ECBで落ちたEUR。その反対に上昇したのはシャークが出ていたDXY。金銀はスタンバイモードだったのですが、一日ずれて金曜日に撃沈。来週のキーレベルを見ていきます。A down move in DXY ended with a bullish shark pattern, which saw EURUSD tanking. Gold and Silver were moving up alongside DXY which was a bit strange but they fell on Friday.
ユーロドル、DXY、FANG、ラッセル2000 vs 年ピボットレベル
(注:この記事は2018年6月17日に投稿していたものです)
先週の概要:NFPで爆上げにならず、米利上げでも下げたDXYを止めたのは買いのシャークパターン。14日投稿の「FOMC後の米ドル: ハーモニックパターンなどを活用して無駄な予想を省く(続編)Post FOMC – USD」で、シャークパターンの画像を追加していたのですが、強烈に上がって来ました。USDJPYもDXY(ドルインデックス)と一緒のタイミングで、年ピボットのミドル値109.99から上昇。ゴールドとシルバーは、DXYの動きを見ながらという展開のようでしたが、ドル買いの後、一日ずれて金曜日に撃沈。感情トレードはご法度ですので、仕切り直しです。次のキーレベルが見えているので、見ていきます。
ネンスターというガートレーのおいとこパターンも活躍
USDJPY(ドル円)のネンスターパターン
ドル円は、投稿したネンスターというパターンが出た後、年ピボットミドル値の109.99円から反発しチャネル内で上がってきています。
110.85円あたりのゾーンは過去に何度も反応したエリア。
今月のピボットR1で止められて再度トライしている場面ですが、上抜けすると、111.900円に週足の雲の下限と上からのトレンドラインが重なってくるエリアがあります。
さらに上には年ピボットが112.86円にあります。現状では、木曜日の高値を抜けて、押しを付けるようであれば、短期足で買いという目線もOKだと思うのですが、金利次第という面倒な動きになりそうなことと、特にフィボナッチの比率が揃うハーモニックパターンも検出されていないので、もう少し様子見です。
EURUSD and DXY(ユーロドルとドルインデックス)
ドルインデックスには、14日に買いのシャークパターンが出て、その後、爆発してくれました。その反対に動いたのがEURUSD。EURUSDは、太い青のラインで支えらえるかと思いましたが、4時間200MAの壁を抜けそうで抜けきらずに下げ。
中途半端な場所にいるので、市場参加者が見ているであろう大きな節目である、もう少し下の年ピボット1.1475あたりまで落ちてきてくれた方がわかりやすそうです。
こちらはDXY。チャネルも上抜けし、なんだか、すごいことになっていますね。
ですが、すぐ上に年ピボットが見えています。
EURUSDと同じく、木曜日の動きがインパルシブな動きで小さなレベルの第3波とすると、第4波のプルバックを待って、この年ピボットをヒットする第5波を想定することもできます。
こちらは ドルインデックスの5波推進波の動きの可能性。EURUSDで、5月の上昇は第4波の可能性を記載していたのですが、DXYと合わせて2月からのチャートを見ると、先週の下落で第5波が進行中ということも想定できます。
年ピボットという大きな節目のヒットで、利食い、売りの参入など、プライスアクションが出るはずです。
USDCHF(ドルスイス)のディープクラブパターン
USDCHFは売りのディープクラブ。ただし、一旦このパターンでプルバックをして下げ止まり、年ピボットR1を目指すのか?それとも、このパターンが有効のまま下げに転じるかはわかりません。
DXYがプルバックをして再度上を目指すのであれば、同じく押し目から買いが入ると思いますので、プライスアクションに注目です。
ポンドカナダドルやユーロカナダドルの売りのハーモニックパターン
GBPUSDとAUDUSDも今年のピボットまで下げてくる可能性があるというシナリオを考えています。
EURCADは日足でサイファーが検出されており、下げて上がってとプライスアクションが活発になっています。
GBPUSD and AUDUSD may be in the same vein if DXY is aiming to hit its yearly pivot.
JPY crosses(クロス円):ポンド円のホワイトスワンなど
ホワイトスワンが一発目に出た時のピンバーは強烈ですね。このピンバーを使ってチャネルを引いておきます。
円が売られ、GBPも対ドルで売られるとなると、この辺りでレンジになる可能性も考慮。WhiteswanのPRZは下の方にありますので、右上がりのチャネルの下限を抜けて、右下がりのチャネルの下限まで下落する動きもシナリオに入れておきます。
US10Y and US30Y・米国債10年物と30年物
ドルの利上げで上昇はつじつまが合うではないか?となるのですが、先週記載したように金利の価格のチャートには、米10年債の価格のチャートで買いのブラックスワン、そして30年債の価格のチャートで買いのガートレーが検出されたままですので、価格がこのままパターン通りに上がってくると金利が下がるのでドルには不利となります。
FEDやECBの発表が、DXYが年ピボットを狙うきっかけとなっているのであれば、この節目に到達するころに、金利がどこにいるのかをしっかり見る必要がありそうです。
5月の記事「原油、EURCHFなど長期足に潜むハーモニックパターン! EURCHF, WTI Harmonic patterns」
6月の記事「Bullish US stocks, Gartley in US Bond 株式はまだブル強し, 米30年債はガートレー」
WTI原油
WTIは、以前からのバタフライがまだ有効です。直近では、サポートエリアで買いのネンスターパターン検出されています。このままネンスターパターンのPRZとサポートエリアを抜ける場合は、サポートエリアがロールリバーサルでレジスタンスになるかを見ていくことになります。
DXYのシャークがあれだけ強烈に効いたのと同様、今の価格帯では買いが参入して跳ね上がる可能性があります。バタフライで下落を始めてから、直近の安値までのフィボを見ても、38.2%のレベルまで戻し切れていない中途半端な動きですので、短期的に反発してくる可能性は忘れたくないです。
DJI, SPXの78.6%と88.6%フィボナッチリトレースメントレベル
DJIは、下げてきて、いったんはおなじみのチャネルラインの上限の下に潜り込んだのですが、金曜日に反発を見せています。
描画したパターンのように、チャネルラインをまた上抜けるのであれば、1月の高値に対する78.6%のフィボナッチリトレースメントレベルでサイファー、あるいは、2月の高値を超えるオレンジの変形バットの1.13、または、2月の高値をリスペクトする紫のバットとオプションが広がります。
チャネル上限ラインあたりでの金曜日の反発が一時的なもので、月曜日にギャップダウンすると、いよいよ目線を下に切り替える準備をするのもシナリオの一つですが、まだ市場は買い目線と売り目線、攻防しているようです。
SPXはDJIと異なり、1月の下落以降安値を更新していません。紫のガートレーのようなパターンのフィボナッチプロジェクション1.618%で反応し下落。
US500で見た場合、4時間足と1時間足でRSIが追い付いてない状況で先週下げてきたのでダイバージェンスが効いた形にはなります。
しかし、オレンジのバットを目指しているのであれば、ここは、年ピボットR1と0.886%戻しのレベルが重なります。先週下落したのですが、4時間足でガートレーが出て金曜日は反発。この後の注目ラインは、大きなリトレースメントレベルの786が重なる2800。
「なんだよー、いまさら(`Δ´)」という先々週の状況を繰り返し、上がってくる可能性もあるのでここは怒らず、相場に決めてもらいましょう。
正直、今の動きは、買いも売りも交錯しているので、誰もわからない状況ではないでしょうか?絶対上がる保証も、絶対下がる保証もない価格帯にいるように見えます。逆に大きくギャップダウンして濃紺のラインのある2745の下に潜り込むと、下目線の準備です。引き続き、見るべきはダイバージェンスです。
その他、ラッセル2000には売りのディープクラブパターンが居座る環境。年ピボットR2タッチのタイミングで、DJI、SPX、NDXと同時下げてくるのかはわかりませんが、VIXもサポートに来ているので、かなり要注意ではないでしょうか?
FANGと年ピボット-Yearly Pivot R1, R2, R3 may still play in FANG
アップル株、フェイスブック、アマゾンなどには年足レベルのピボットポイントというレジスタンスがあります。
Appleも年R1から押されてABCDパターンですが、忘れたくないのが、先週出ていた大きな時間足の売りのABCDパターンです。