テクニカル分析:株価指数間のダイバージェンス Markets on the move with divergence

株式の下落が継続する中、下落前に、もう一つのダイバージェンスがすでにサインを発生していた可能性があります。これらの指標が先行指標となるのであれば、株式の下落はさらに続くのか?メモとしてまとめます。A decline in US and world indexes continues. This is just a memo as so-called divergence among indexes caught my attention. If these are leading indicators, then, it is worth monitoring a further decline in stock markets.

ダイバージェンスは価格とオシレーターの間だけのものではありません

Divergence among major ETFs, stock indexes

(注:この記事は2018年10月25日に投稿していたものです)

ダイバージェンスと聞くと、ユーロドルなどの価格と、MACD、RSI、ストキャスティクスなどのオシレーターの値の乖離を最初に思いつきますが、主要な指数などにも存在しています。

たとえば、下記に示したRussell 2000は、ブルーチップと呼ばれるメジャーな指数であるダウやSP500よりも一足先に下落しています。この場合、Russell 2000が先行指標となっている可能性を想定できるんですね。現在、見られる乖離と思われる現象を簡単ですがまとめてみました。

Stock indexes: 株式指数間のダイバージェンス

CBOE US 10Y Treasury Note Volatility Index(CBOE米10年債ボラティリティインデックス)

CBOE US 10Y Treasury Note Volatility Index:米10年債のボラティリティインデックスを見ると、直近、10年債の価格がはね上がり、金利が下げてきているにもかかわらず、ボラティリティは上がってきています。これが意味するのは何なのかわかりませんが、価格チャートの年ピボットS3をテストするのであれば、このインデックスが先行指標になっている可能性があります。

GDOW (Global Dow) グローバルダウ指数

GDOW (Global Dow):グローバルダウのインデックスはすでに2月の安値を割っています。

NYSE Composite Index(NYSE総合指数)

NYSE Composite Index(NYSE総合指数):NYSEコンポジットもすでに2月の安値を割っています。

XLF(SPDR金融セクターETF)

XLF(SPDR金融セクターETF):ファイナンシャルETFのXLFは、ダイバージェンスではないですが、年ピボットS1をテストする可能性があり、このまま下がるとSPXは影響を受けそうです。

Russell 2000(ラッセル2000)とSP600(SP600)

Russell 2000(ラッセル2000)とSP600(SP600)は、SPXやダウが下げ始める前からすでに下落しています。

通常、ダイバージェンスと聞くとRSIなどテクニカルツールと価格のダイバージェンスを思いつくのですが、メジャーな指標間でダイバージェンスが出ている場合、どちらかが先行指標となる可能性もあります。SPX、DJI、NDXがすでに下落が進んでいる他のインデックスを追いかけるのであれば、今日明日とまだまだボラティリティが高くなりそうです。

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