EURUSDのリターンムーブ、DXYは窓埋め完了?フィボナッチリトレースメントとピボットポイントの節目

今週は、先週見ていたリターンムーブがほぼ完了したようにみえるユーロドルなど、テクニカル分析とハーモニックパターンから描いたシナリオの途中の動きを見せているようなチャートになりました。ドル円がフィボナッチリトレースメントの50%をヒットしないまま反発しているのは少し気になりますが、今チャートから見えることをシェアします。

節目を知る:フィボナッチリトレースメントとピボットポイント

Basics of technical analysis: Fibonacci retracement and pivot points 

ターゲットをヒットしないで上昇してしまったけど。。。

ドル円の126.600円あたりと「ザ・伸び切りゾーン」

引き続き、ドル円のチャートにキープしておくのは、昨年のピボットポイントがあった132.486円と、今年のピボットポイントの132.163円。これらが形成する価格帯がレジスタンスとして機能している環境に変化はないです。

先週の記事に書いたように、ドル円には、節目となる価格レベルが複数あります。まず、12月22日に出ていた買いのブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)である128.607円。昨年の年ピボットポイントのミドル値の128.243円。そして、先週の画像で黄色いボックスで示したフィボナッチツールではじき出した価格帯。

今週のプライスアクションで目についたのは、2022年の高値と、そこから下落して付けた安値を使ったフィボナッチエクステンションの3.618%でピタッと止まり、この価格レベルをサポートにして反転上昇したこと。ここしばらくの下落が、フィボナッチエクステンションから見えてくる「ザ・伸び切りゾーン」に突入してきているのは間違いなさそうですね。

このまま上昇が続いた場合、今年のピボットポイントの132.163円と、昨年のピボットポイントがあった132.486円からなる価格帯が再びレジスタンスになるかを見ていきます。ドル円は、まだ下値余地があるのではないかというシナリオも描けますので、黄色いボックスで示した価格帯については、先週の記事をご参照ください。

ユーロドルはリターンムーブというプライスアクション

先週、売りのネンスターバターンのPRZでレンジになった後、上抜けした様子を投稿していましたが、どうやら、月足で見ていた大きなトライアングルの下限ラインを目指したリターンムーブを展開してくれた感ありです。今週の水曜日に下限ラインをズブッと刺しているのがわかります。

EURUSD Blackswan ユーロドルブラックスワン 21 Jan 2023また、先週の画像で、昨年9月と10月につけた最安値、高値、押し安値で形成されたひと山を使ったフィボナッチエクスパンションの値のFE2.618が見えていましたが、画像の左側にあるのが見えると思います。

下限ラインとフィボナッチエクスパンションの2.618%が形成するレジスタンスが存在しているということになります。

なお、ユーロドルには、ドル円と反対に売りのブラックスワンが居座っているのですが、ここからすぐに反転するかはわかりません。

ズームアウトして見える2021年1月の高値と2022年9月の安値を使ったフィボナッチリトレースメントの50%がもう少し上に見えています。ドル円と同じく、フィボナッチリトレースメントの50%を目指すかどうか?に注目します。

ドルインデックス(DXY)は、昨年のピボットポイントからはじき出していた$101.677まで下げてきたあと、$101.311にある空いた窓を埋めた格好になりました。現在、ドル円と同じで、DXYにも買いのブラックスワンがいるのですが、このPRZは$100.213あたりにあります。言い換えると、ユーロドルが吹き上げて、DXYとドル円がもうひと下げするというシナリオが描けます。

米10年債は窓埋め完了、ゴールドの$1946.97

ゴールドも、ユーロドルと同じで、直近の安値、高値、押し安値を使ったフィボナッチエクスパンションと、さらに直近の安値と高値を使ったフィボナッチエクステンション両方の2.618%のレベルに到達していますが、もうひと上げあるのであれば、次の節目は、年ピボットポイントのミドル値$1946.97を目指す可能性が高いです。

米10年債フューチャーズ(ZN1)は、ブルーのボックスで描画していたエリアにあった窓を埋めてくれました。

現在は下げに転じているのですが、画像の上の方に黄土色のラインが見えると思います。今年のピボットポイントになります。また、US2YとUS10Yの金利のチャートでは、今年のピボットポイントがまだ下の方にあります。

価格、金利ともに、年ピボットポイントを目指すのであれば、価格が上がり、金利が下がるので、ドル円が黄色のボックスで示したフィボナッチリトレースメントのレベルまで下げてくるというシナリオを描けます。

US30、US500、US100のフィボナッチリトレースメント

SP500のキャッシュ、ナスダックキャッシュ、ダウのキャッシュのチャートの何れも、買いのハーモニックパターンがいるので、反転上昇しています。

先週書いたように、上昇しても問題なく、結局は、直近高値に対するフィボナッチリトレースメントの61.8%、あるいは78.6%を目指している可能性が高くなってきました。

上昇途中には、レジスタンスがありますが、とりわけ、US500は、$4050.72に今年のピボットポイントがあります。

ダウのキャッシュUS30の場合は、$33521.79に今月のマンスリーピボット、この辺りに長期移動平均線、フィボナッチリトレースメントの38.2%が重なっています。結構なレジスタンスになりそうですよね。

また、先週VIXのチャートを投稿していましたが、一旦は吹き上げて、プルバックしています。現在買いのホワイトスワンが出ていますが、下の方に空いた窓があります。VVIX(VIXのボラティリティ指数)の方も、プルバック中ですが、空いた窓を埋める可能性がありそうですよね。

週明け、ユーロドルやゴールドがワンモアアップ、ドル円とDXYがワンモアダウンというプライスアクションを見せる可能性がありますが、ターゲットをヒットした後のプライスアクションに注目です。

米国債のハーモニックパターンとドル円のプライスアクション、5-0パターンが効いたスイスフラン円

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