先々週からシナリオ通りに動いているVIXやVXX。米国債も売りを継続していますが、ドル円はフィボナッチリトレースメントのキーレベルまであと少し。ナスダック(NQ1)やDJIはキーレベルがレジスタンスになっています。今のチャートの様子をサクッとシェアします。
ラインをブレイクするというプライスアクション
Fibonacci retracement in USDJPY in play, VIX and VXX are on the move
ラインをブレイク、フィボナッチレベル
ドル円:やっぱり調整波だったが、ターゲット到達でサイファー
狙っていた最初のキーレベルであるフィボナッチリトレースメント38.2%まであと一歩というところで金曜日を終えました。このフィボナッチリトレースメントは、昨年10月の高値と今年1月の安値を使ったものになります。
画像中、黄色のエリアで示している136.667円あたりが、フィボナッチリトレースメント38.2%がある場所になりますが、ここにきてサイファーパターンが登場している有様です。節目として意識されるのであれば、手仕舞いが入り、一旦はプルバックする可能性も考慮。
基本は、抜けたレジスタンスまでプルバックして押し目を付けてくれた方がわかりやすいのですが、軽いプルバックに終わる場合、138.500円あたりまで再び上昇する余地はあります。逆に、このサイファーで行く手をふさがれてしまうのであれば、抜けたレジスタンスを下に抜けてこなければいけませんよね。下に抜けてきた場合は、以前から記載している大きな波のフィボナッチリトレースメント50%まで下げてくる可能性もあり。週明けのプライスアクションを待ちましょう。
EURUSDはキーレベル$1.05771のラインをブレイク
月足のトライアングルの下限ラインに対するリターンムーブを完了後、最強サポートの$1.05771を下に抜けてきているユーロドル。木曜日に一旦手じまいが入ったのですが、金曜日にズブッと刺しています。
ここで気を付けたいのが、このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が、昨年の年ピボットポイントS2があった$1.04726に近い場所にあること。また、この価格帯には、直近高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%も重なっているので、ここまで落ちてきてくれた方がわかりやすいですね。
なお、ドルインデックスは、$107.655あたりに窓が開いております。一旦プルバックしても、この窓を埋めるために上昇する可能性もありそうです。先週の記事もご参照ください。
GBPUSDはキーレベルの$1.20553がレジスタンス
昨年9月から月足に居座るブラックスワンで上昇トレンドが続いていますが、ユーロドルと似たようなプライスアクションになっています。現在、他の時間足にはハーモニックパターンがいませんが、年ピボットポイントの$1.20553を上に抜けた後、これを下に抜けています。
ユーロドルと同じく、しばらくは、年ピボットポイントがレジスタンスとしての機能を維持する可能性の高い環境。ポンドドルの場合、プルバックが深いことがよくあるので、直近の高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの50%あるいは61.8%まで下げてくる可能性もありますよね。この場合は$1.16500あたりが最初のターゲットになります。
ゴールドも$1836.22でロールリバーサル
ゴールドは、以前、月足のボリンジャーバンドと年ピボットポイントのミドル値$1946.97がレジスタンスというのが明確になっていましたが、$1836.22というラインがレジスタンスとして機能しています。ポンドドルと似たようなプライスアクションですよね。
シルバーは、レジスタンスの$22.806に到達するパワーがなく、むしろ、次のキーレベルの$20.743まで続落。このラインをブレイクすると、$19.744まで続落する可能性もあるので、週明けのプライスアクションを見ていきます。
ZN1などは窓がレジスタンス?
先週の画像にあった黄色いボックスの窓を下に抜けて、これがレジスタンスとなってしまった可能性もあるきわどい場面。
10年債は直近の下落の波を使ったフィボナッチエクステンションから見える「ザ・伸び切りゾーン」の最初の壁、フィボナッチエクステンション2.618%をヒット。一方、ZB1は、窓を埋めて、買いのバタフライパターンが出たところで反発しつつも、フィボナッチエクステンション2.618%まではあと一歩というところ。
逆に、このレベルから一旦売りの手じまいが入れば、反発上昇する可能性がありますが、国債は、ここで押し目を付けて買いあがる上昇トレンドではなく、戻り高値を付けるための反発の動きに過ぎない可能性が高そうです。
また、今いるフィボナッチエクステンションの2.618%あたりを超えて、フィボナッチエクステンション3.618%から5%まで続落してもおかしくはないです。週明けのプライスアクションを待ちましょう。
DJI、SPX、NDQ vs ボラティリティ
US100、NQ1、SP500:ピボットポイント、フィボナッチ活躍中
先週の記事の内容が引き続き有効です。US100のナスダックはフィボナッチエクステンション5%がある$12805あたりと今年のピボットポイントが強固なレジスタンスになっています。2月3日にキャプチャ―したガートレーもまだ居座っております。
SPXのキャッシュであるUS500は、年ピボットポイントのある$4050.72がレジスタンス。かつ、昨年の年ピボットポイントS1のあった$4019.61がレジスタンスになっています。この2つのピボットポイントが形成するエリアがレジスタンスになってしまうと、次のターゲットは$3667。
ダウのキャッシュUS30にはばかるのは年ピボットポイントの$32898.38。金曜日に抑えられていますね。ダウキャッシュも$31450あたりまで下落余地があるので、注意したいところです。
引き続き、HYG、LQD、SPHB(Invesco S&P 500 High Beta (ハイベータ) )も結構なプライスアクションを展開しておりますが、空いた窓を埋めてくるか、週明けのプライスアクションを待ちましょう。
GER40とDAX、UK100
先週投稿したDAXとGER40(ドイツ株価指数キャッシュ)。DAXの動きは、フィボナッチエクステンション5%が効いている環境で、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインを下に抜けたのか?という場面。だとすると14754あたりまで続落するシナリオを描けますね。
直近高値の下落からの波が、5つの波から構成されている推進波の形をしているようにみえませんか?仮に推進波であるとすると、反発してくる波は、ジグザグしたABCの調整波にならないといけないですね。
ただし、ここまでの下落が「ワン・ツー/ワン・ツー」という初期の第1波と第2波とそれに続く第1波と2波を形成している可能性もあり。レジスタン候補は7970をはじめとするブルーのボックスの辺り。下にぶっ飛べば、7679あたりがターゲットになりそうです。
AAPL、TSLA vs フィボナッチエクステンション5%
アップルはフィボナッチエクステンション5%のレベルでうろうろしており、これがレジスタンスになるのか、それともブラックスワンと年ピボットポイントをサポートにギャップアップするのかに注目です。
以前、ナスダックに出ているガートレーをシェアしましたが、同じようなパターンがマイクロソフト株にも出ていて、結果は続落。短期的には反発する可能性があります。
先週も投稿していたVXX iPath S&P 500 VIXフューチャーズや、ボラティリティ指数のVIXとVVIX。安値を割ってこずに、安値圏をうろうろしておりますので、嵐は足元まで来ていることを教えてくれている可能性がますます高くなっています。
前回と同じく、その日の経済指標や要人発言に反応する短期足のプライスアクションだけを追っていると、損切させられたり、訳が分からなくなったり、疲れるトレードになります。仮に週明けに、TSLAがもうひと上げあっても、行く先には、年ピボットポイントとすでにレジスタンスとして機能したフィボナッチエクステンション5%があることを知っておけば、高値掴みのリスクを少しでも抑えることができますよね。
また何かあればアップデートしますね。