9月に入りましたね。前回の投稿後、短期的な動きは出ましたが、大まかな絵柄に変更なかったので、更新していませんでした。長期足のチャートで見えているフィボナッチのレベルが意識されているプライスアクションを継続しています。SPX、NDQ、DJI、ドル円、ゴールドなど、今の様子をシェアします。
フィボナッチとハーモニックパターン
Technical analysis in play. Why bother with short-term price action?
ドル円:想定通りのブラックスワンと150.863円
ドル円は、昨年10月の高値に対するフィボナッチリトレースメントの78.6%と88.6%に注目していました。現在は、オートハーモニックでも、売りのブラックスワンが出たままです。
途中、一旦は78.6%で頭落ちした格好になったのですが、この78.6%に押し目を付けていることを考えるとワンモアアップがあってもおかしくないです。この場合のターゲットは150.683円。
8月15日の投稿記事は、まだまだ有効なので、是非ご参照ください。
EURUSD:あのトレンドラインから遠ざかる
ユーロドルは、$1.2742あたりに空いていた窓を埋めた後、あの長期のトレンドラインを下抜け。その後、続落状態ですよね。このトレンドラインの辺りは、かなりのレジスタンスになると想定していたのですが、結果的に3週間経っても、上抜けできていません。
また、ユーロドルの場合、7月18日付けた高値は、昨年10月の安値から見た上昇では、フィボナッチエクステンションの3.618%になります。ですので、長期的には、一旦プルバックしている場面という言う感じで捉えることも可能かもしれません。
プルバックした場合の最初のキーレベルは$1.05771。ここで一旦跳ね上がる可能性があるので、乗り遅れの突っ込み売りは避けたい場面かもしれません。このレベルを下に抜けてきた場合は、$1.04000あたり、あるいは$1.02000あたりまでプルバックを継続する可能性がありそうです。
DXY:窓埋め継続中かなぁ。やはり、米ドルの帳消し(Write Off)はまだ早そうですかね。
DXY(ドルインデックス)は、以前記載した窓が再び視野に入った環境です。空いている3つの窓のうち最初の窓は埋めましたね。
現在は、キーレベルの$104.172を上に抜けてきており、次の窓までもうちょっとという場面ですので、プルバックがある場合、このキーレベルで押し目をつけるかに注目です。
前回も投稿していたUUP(インベスコ米ドルインデックス・ブリッシュ投資信託のチャート)の方も、年ピボットポイントから遠ざかってきている状況。引き続き、米ドルの動きには要注意かもしれません。
GBPUSD:ヘッドアンドショルダーズパターンが効いております
テクニカルに忠実なポンドドル。ヘッドアンドショルダーズパターンを形成して、続落中です。このヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインをトライするか、このまま続落するか?
続落していく場合のポンドドルのターゲットは$1.20553。逆に、$1.29207は、強烈なレジスタンスになります。ユーロドルと同じで、長期的には、昨年9月からの上昇に対するプルバック中という認識になりますが、深いプルバックになる可能性もあるので、来週のプライスアクションを見ていきます。
資源国通貨ペアとUSDCHF
USDCHF、資源国通貨のAUDUSD、NZDUSD、USDCADのうち、USDCADとUSDCHFのプライスアクションは意外とわかりやすい動きだったかもです。
USDCHFは、キーレベルの$0.88421を上抜けしています。短期的には下がってくる可能性もありますが、押し目を付けて、長期的には$0.91683、あるいは$0.93076あたりを目指すブリッシュな流れになるかというシナリオをオンにしています。
AUDUSDは結局レンジのような動きで、3週間あまり変化なしです。下にブレイクしてくるのであれば、$0.61041がターゲットになりそうですね。
クロス円は上にブレイク?AUDJPYは5-0パターン、CADJPYはシャークでレンジ
クロス円も、キーレベルがサポレジの役目を果たしている状況で、3週間経っても、以前掲載していたAUDJPYの買いの5-0パターンとカナダドル円の売りのシャークパターンも居座ったままです。
GBPJPYには、4時間足で売りの5-0パターンがいますので、下落という目線になりやすいですが、押し目を付けて上昇してくる可能性もあるので、プライスアクションを見ていきます。
シナリオに入れておきたいのは、クロス円が、レンジのような動きから、上にブレイクするというシナリオ。3週間もうろうろされると、かなりエネルギーがたまっているかもです。来週のプライスアクションに注目です。
クロス円のキーレベル:CHFJPYは166.765円、CADJPYは108.451円、GBPJPYは183.106円と188.605円、EURJPYは156.363円と161.708円、AUDJPYは98.469円と93.940円。
ゴールド:$1946.97を上に抜けられないまま、CL(原油)は$93あたりがターゲット?
ゴールドは、ベアリッシュな5-0パターンに抑え込まれたままですが、注目したい点は、過去の節目である$1892.25と$1964.12が形成するゾーンの中でうろうろしていること。
8月後半は、意識されていたサポートから反発していますが、結局は、$1946.97を超えてこないです。現状では、$1836.22まで深いプルバックになるシナリオも引き続きオンです。
シルバーも、なんだかんだ言って、キーレベルの$22.806に戻ってきています。このキーレベルを下にブレイクするというシナリオをオンにしています。
最初のターゲットの$85.85をかすめた状況から、この価格を再びヒットしてきましたよね?
なお、もう少し上に年足ピボットポイントがあり、今年に入ってこのピボットをヒットしていないので、ここまで価格が上がっても、焦らないことです。
米国債(ZB1):やっぱり、Goodなプライスアクション展開中!
ここしばらく掲載している米30年債のZB1は、3週間たった今でもいい感じのプライスアクションを展開中!
肝は、効いている緑のトレンドラインになります。このトレンドラインはチャネルの上限になるので、このまま下落すれば、チャネルの下限まで下落するシナリオを引き続きオンにしておきます。
すでに記載したように、下に行きたいのであれば、ターゲットは、$116-115あたり、さらに深ければ$111あたりになるので、金利はさらに上昇というシナリオ継続です。
JP10Y:トレンドラインでうろうろ
それでも、フィボナッチ的には、もう少し上昇してもおかしくない絵柄ではないでしょうか?紫のチャネルの上限をヒットする可能性は残されています。
また、短期的にプルバックがあっても、押し目を付けてくれば、金利上昇のシナリオ継続となります。
DJI、SPX、NDQ:フィボナッチのキーレベルでうろうろのSP500
US100、US500、US30は、フィボナッチや節目が意識されているプライスアクションを見せており、3週間経っても結果的には大きな絵柄に変更はないです。
前回記載していた上昇反転を試みる可能性は、すでに達成した感もあるので、来週のプライスアクションはかなり楽しみです。
特にUS500は、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」のマックスレベルを上に超えて、行って来い状態なので、$4455あたりがレジスタンスになると、戻り高値を付けたというシナリオをもオンになります。
こちらは、Metaのチャート。
この価格レベルがレジスタンスになると、かなりのプルバックを展開するというシナリオがオンになります。
AMZNとGOOGLもマックスレベルを超えている状況ですので、急激な反転には注意したいですよね。
また、ドン下げを展開したAPPL株は、もうすでに、「ザ・伸び切りゾーン」の最初のマックスレベルだけでなく、次のマックスレベルも超えていた状況が続いていたので、ドン下げに驚きはなかったと思います。
テク株が下げてくるかどうかの目安としては、XLK(テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド)に、6日の時点でホワイトスワンがいたのも重要なポイントかもしれませんよね。
XLKのキーレベルは$170.88あたり。このレベルがレジスタンスになると、ナスダックなども下落する可能性があるので、来週の動きに注目です。
今回も短いですが、3週間更新しなかった理由は、前回の投稿以降、チャートを見ていて、それほど変化がなかったということになります。フィボナッチのマックスレベルを超えてうろうろしているテク株の動きを見ていると、ナスダックも一方向への動きを見せそうで見せないうろうろ状態ですよね。
ここしばらく、短期的には、経済指標やジャクソンホールなどイベントがあったので、上下に振れましたが、長期足が示唆しているのは、今の動きは、下落トレンドに対するカウンタートレンドでの上昇に過ぎないという方に優位性があると考えています。
以前と同じく、経済指標発表などの全ての事象は、もう価格に織り込まれていますので、来週は、米国債、テク関連のETF、資源、特に原油の価格の動向に注意したい感じですね。週明け何かあれば、アップデートしますね。