であるなら、次に想定された動きは第4波。この場合、エリオット波動のガイドラインにあるように、赤で第1波とした9月の高値と重なってはいけないはずです。

その後はというと、水色のラインを引いたこの高値にかぶさっていますよね。そのため、10月の上昇を第3波とカウントする目線は無効になります。

A.「ワンツー・ワンツー」で上昇トレンドになるシナリオ

次に想定できるのは、9月から10月にかけてカウントした最初の赤の第1波と第2波のように、小さいレベルで青の第i波と第ii波を形成している可能性。エリオット波動のプロがよく口にする「ワンツー(1-2)・ワンツー(i-ii)」パターンになります。

言い換えれば、1-2-3-4-5の最初の1-2を終え、現在、ひと回り小さいレベルのi-ii-iii‐iv-vからなるi‐iiを形成しているということになります。この場合、iからiiへの動きは、1から2への動きと同じようにABCと3波からなる波になってくれないといけませんよね。

小さいレベルでのv波まで完了すれば、プルバックして、再び大きな赤の5波を完了するまで上昇するという可能性が示唆されています。(なお、エリオット波動では、Minuteなど細かい波に対する①などの正式なカウント方法があります。ここではあくまでも見やすくするために1とiを使っていますことをご了承ください。)

さらに、可能性があるのは、夏からの下落に対して、さらに深く下げてきて、80.345円の辺りでホワイトスワンを形成すること。先週記載していた米ドル・トルコリラのようなパターンです。

B.ABC調整というシナリオ

その一方、夏以降の蛍光緑のチャネル中の動き全体が、単なる調整波という可能性もあります。この場合、先ほどの赤の第1波と2波は、A波とB波であり、ABCDパターンでつけた高値がC波で、すでに調整を完了し、この後は下落に向かうというシナリオになります。今いる価格帯からの下落の波が推進波で勢いのある波になるかどうか、蛍光緑の下限ラインをブレイクするかなどを見ていきます。

USDTRY(米ドル・トルコリラ)やUSDCNH(米ドル・中国元)などの明確な節目

先週記載したUSDTRYのホワイトスワンも機能しています。また、対ドルの香港ドルと中国元のペアは、年足レベルのピボットが示す節目にいます。USDCNHのキーレベルは、$6.9232です。

USDHKDは、日足のチャートを見ると、3日連続で$7.8220あたりで、下ひげの長いローソク足を形成しています。$7.8220は、文句なしの年ピボットのある価格ライン。意識されて当然のラインですよね。これを下抜けた場合でも、下から長期の移動平均線が上がってきているので、スパイクを付けるリスクに注意です。

コモディティ:シルバーとゴールド

先週シェアしたもう少し深いプルバックの可能性の通り、プルバックしてきましたね。シルバーとゴールドは、短期足よりも日足で見ると、大きな絵が見えてくるように思えます。この下落の動き、勢いはなく、チャネルが引ける調整波のようにみえませんか?

だとすると、調整波はいずれ完了することが想定されます。現在、買いのブラックスワンが検出されていますが、もう少し様子見です。買いに転じるタイミングは、米株式などのリスクオンムードがリスクオフムードに変わる時かもしれませんなので、今週のプライスアクションには注目です。

米株式指数:ダウの$27749.20-27874.0

高値更新のSP500やダウ。前回の投稿で、SP500は、売りのブラックスワンがいる相場環境であることを書きましたが、金曜日には1時間足で小さな売りのガートレー。ただし、すぐに売りかというとそうではなく、警告が徐々に出始めているということです。

お気づきかもしれませんが、ダウフューチャーズの$27749.20(ブローカーによっては$27874.0)は、年足レベルのピボットポイントがはじき出す大きな節目です。木曜日に$27749.20で行き止まり、金曜日はこの価格を超えられていません。週明けギャップアップしても$27874あたりは、フィボナッチエクステンションを使った場合の「伸び切りゾーン」でレジスタンスとなるので、「高値掴み」にも注意したい相場です。

先週記載していたアップル株は、もう少しで年ピボットのレジスタンスレベル。きちんとヒットしてほしいですね。

このほか、先週記載した金融関連株にも売りのハーモニックパターンが居座っていますので、注目ですね。

そして、センチメントという点で、引き続き見ておいて損がないのがVIXや、CNNのFear and Greed Index (恐怖・欲指数)。「Extreme Greed(強烈に貪欲)」ということで、ブルなセンチメント全開!意味深ですね。

ユーロドルも、ドル円も、ゴールドも、原油も、いずれ、チャンスはやってきます。先週のような浅いプルバックで押し目を付けたようにみえてから上昇したのに再び下落したユーロドルなど、ポジションを持つとイライラするパターンです。焦ってローソク足が動いた方向にポジションを持つ必要はなく、後でがっつりいただくぐらいの気持ちで、月曜日のプライスアクションを見ていきましょう。

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