ユーロポンドとゴールドのバタフライ、ドル円のサイファーからのメッセージ DAX & GER30 show the way

欧州時間のDAXとGER30の動きを見ると、中途半端にしていた年ピボットR1など節目を狙っているようにみえます。サイファーではねたドル円や、落ちているユーロドルなど、市場が織り込んでいたものに動きが出てくる可能性がありますね。DAX and GER30 are moving higher and today’s NY session may be very interesting.

中途半端なDAXとGER30が鬼の居ぬ間に動く相場

Something was odd, then, DAX and GER30 are making up before US market’s open.

(注:この記事は2019年7月23日に投稿していたものです)

7月18日の「クロス円、ドル円、米株式は短期的な反発の後を考える!?What harmonic patterns say」で、ドル買いに有利な買いのハーモニックパターンが出ていたことと、GER30(ドイツの株価指数)が年ピボットR1を達成していないことなどに触れていたのですが、ようやくDAXとGER30が一緒に巻き返しています。「ダウやSPXなど、鬼の居ぬ間に動いておこうか」みたいな感じですね。すでに、市場が何かを織り込んでいる様相が顕著になるのか?以前見た金融セクターETFのXLFも年ピボットR1をまだヒットしていない状況です。SPXなど米株式の売りは、センチメントもが味方になっていない状況ではないでしょうか?

ドル円は、18日の投稿以降、反発してから再度下げてきたのですが、待っていたエッジのあるラインで、サイファーというハーモニックパターンとなり、突っ込み売りはできない相場になりましたね。今日のハーモニックパターンから見える相場環境をシェアします。

ハーモニックパターンのオンパレード♬

ドル円のサイファーパターン

USDJPY bullish cypher 23 July ドル円買いのサイファーと年足レベルのサポートドル円は、わかりやすい節目である年足レベルのピボットのミドル値で、サイファ―というパターンが出て、買い上がっていますね。

ドル関連で言えば、以前投稿したUSDCADの買いのシャークパターンはまだ健在であり、数日間のレンジから動きが出ていますね。

 

ユーロポンドのバタフライパターン

ユーロポンドは、強烈なアップムーブを継続していたのですが、ドル円同様、レジスタンスを形成しているのは、年足レベルのピボットのミドル値です。

バタフライパターンで見える比率を見ても、ここから買っていくにはリスクリワードが悪い環境です。

なお、0.91768には年ピボットのR1があり、少し下げてもここまで上昇する可能性は十分にあります。ポンドドルには買いのブラックスワンが出ていますが、PRZ(潜在的反転ゾーン)はまだ下の方であり、反発した場合が短期的なものかどうか見ていくことになります。

ゴールドのバタフライパターン

ゴールドは、$1426.48に年足レベルのピボットのミドル値が走っているほか、この価格は、2018年の安値からの波を使ったフィボナッチエクステンション5.0のレベルです。

そのため、今年の6月以降はしばらくレンジでしたよね。年ピボットR2までもう少しですが、ヒットする前に深いプルバックをするのか?気になりますね。

シルバーも、18日に投稿していた売りのブラックスワンのPRZが伸び切り、$16.565の年足レベルのピボットのミドル値をヒットしてレンジです。

米国債に聞く

6月16日に投稿した「ゴールドのローソク足とハーモニックパターンが語るもの。Gold’s wicked candlestick!」で見た米国債。2016年の安値と2019年の高値を使ったフィボナッチリトレースレベルの61.8%が2.059%、そして、その下には年ピボットS2があります。

6月以降、FEDあり、FED議長の議会証言ありでしたが、ふたを開けると、この2.059%でうろうろしています。

今後、右側の水色の小さなボックスまで下げても、ここから吹き上がるか?プライスアクションを見ていきます。

この少しの動きが、ドルインデックス、ドル円、ゴールドにも影響を与えるというシナリオを考えています。

株式指数:GER30のA-サイファーと年ピボットR1

前回の投稿で気になっていたDAXとGER30。買いのブラックスワンが検出されていたのと、4時間足200MAで支えらえる可能性がありましたが、先日から猛チャージで上昇していますね。

あともう少しで年ピボットR1。ヒットしてほしい節目ですのであきらめないで上昇するか注目です。

なお、すでに欧州時間で、「A-サイファー(アンタイ・サイファー)」というパターンが出るまでに上昇しており、少しプルバックがあるかもしれませんが、下げ止まった後の動きを見ていきます。

XLFの年ピボットR1とチャートパターン

前回の投稿で細かく見たXLF(金融セレクト・セクターSPDR®ファンド)

投稿以降、横向きの動きで、GER30と同じように、年ピボットR1をまだヒットしていません。濃紺の太い切りあげラインと切り下げラインで、メガホンのチャートパターンになるのか?とも想定できます。水色のボックスは、直近の安値へのフィボナッチリトレースメント38.2%も控えています。

前回の投稿と同じように、「買いたいがフィボナッチが伸び切ってレジスタンスにいるのでリスクリワードが悪い」、「売りたいが、年ピボットR1まで上がってきたら切らされる」という思惑が現れている動きに見えます。

ここしばらくのSP500のチャートを見ていただくと、XLFと連動しているような動きです。XLFはチャートパターンを学ぶのに最適の相場に見えますので、ぜひ見てみてください。

まとめ:前回の投稿から、ユーロドルは安値を更新し、ドル円は反発。ゴールドはあと少しの年ピボットR2を前に失速。短期であっても、買いのハーモニックパターンがドルに有利に展開した動きになっていましたね。

また、利下げが織り込み済みなら、利下げでドルを売るという目線から一歩引いてチャートを見るのも有効かもしれませんね。今週は、米国の決算発表の時期とも重なっています。短期的な動きよりも、XLFやGER30、そして、ダウなどが大きな節目に到達した時のチャートパターンやプライスアクションを見て、また学びを得ましょう。

Summary: USDJPY carries a bullish cypher. EURGBP has a bearish butterfly, with GBPUSD having formed a bullish blackswan. Gold may test yearly pivot R2 but its strong up move may see a further pull back or a ranging. US T-Note and bonds may have printed a high. GER30 is now aiming to hit its yearly pivot R1? DAX’s strong up move is something to take note of. Finally, XLF has been resilient despite FED talks. It may also be aiming at yearly pivot R1. So, keep the momentum going until they hit R1.

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