通貨ペアの中には節目の価格帯を行ったり来たりしているペアがありますね。FOMCがありましたが、ここしばらく米株式指数や米ドル関連の通貨ペアにはハーモニックパターンが出ている相場環境です。以前から掲載しているゴールドを含め、現状をサクッとシェアします。Gold and Silver may start retracing.
ひそかにエネルギーを溜めている通貨あり!?
USD – Is this sort of ‘The Force Awakens’?
(注:この記事は2020年4月30日に投稿していたものです)
米株式指数に売りのハーモニックパターンが居座る中、セイフヘイヴンとされる円やゴールドに買いが入るかが焦点となりそうな相場環境ではないでしょうか?何となくしっくりこない要因も気になります。この記事を書いているロンドン時間では、ゴールドとシルバーが急落していますが、この後のNY時間でも米ドル、円、コモディティの動きに注目です。
節目で攻防する通貨ペア達
ドルインデックス(DXY)のブラックスワン
ドルインデックスと合わせて見ておきたいユーロドルは、大きな節目の$1.08813を抜けられないままですね。豪ドル米ドルのペアAUDUSDも、節目と長期の移動平均線をレジスタンスとして売りのブラックスワンが出ている状況です。
USDCADには、買いのシャークパターンが出ており、短期的には、米ドルの買いが示唆されているようです。ドルキャドのキーレベルは$1.39000。
ドル円の節目106.549円
FOMCがありましたが、ドル円は、週の前半下げて木曜日に106.549円に到達。
ドル円については、連動する相手のひとつのチャートを見てみると、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいてレンジになっているのがわかります。
画像中ブルーで引いたラインがサポートラインで、このラインを下に抜けても、スパイクを付けて、また反発する可能性もある嫌な相場です。
仮にこのチャートで陽線が続いて上昇してくると、ドル円には好材料となり上昇する可能性もあると考えることができます。言い換えれば、株式指数が下落となった場合でも、セイフヘイヴンのはずの円が買われない可能性、あるいは買いにくい可能性も少し考慮しています。
ドル円はショートポジションを持つと、突っ込み売りに終わるリスクも存在するような場面ですので、もう少しプライスアクションを見ていきます。その他気になる通貨ペアとしては、米ドル中国元(USDCNH)のバタフライパターンもあります。
コモディティ:WTI原油とゴールド
ゴールドは節目が効いています
ゴールドは、先週検出されていた61.8%パターンで、ターゲットのひとつである$1739.06を再度トライした後、伸びてきませんね。以前の投稿で記載したように、エリオット波動分析でいう第4波のシナリオが機能しなくても問題なく、この後のプライスアクションで、すでに高値を付けて、下落に転じているシナリオの方に優位性を持たせることもできます。同じく、シルバーも、伸びにくいまま、金曜日に下落しており、もう少し様子見ですね。
ドル円の所で見たように、連動する要因とハーモニックパターンで米ドルが買われると、ゴールド買いのブルにはちょっと厳しい場面になる可能性もあると想定しておいて損はないかもしれません。
株式指数:ダウ、SP500
画像は、US30キャッシュのものですが、SP500は大きな節目で検出されているバタフライパターンから下落を開始しています。
その他株式指数では、EU50キャッシュに売りのブラックスワンが出ています。
US30のキーレベルは$24431.73、SP500の次のレベルは$2828.10。
この後大きな動きがあるか様子見ですが、これ以降の動きについては、週末にアップデートいたします。
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