ECBで落ちたEURとシャークで上昇したDXYがプルバックを入れたのが今週。金と銀もドル高で下げていますが、現在、USDペアにまた買いパターンが出ているので、何を意味しているのか見ていきます。A sharp rise in DXY after a shark and a sharp drop in EURUSD were followed by a rebound this week. Gold and Silver which had been rising alongside DXY was indeed a joker and fell sharply and extended their losses.
ドルインデックス(DXY)、方向性を出そうよ!
(注:この記事は2018年6月23日に投稿していたものです)
先週の概要:ECB直前で出ていたシャークで買いあがったDXYと、落とされたEURUSDは現在その下落に対するリトレースを入れているところです。USDJPYはアップダウンが激しいですが、値動きに影響与えているのは金利に見えます。
ゴールドとシルバーは、DXYと一緒に上昇を見せていたのですが、通常はドルと対照的な動きを見せました。その後撃沈し今週も続落。今週は、DXYに勝負がつかない限り、スキャルで取る以外は長期のポジはまだ保有できない環境と割り切り、あまりチャートを見ていませんでした。
トルコの選挙もありますが、USDのペアに出ているハーモニックパターンから来週のキーレベルを見ていきます。なお、これまで掲載していた画像によりブログが重くなっている可能性もあるので、たくさんの画像のアップロードをできるだけ控え、気になるハーモニックパターンを厳選して掲載し、その他のテクニカル分析はTradingView上にコメント記載という方法を試しています。
ホワイトスワンや「A・ネンスター」がいる相場
クロス円で学ぶハーモニックパターン
GBPJPY (ポンド円)GBPJPYは、「DXYはシャーク、USDJPYはネンスターで上昇 – DXY’s shark, USDJPY’s Nenstar」で見たホワイトスワンが示す価格帯を見ていきます。
CADDJPY(カナダドル円)月足などでH&Sのように見えるチャートパターンの右肩の中で反発を示唆するバタフライです。PRZはもう少し下ですので、すぐに買いではなく様子を見ます。年ピボットS1の82.849が直近のキーレベルです
EURJPY (ユーロ円) 128.485に年ピボットがあり、再度テスト中ですが、1時間足チャートを見ていただくと200MAに抑えられているのと、30分足の売りのホワイトスワンが検出されて抑えられていますので、もう少しプライスアクションを見たいです。
AUDJPY(オージー円)1時間足で金曜日にできた買いの5-0パターンから反発を試みているのですが、日足と週足の20MAは価格の上にいます。サポートでは支えられそうで、方向性が見えません。
ドルインデックスは推進波?年ピボットとトレンドライン
DXY については、大局は日足で、12345波とインパルシブな波を形成しているとすると、先週と今週はまだ第4波でのプライスアクションの可能性があります。第4波は第1波と重ならないのが最低限のルールですので、フィボナッチリトレースメントレベルのうち0.382、0.5、0.618%とサポレジ、来週のピボットなどが集まる場所を見つけプライスアクションを見ていきます。
USDCHFは年ピボットポイントという節目がサポートとなるか?
USDCHFは、「DXYはシャーク、USDJPYはネンスターで上昇 – DXY’s shark, USDJPY’s Nenstar」で記載した1時間足の売りのディープクラブが有効となり下落していますが、この下落を待ち受けるのは、年ピボットポイントという大きな節目です。買いのブラックスワンと61.8%パターンで、この下落がABC調整波の可能性もありますね。
EURUSDは新種のハーモニックパターンA-ネンスター(アンタイ・ネンスター)
EURUSDはDXYの反対の向きでのプライスアクションで、現在は「A-ネンスター(アンタイ・ネンスター)」というパターンが検出されています。4時間20MAで支えられると、大きなサイファーパターンの可能性を考慮します。
USDTRYのフィボナッチプロジェクションとエクステンションのレベルに注目
USDTRYの日足のチャートでは、2.618、4.618などフィボナッチエクステンション、フィボナッチプロジェクションなどの主要なレベルのあるエリアにいます。米ドルトルコリラの4時間足チャートを見ると、水色のウィークリーピボットポイントの少し上に価格がありますね。ここで、バタフライパターンが検出されています。
トルコで選挙がありますが、リラ売りの可能性も無きにしも非ずとパターンが示唆していますので、月曜日注目です。 USDTRY 4H chartもご参照ください。
GBPUSDは年ピボットポイントというサポート間際
.GBPUSDの日足のチャートとGBPUSDの4時間足のチャートをご参照ください。
大局は昨年末からの上昇がフィボナッチプロジェクションで2.618と3.618エリアに届き、反落中。下落トレンド再開の動きかを見極める必要がありますが、4月からの下落はインパルシブ(勢いのある)な波に見え、今後反発して上昇する場合でも、それがどのレベルまで上昇するのか、ジグザグと鈍い動きなのかを見ていくことになると思います。
画像中にある黄土色の5-0パターンも可能性がありますね。ブルーのパターンで示したように、フィボナッチプロジェクションは、2.618を超えてきている状況にも気を付けたいですね。
AUDUSDの売りのディープクラブとUSDCAD
AUDUSD 4Hは4時間足で、売りのディープクラブが検出されています。ディープクラブはフィボナッチプロジェクションの3.618などを使うので、価格が伸び切っていることを示唆してくれることが多く、反転を狙ったエントリーポイントには優位性があります。画像中に示したのは赤のトレンドラインと、赤のエリオット波動カウント。このカウントが正しければ、第4波は第1波と重なってはならないので、ハーモニックパターンができるエリアが候補になりそうだと考えています。
USDCAD 4H chartとUSDCADの日足のチャートもご参照ください。
USDCADは、上昇している波が推進波に見えるほど勢いがあります。もう少し上には、年ピボットという大きなレジスタンスがありますが、これをタッチしないままだと少し中途半端です。日足のチャートを見ていただくと、大きなガートレーパターンが候補になりますが、市場が、年ピボットと、ガートレーパターンのできるフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%のどちらを意識するでしょうか?という相場です。
国債・金利とコモディティ
米10年債の価格のチャートの週足で買いのブラックスワン、30年債にはガートレーというパターンが検出されたままです。
5月の記事「原油、EURCHFなど長期足に潜むハーモニックパターン! EURCHF, WTI HARMONIC PATTERNS」
6月の記事「Bullish US stocks, Gartley in US Bond 株式はまだブル強し, 米30年債はガートレー」
WTI・原油のレジスタンス
日足のシャークパターン
買いのシャークで反発したWTIですが、現在売りのシャークパターンも出ています。シャークの半値戻しで5.0パターンが出れば、再度年ピボットR2を目指す可能性があります。
4時間バタフライですので、いったんプルバックが想定されます。
DJI、SPX、NDXの動きとサポートエリア
DJI’s potential resistance :DJIは長期のチャネルラインを超えられず、続落。先週のレビューで書いた大きなサイファーはシナリオから消える可能性が高まってきました。来週は、反発がどこまでかを見ていきます。
SPX’s current move and resistance:濃紺のチャネルのラインの下に価格が潜り込んでおり、このまま下がるのか注目です。
NDX’s current move and support:緑のチャネル内に戻ってきましたが、このまま下がるとネンスターを形成する可能性があります。Russell2000は週足のディープクラブが見事に効きましたね。週足のろうそく足もDOJIでしょうか?現在、サポートエリアに近づいてきているのでいったんの反発はあると思いますので、その動きに注目です。ナスダックはたくさんフィボナッチプロジェクションが出ていますが、赤と緑のチャネルが交差するポイントから下げれば、ピンクのネンスターも考慮。
Summary: DXY’s sharp rise from a shark pattern coincided with ECB last week, which sent EURUSD lower. Currently, both are retracing such moves. USDJPY has been wild this week but its move appears to be impacted by the mid-term interest rate. Gold and Silver that had been trading higher last week, alongside USD, gave me a strange feeling but eventually they tanked. There is the election in Turkey and DXY still appears to be attempting aiming higher to hit its yearly pivot. In this environment, certain harmonic patterns indicate potential moves in USD next week. (I am experimenting to post just a link to my analysis on Tradingview as the blog may be bloated with many images having been uploaded.) EURUSD and DXY: The next key levels for EURUSD and DXY are their yearly pivots if they are extending their move. Bulls need to battle to achieve it.