節目に到達したEURUSD、USDCHFのマルチハーモニックパターン、ドル円はリスクリワードの逆転?

今週は大きな節目に到達したEURUSDが横向きのプライスアクションを見せたほか、ドル円が節目を超えて、「ザ・伸び切りゾーン」に突入して横向きに。ドルスイスに検出されているマルチなハーモニックパターンなどをシェアします。Potentially action-packed week ahead.

消えたハーモニックパターン vs リスクリワードの逆転?

Harmonic patterns vs sentiment: USD pull-back? 

年足ピボットポイントという最強ライン:EURUSD

EURUSDのブラックスワンとコラボ?

先々週に投稿した変形バットパターンから続落し、ターゲットであった$1.17227に到達したユーロドル。

EURUSD Bullish Blackswan ユーロドルのブリッシュブラックスワン 3 April 2021金曜日のNFP(米雇用統計)前には、売りのガートレーパターンが1時間足で検出されていたのと、移動平均線がレジスタンスになっていましたので、下げてきましたよね。

そして、この大きな節目ではブリッシュなブラックスワンパターンが数日ほど居座ったままになっているのが気になります。

大きな節目であるサポートに到達しているという点では、ハーモニックパターンを使っていないトレーダーさん達と目線は一致します。つまり、サポートで売らないというトレードの基本ですね。ユーロドルを売っていた人はここで売りポジションの手仕舞いをしていてもおかしくはないという判断ができます。ただし、このラインを挟んでもう少しうろうろする可能性があることも念頭に置いておきたいです。

USDJPYのゴーストになったシャークパターン

ユーロドルと合わせて見ておきたいのが、ドル円。思い出しておきたいのは、3月27日に投稿したドル円のベアリッシュシャークパターンの存在。当時から、価格が上昇したので、今はシャークパターンが消えておりますが、PRZ(潜在的反転ゾーン)は110.837円でした。今週、このPRZまで到達したことになります。

また、今年1月からの上昇を見てみると、金曜日にはフィボナッチエクステンションの4.618%という「ザ・伸び切りゾーン」に到着しているありさまです。さらに、この価格帯は、月足チャートを見るとわかりますが、サポートとレジスタンスのエリアとして、かなり意識されているエリアです。そして、月足のボリンジャーバンドの2シグマもレジスタンスとなろうかという場面ですが、もう少し111円までは上昇する可能性もありますので、週明けのプライスアクションを待ちます。

居座り続ける異なる種類のハーモニックパターン達:USDCHF

週足の5-0パターン

USDCHFには、異なる時間足で異なる売りのハーモニックパターンが検出されています。

週足では売りの5-0パターンが検出されていますが、PRZと節目が重なる価格帯はもう少し上ですので、時間をかけてここまで到達する可能性があります。

深くプルバックするのであれば、意識されている$0.91794あたりを再びテストする可能性があるというシナリオになります。

日足のクラブパターン

クラブパターンというハーモニックパターンが出ています。

直近の上昇の波を見ると5つの波から形成された推進波のようにみえますので、この価格帯からプルバックするのであれば、次は、ジグザグとしたABC調整波を形成という大まかなしなりおをえがくことができます。

ジグザグとした調整波が完了するあたりで、買いのハーモニックパターンが出てくれば、押し目買いというシナリオも描けますね。

4時間足のバタフライパターン

4時間足にはバタフライパターンが検出されています。

$0.95662という節目まであと一歩という場面ですね。

 

居座るハーモニックパターンがいるゴールド、シルバー、クロス円

こちらはポンド円の週足チャート。日足でも見えますが、長期足で売りのバタフライパターンが検出されている相場環境です。

なお、PRZはかなり上の方にありますので、プルバックしても再度上昇を継続する可能性はあります。また、プルバックするにしても、149.207円は強烈なサポートラインとして機能しそうですよね。

このバタフライパターンは、「日足や週足では、時間をかけて表示しているPRZまで到達する可能性が高いですが、その間、1時間足や4時間などの短期足での上昇の波は、フィボナッチのレベルが伸び切っているので、こうした短期足レベルでもうすぐプルバックしますよ」ということを伝えようとしているのかもしれませんね。

その他、EURJPYには売りのブラックスワンが居座っていますが、まだヒットしていない130.799円まであと少しという場面。

CHFJPYには売りのバットパターンが居座っていますが、バットパターンはシャークパターンへと形を変えることもよくあり、まだ上昇の余地があります。

AUDJPYも、年足ピボットポイントが存在する86.253円を再度トライするか、あるいはヘッドアンドショルダーズパターンになるかという場面。

また、NFPよりも前にブリッシュなブラックスワンパターンが出ていたゴールドは反発していますが、現在はベアリッシュなホワイトスワン。NFPで短期的にガートレーパターンで下落したEURUSDとは裏腹に、ゴールドはこのホワイトスワンでは下落していません。シルバーも同じで、売りのガートレーパターンがいますが、踏ん張っています。日経225キャッシュもガートレーパターンがいましたが踏ん張っているという相場環境。

こうした相場環境を見ていると、レジスタンスに近いとか、フィボナッチのレベルが伸び切っているというテクニカル分析から見える目線と、もう少し米ドル買いだという目線がぶつかっているようで、ポジションを取りずらい感じがします。ハーモニックパターンが出ているからといってすぐにその方向でポジションを持たないで、もう少し様子見するというスタンスになります。

仮に、ドル円が消えたゴーストシャークパターンでプルバックを始めるとターゲットは107円後半。今から買うリスクの方が、もう少し待って売りポジションで狙うリワードを大きく上回る「リスクリワードの逆転」相場になっている感じもしないでもないちょっとややこしい相場ですよね。

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