ダウ:フィボナッチエクスパンションなどを使ってはじき出すフィボナッチ数値- A zoom-in of DJI

米国株式が高値更新と、文字通り「ブルマーケット」が継続しています。週足、日足、4時間足など、DJIのパターンにズームインしてみました。Bulls in DJI still control the market and bears are left monitoring price action to see if the market is ready to turn. Where are we now after all?

2.618や4.236など重要な数値に出会うダウ

DJIA – Fibonacci projection and harmonic patterns

(注:この記事は2018年1月13日に投稿していたものです)

ダウの上昇は、過去にさかのぼると、フィボナッチエクステンションやプロジェクションなど、一定の主要レベルに到達しつつあります。

DJI(ダウ平均株価指数)のフィボナッチ数値

1.DJI weekly chart:ダウの週足チャートで見るフィボナッチプロジェクション

週足は、文句なしのアップトレンドですが、現在、重要な価格帯に位置しています。1月13日投稿の「カナダドル円のバタフライが強烈に効きましね CADJPY’s butterfly did not disappoint」に掲載している週足のフィボナッチレベルをご参照ください。

よく見ると、2007年高値と2009年安値を結んだフィボナッチプロジェクションは、そろそろフィボナッチでよく知られる数値の2.618に到達します。ここには年ピボットポイントR1というピボットが居座っています。また、上昇の経過をよく見ていただくと、フィボナッチプロジェクションの1.618を前にした18900ドル台では、リトレースメントが入っています。

フィボナッチプロジェクションは、エクステンションと異なり調整波を使うのですが、ハーモニックパターンを学ぶ上では非常に重要な要素です。主要な数値である1.618のレベルで、ABCとジグザグのパターンを作り、ボトムを付け、トランプラリーで上昇してきていますね。

2.DJI day chart:ダウの日足のチャネル、もう1つのフィボナッチプロジェクション

日足にズームインしています。ピンクのラインは年ピボットR1。

背景の薄いブルーは、上記で見た週足のパターンです。

2016年からのトランプラリーの動きを使って描画したフィボナッチプロジェクションは4.236が迫っています。

また青のパターンの3.618という数字も、フィボナッチを考えると意味深で重要な数値です。

なお、ここに描画したパターンは、公式には何のパターンにも当てはまりません。ただハーモニックを描画するツールは、バットなど学んだパターンを見つけるのに使うだけでなく、フィボナッチプロジェクションなど、重要なレベルをはじき出すのに使えるので便利です。4.236の次のフィボナッチのレベルは4.618ですが、年ピボットR1を考えるとこのピンクのラインでのプライスアクションが活発になる可能性大です。

3.DJI 4-Hour chart:ダウの4時間足で見えるレジスタンス

チャートが収まりきらないアップトレンドですので、かなり縮小しています。ピンクのフィボナッチエクステンションと、青い2つのフィボナッチエクスパンションが、年ピボットR1あたりでかなり重要なレベルを示しています。

右側の青いエクスパンションだと5.0のレベル内です。

また日足のボリンジャーバンドの2シグマラインは引いているのですが、月足、週足共にボリンジャーバンドの2シグマをはみ出していることはチャートを見ていただくとわかるかと思います。

仮に年ピボットポイントR1で反応して下落した場合、そのシナリオは、1)青いチャネルの下限と赤いラインのサポートを下抜けし、それが今度はレジスタンスになる、2)赤のサポートから再度上昇しても、R1より上の高値を更新できず赤のチャネル内に戻される。このようにならない限り、売り目線にはなりづらいです。

4.DJI 1-Hour chart:ダウの1時間足で見える小さな波とレジスタンスエリア

1時間足チャートまで下りてくると、次に注意してみるのは、年ピボットR1をヒットした際のプライスアクションです。ヒットした後、レンジとなるのか、下落となるのか?

下落した場合、ABCとジグザグで、ひげが出まくりのろうそくとなるのか?あるいは、5波からなる推進波となるのか?を見ていきます。

さらに、青と赤のチャネルの上限でサポートされてしまうと、まだ高値を更新するシグナルになりえます。その反対に、大きな陰線を出して、今週のドル円のようなシャープな12345という波を築けば、売りのスタンスに優位性が出ます。月曜以降、ダウがこのピボットR1でどのような動きをみせるかは非常に気になっています。R1あたりで、H&Sなど何か知らパターンが出るかも注目です。

フィボナッチについては、下記の記事もご参照ください。

フィボナッチはリトレースメントだけではないんです- Making the most of fibonacci tools

DJI 4H chart shows two fibonacci expansions in blue and fibonacci extension in pink. All show the very important levels near yearly R1. As you may notice, DJI’s strong gain has exceeded the 2 sigma of Bollinger Band in daily, weekly and monthly charts. There may be two scenarios: Firstly, DJI hits yearly pivot and draws back to the lower line of a blue channel, which converges support area shown as a red line. This support area becomes resistance and pushes DJI further down to the lower line of the red channel.

Secondly, DJI bounces back from this support area shown as a red line but fails to renew its high beyond R1. However, if DJI becomes supported on an upper line of both blue and red channels, followed by an ABC zigzag down move from R1, then, there is a potential of a new high ahead. We need to monitor what kind of price patterns and wave patterns will be formed around R1. If a sell is favoured, a fall from yearly pivot R1 needs to form a 12345 impulsive wave and becomes contained within both channels, and a counter trend up against this 12345 wave should not exceed R1.

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