DXY de D’oh! ドルインデックス・デ・ドォ:DXYはフィボナッチ78.6でブリッシュガートレー

ザ・シンプソンズのホマーのようになってしまうほど見事なプライスアクションを見せたドルインデックス。狙っていた節目から上昇しました。EURUSには売りのハーモニックパターンも。米ドルの動きなど今のハーモニックパターンをシェアします。

フィボナッチ78.6とABCDパターンが同期する時

Fibonacci 0.786 & ABCD pattern – Harmonic patterns in play

DXYのブリッシュガートレー vs ヘッドアンドショルダーズ

DXY Bullish Gartley ドルインデックスの買いのガートレー 25 Feb 2021

こちらは2月25日にキャプチャ―していたDXY(ドルインデックス)のガートレーパターン。

画像にある$89.657の価格は外せないサポートラインで、ここで検出されていたガートレーパターンのフィボナッチの比率も見事でした。

ニュースや要人発言がどうであれ、米ドルが一旦反発することを示唆していた相場で、売りのポジションの手仕舞いも重なった格好ではないでしょうか?

ドルインデックスは、その後、強烈に反発し、現在、$90後半まで上昇しています。こちらは28日現在の様子で、サポートラインから切り返してきた様子が見えると思います。

このガートレーパターンからの反発が継続するのであれば、ターゲットは、まだまだ上で、$92あたりになりそうです。

なお、このチャートには、ヘッドアンドショルダーズパターンのようなチャートパターンが潜んでいるのが見えるでしょうか?

ネックラインを割れば、売り継続か?という目線になっていたと思いますが、トレンドが伸び切ったあたりで、このパターンが出ている場合、そのまま売り継続ではなく反発して上昇というプライスアクションを見せることはよくあります。SP500などにも何度も出ていたパターンです。ネックラインにたまっていたストップをひっかけた可能性もありますよね。

EURUSのベアリッシュABCDパターン

ドルインデックスと合わせて、見逃してはいけなかったのがユーロドル。同じく2月25日にキャプチャ―しておいたチャートを掲載します。

DXYと同期で検出されていたのが売りのABCDパターン。

このパターンが検出された$1.22421から下落を続け、現在は、ABCDパターンのターゲットであった$1.20626まで下落。

正反対の動きを見せることが多いドルインデックスとユーロドルですが、今回は、プライスアクションの同期をハーモニックパターンが示してくれていた格好の事例です。

ユーロドルのテクニカル:チャネル 

こちらは、上記の画像にフィボナッチリトレースメントレベルとチャネルを追加したものです。

右上がりの太めの濃紺のチャネルを見ると上限でぴったりと止められて、ここで、検出されたABCDパターンとも重なり下落というプライスアクションを見せています。

この時につけた高値に優位性を見いだすのであれば、この高値を使って右下がりのチャネルを引くこともできます。

先ほど触れたABCDパターンのターゲットであった$1.20626は、このABCDパターンが示していたフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%になっているのが見えると思います。

ユーロドルのテクニカル:フィボナッチリトレースメント 

なお、週明けに、気を付けてみておきたいことが一点あります。木曜日につけた高値が直近高値となり、ユーロドルがさらに下落を継続するのか、それともワン・モア・アップとして、もう一度上昇に転ずるという荒れたプライスアクションを見せるのかという点になります。

その理由は、ABCDパターンができた地点の少し上に、黄色のボックスで描画したように、市場が意識していた価格帯の$1.22666があることと、ここに重なる2つの数値、78.6%と76.4%というフィボナッチリトレースメントレベルをヒットしないまま下落してしまっていることです。

言い換えれば、ユーロドルがチャネルの上限をオーバーシュートして、この黄色のボックスあたりをヒットし、その時にABCDパターンが出てくれていれば、文句なしの売りポジション構築となっていたと思いますが、この78.6%または76.4%のフィボナッチリトレースメントレベルを再度ヒットしにリターンムーブのプライスアクションを見せる可能性もまだ残されているという相場環境に見えます。

ドルインデックスがプルバックをしてくるとEURUSDは上昇することになるほか、他の通貨ペアなどを見ると、GBPUSDには買いのホワイトスワン、USDCHFには売りのブラックスワン、ドル円には売りのスリードライブ、そして金曜日に一旦検出されて消えたゴールドの買いの変形バットなど、米ドルの短期的な売りとプルバックを示唆するパターンもあるので、ユーロドルの突っ込み売りには気を付けたいところです。

それでも、EURUSDがつけた今年初めの高値越えが失敗であれば、再び下落に転ずる可能性もありますよね。大きなトレンドが出るまではもう少し辛抱のようです。

また、金曜日のNY閉場間際には、US500(SP500)の短期足のチャートに買いのガートレーも検出されていましたので、金曜日の手じまいと重なり、週明けの開場時に反発している可能性もあります。ユーロドルと同じく、US30(ダウ)やナスダックも、戻り高値を付けに上昇する可能性があります。

仮に米ドル下落で、他の通貨ペアやアセットが上昇してきた場合、その値動きが形成する波が、今回のユーロドルのように、チャネルの中に納まるABCという3つの波となるのかを見ていきます。

高値と安値が重なるようなジグザグした波になれば、調整波という優位性が高まりますよね。

フィボナッチの76.4%と78.6%など関連記事については、メニューにある関連記事をご参照ください。

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