行ったり来たりの相場環境からキーレベルを上抜けしたEURUSD。その一方、上昇圧力の弱いゴールドとシルバー。伸びそうで伸びずまだまだ忍耐が試される相場ですね。EURUSDは、気になる次のレジスタンスも迫っている相場環境です。ハーモニックパターンなど週明けにチェックしたい通貨ペアをシェアします。
この次のプライスアクションを手ぐすねを引いて待つ
The next price action may be very important, forget about news and events.
(注:この記事は2020年11月28日に投稿していたものです)
じりじりとジグザグに。すっきりしない相場
ポンドドルの$1.33932 – 消えたガートレーのゴースト!?
先週投稿したガートレーのPRZ(潜在的反転ゾーン)を少し抜けたのですが、ポンドドルには$1.33932という強烈なレジスタンスが居座っており、この各レベルをなかなか超えられない状況です。ガートレーが出てからはレンジになり、木曜日のこの価格帯を2回テストして、下落。
現在は、売りのブラックスワンが検出されている相場ですので、週明けのプライスアクションに注目です。また、ガートレーのPRZであった$1.33403あたりは意識しておきたいレジスタンです。検出されていたハーモニックパターンが消えても、そのゴーストが威力を発揮することはよくあります。
ドル円は独自のリズムでマーチ♬
ここしばらく、ドル円にはガートレー、ABCDパターン、A・ネンスターというハーモニックパターンが連続して検出されていたのをシェアしました。ドル円は、他の通貨ペアに比べて、独自のリズムにあわせて行進する通貨ペアとして知られています。現状は、103.617円を割らずにうろうろ。安易に売り込めない、買いならもう少し辛抱という相場環境ですので、週明けのプライスアクションを待ちます。先週までの投稿をご参照ください。
USDCADのガートレー
こちらはUSDCADのガートレー。
下記のAUDUSDとは逆の動きを示唆する絵柄ですので、来週プライスアクションをしっかりと見ていきましょう。
AUDUSDとNZDUSD – レジスタンスとブラックスワン
こちらはNZDUSDで、レジスタンス間近でブラックスワン。
先週記載していたのはキーレベル、$0.70559。この価格帯を上抜けするのか、押さえられるかを見ていく相場です。
AUDUSDのキーレベルは、$0.73258。
ユーロドルと似ていて節目を上に抜けてきた相場環境で、短期足では、このラインに押し目を付けて上昇しています。その一方長期足を見た場合、週足のボリンジャーバンドの2シグマをヒットして金曜日を終えています。
押し目を付けた後の動きがジグザグしているのも気になる要素で、プルバックをしてきた場合は、$0.73258で再び支えられるかを見ていきます。その他、USDCHFにはすでに掲載した週足チャートの巨大な買いのハーモニックパターンのほか、4時間足で買いのバタフライパターンが潜んでいます。USDCHFはキーレベルの$0.90715を下抜けた格好ですが、次のキーレベルは$0.90265。
EURUSD – 押し目を付けた後ブルトラップか上昇継続か?
こちらは金曜日に出たブラックスワン。
まず、キーレベルであった$1.19160に、短期足で押し目を付けて上昇してきました。
画像中見ずらいですが、金曜日は、8月の高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%の場所でぴったり止まりました。
フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%は他の記事でもご紹介したように、最後の砦であり、このレベルを超えてくると高値更新の可能性もあります。また、少し意識しておきたいのは、EURUSDのここしばらくのジグザグとした動き。
ジグザグとした動きからスラスト(吹き上げ)て、高値更新というシナリオも可能性があります。この場合でも、レジスタンスが$1.19804にあります。
この動きで5つの波からなる推進波が終了し、その後大きくプルバックすることも想定されます。
もう一つのシナリオは、先ほどのフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%とブラックスワンが効いて、このまま下落。この場合、5つの波というカウント、言い換えれば上昇波というよりも、これまでの大きな上昇がABCの調整波である可能性が高いこと。いずれにしても、ここしばらくはレンジですので、高値、または安値をどちらかにブレイクしてくれないとわからないという相場環境です。
コモディティ:ゴールド&シルバー
$1921.19を超えられずに、下落しているゴールド。9日につけた高値までリトレースして戻り高値を付ける動きも想定していましたが、この価格ラインを超えられないのが明確になっています。
今回、シルバーがゴールドに出遅れている格好ですが、節目の$22.627で下げ止まり。4時間足で買いのブラックスワンが検出されているのですが、反発がある場合は$24前半がレジスタンスになるか注目です。
DJI:ヒットしてほしいターゲットがある相場
米株式指数の中でも、すでに強烈なレジスタンスを何度もヒットしてしまっているのがナスダックのキャッシュ(US100)。これを超えてきても買いが続かない可能性があるので要注意かもしれませんね。SP500のキャッシュ(US500)も$3641.64をヒットしていったり来たりの相場環境。ただし、$3782.82の強烈なレジスタンスをヒットするシナリオはまだ優位性があります。
SP500とあわせて気になるのが、ダウキャッシュ(US30)。ダウキャッシュには、ヒットしてほしいレジスタンスが$30578.72にあり、そこまであと約580ポイント。US30には売りのブラックスワンが出ていて少しプルバックしているのですが、ずとーんと落ちないプライスアクションです。そのため、週明け以降、$30578.72まで上昇するシナリオを想定し、$30578.72に来るのを待ちます。合わせてSP500も上昇する可能性がありますね。
まとめ:まだまだ忍耐を試される相場になっています。米株式は下落目線になりづらく、ドル円も売り込みにくい鬼相場ですね。今でも、中長期的には米ドルの買いを示唆したハーモニックパターンが居座っていますので、週明けのプライスアクションをしっかりと見ていきましょう!