DJI、SPX、USDJPY、GBPUSDはロールリバーサルになるか?EURUSDはサポート間近

先々週のシナリオの優位性が増しているのがボラティリティ指数やVXX。米国債も売り継続ですが、ナスダック(NQ1)やTSLAと同じくフィボナッチレベルや年ピボットポイントをヒットしている状況です。今のチャートの様子をサクッとシェアします。

ロールリバーサル vs センチメント 

Fibonacci in play: VVIX, VIX, VXX may be on the move

ロールリバーサルというプライスアクションになるか?

ドル円:やっぱり調整波だったのだろうか?

先週の記事に、「月曜日からの下落は、フィボナッチリトレースメントの61.8%をヒットし、日足の20MAがサポートになっています。この下落はすんなりしておらず、ABCの調整波と解釈することができる環境です。」、「仮に調整波であるならば、昨年のピボットポイントの132.486円と、今年のピボットポイントの132.163円が形成するレジスタンスのエリアを上に抜けてくるというシナリオを描けます」と記載していました。

今週、レジスタンスを抜けてきましたね。ただ、以前から記載している大きな波のフィボナッチリトレースメント50%をまだヒットしていないのは気になるところですが、週明け考えられるプライスアクションは、プルバックがあっても、再び上昇を継続するというプライスアクション。この場合の最初のターゲットは136.647円。また、この価格帯に到達して、プルバックして、再び上昇する場合は、138.50円あたり、あるいは139.612円あたりまで上昇することも考慮できます。

いずれにしても、132.486円と132.163円の価格帯が構成していたレジスタンスゾーンが、ロールリバーサルしてサポートゾーンになるかに注目ですね。このゾーンをズブッと下に抜けてくれば、話はまた変わります。笑

EURUSDのキーレベル$1.05771とブラックスワン

EURUSD Blackswan Pivot ユーロドルのブラックスワン 18 Feb 2023

大きなトライアングルの下限ラインに対するリターンムーブを完了し、2021年1月の高値と2022年9月の安値を使ったフィボナッチリトレースメントの50%もヒットして下落中というのが大きな絵柄。

次に見るべきは、最強サポートの$1.05771。このレベルでは一旦買いが入ると想定されますね。

ただし、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し下の方にあります。このPRZの少し下に、昨年のピボットポイントからはじき出していた$1.04726があります。さらに、昨年9月の安値と今年2月の高値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%も、この辺りにほぼ重なった感じになります。ハーモニックパターン、フィボナッチリトレースメント、年ピボットポイントからはじき出された、わかりやすいサポートゾーンが形成されているということになりますよね。

ドルインデックスの場合は、$107.655あたりに窓が開いております。EURUSDと反対になりますが、昨年9月の高値と今年2月の安値のフィボナッチリトレースメントの50%が、$107.655とほぼ重なっています。ここまで上昇してきてもおかしくはないです。

GBPUSDのキーレベルは$1.20553。ロールリバーサルあり?

ポンドドルは、昨年9月から月足に居座るブラックスワンで上昇トレンドが続いていて、ユーロドルと似たようなプライスアクションになっています。

現在、他の時間足にはハーモニックパターンがいませんが、キーレベルは年ピボットポイントの$1.20553。このレベルがレジスタンスとしての機能を維持するか、それとも、上に抜けてサポートに転換、つまりロールリバーサルするのかに注目です。下げてくる場合は$1.16500あたりが最初のターゲットになります。

クロス円についても、キーレベルは明確です。先週の投稿をご参照ください。

ゴールドも$1836.22でロールリバーサルあり?

ゴールドとシルバーは、キーレベルを下に抜けたのですが、ユーロドルと似たようなプライスアクションになり、反発中。

ゴールドは、月足のボリンジャーバンドと年ピボットポイントのミドル値$1946.97がレジスタンスというのが明確になっていましたが、週明けに注目したいのは、$1836.22というラインが、レジスタンスからサポートに転換してロールリバーサルを達成するかどうかということになります。

シルバーのレジスタンスは$22.806になりますが、今かなり離れてしまっています。金曜日に反発して来ていますが、その理由の1つは、超長期移動平均線がサポートになっていること。また、$20.978、$20.743は市場が意識するだろうサポートゾーンになります。$22.806まで跳ねあがるかそれとも、下に押されるか?週明けのプライスアクションを見ていきます。

ZN1などは窓埋め完了で窓がロールリバーサル?

米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)は引き続き下落。ZN1は、黄色いボックスの窓を埋めたら、これがサポートとなり反発かと思いきや、これがレジスタンスとなる可能性もあるきわどい場面ですね。ZB1の方は、窓を埋めて、買いのバタフライパターンが出たところで反発しているのですが、下値余地はまだあります。

国債はどれも、直近の下落で見える「ザ・伸び切りゾーン」にいるので、反発上昇してきてもおかしくないです。仮に反発してくるのであれば、ドルが短期的にプルバックするシナリオも描けます。国債は、買いあがる上昇トレンドではなく、戻り高値を付けるための反発の動きに過ぎない可能性が高いので、注意したいですね。先週の記事もご参照ください。

DJI、SPX、NDQ vs ボラティリティ

米株式指数はブリッシュな様相を見せているのですが、キーレベルとフィボナッチのレベルが機能しています。

US100とNQ1:ピボットポイントとフィボナッチエクステンションさん大活躍!

先週の記事の内容はまだ有効です。フィボナッチエクステンション5%がある$12805あたりと今年のピボットポイントが強固なレジスタンスになっています。2月3日にキャプチャ―したガートレーもまだ居座っております。いいかえると、今週は、行ったりきたりうろうろしただけの見ていると疲れるレンジ相場でした。

SPXはトレンドラインを下抜けたままで、DJIも長期のトレンドラインを下に抜けた後、ラインの下にいますが、再度トライする可能性あり。引き続き、HYG、LQD、SPHB(Invesco S&P 500 High Beta (ハイベータ) )も結構なプライスアクションを展開しておりますが、窓を開けている分、ギャップアップする可能性はあります。

GER40とDAX

GER40(ドイツ株価指数)のキャッシュは、15775あたりがレジスタンス。ネンスターパターンというバタフライパターンのおいとこが出現しておりますが、画像上に年ピボットポイントR1があり、ここまで上昇するのか?という場面。

黄色のボックス内には、画像では見えない左側にある直近高値に対するフィボナッチリトレースメントの88.6%(画像では11.4%)、フィボナッチエクステンションの4.618%、フィボナッチエクスパンションの4.236%が控えています。「ザ・伸び切りゾーン」があるということになります。笑

黄色のボックスに到達すれば、一旦は手じまいのプライスアクションが出るかと思いますが、わかりやすいのは、年ピボットポイントR1をヒットしてくれること。年ピボットポイントR1は、直近高値の手前にあるので、これをヒットして下落に転じてしまうと高値更新失敗となります。

こちらはDAX。フィボナッチエクステンションの5%など、「ザ・伸び切りゾーン」に到達してからのプライスアクションはレンジ。

フィボナッチリトレースメントの88.6%まであとちょっとなので、ここまでは、ワンモアアップがあるかもという目線と、「いや、もうレジスタンスヒットしただろうから、リスクありだろ?」という目線に分かれるきわどい場面です。週明けのプライスアクションが答えを出してくれそうです。

また、「週明けに怖い」と記載していたのがTSLA(テスラ株)、Apple、ボーイング。フィボナッチエクステンションの5%と年ピボットポイントをヒットしてうろうろしているTSLAは、チャートをズームアウトすると、直近高値への半値戻し完了、かつ、過去に何度も反応しているサポレジエリアをヒットしているという場面。オシレーターは、日足でヒデゥンダイバージェンスのようにも見えます。

今いる価格$207-211あたりは、そのサポレジエリアになりますので、このエリアが再びレジスタンスとなるのか、上に抜けて、サポートにロールリバーサルするのかを見ていくことになりますが、フィボナッチエクステンションの5%と年ピボットポイントという手ごわいレジスタンスがいることだけは覚えておいた方がよさそうですよね。

その他、フィボナッチエクステンションの5%を飛び越えてしまっているAppleとボーイングに買いの陽線が出るのは、ある意味見事なブリッシュネスです。笑 Appleには少し窓が開いているので、週明けにギャップアップして窓を埋めてくる可能性もありますが、飛ぶ先の硬い壁に当たり、落とされる可能性の方が高い感あり。一方、このまま、ギャップダウンがあってもおかしくはないです。

先週、ナスダックに出ているガートレーをシェアしましたが、同じようなパターンがマイクロソフト株にも。続落となるかに注目です。

先週も投稿していたVXX iPath S&P 500 VIXフューチャーズや、ボラティリティ指数のVIXとVVIX。安値を割らないで、安値を徐々に切り上げてきているます。VIX、VVIX、VXXは、嵐の前の静けさどころか、嵐はもう足元まで来ていることを教えてくれている可能性がさらに高くなっている感じです。

先週と同じく、その日のニュースや要人発言で反応する短い時間のプライスアクションにとらわれると疲れます。今週の動きで、わかったのは、先週探索した銘柄やナスダックなどが、すでに伸び切った価格帯にいてプルバックしていること。それに加えて、買いをリードしていたTSLAやAPPLE等も、伸び切ったエリアでレンジになってしまっていること。月曜日は、米国市場がお休みで、新月という新しいムーンサイクルを迎える日。火曜日に新しいプライスアクションが出るのか気になりますね。

また何かあればアップデートしますね。

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