フィボナッチターゲットから下落のDXYとUSDJPY。窓埋め後6月の高値更新のUS500達はGreat Set up?

先週探索した「ザ・伸び切りゾーン」からプルバックしているDXYとUSDJPYや、窓を埋めてきた米株式指数。プライスアクションが出たチャート達ですが、現在再びキーレベルが意識され、ハーモニックパターンも登場しています。今の様子をシェアします。

キーレベル&ハーモニックパターン:短期的には慌てない

US500, US100, US30, GER40: All filled gaps.

ドル円、ドルインデックス(DXY)、ポンドドルのプライスアクション

ドル円:フィボナッチエクステンション3.618%からプルバックでバタフライパターン

以前投稿していた日足のブラックスワンが示していたPRZ(潜在的反転ゾーン)をヒットしたドル円。このエリアと重なっていたフィボナッチエクステンション3.618%の139.240円もヒットし、プルバックしているのが現状です。

ドル円4時間足のチャートです。移動平均線に支えられてブリッシュなバタフライパターンがでて、さてどうするのかという場面で金曜日を終えました。

139.240円をヒットして下げた後、MR1とあるラインに対するリターンムーブの動きを見せて、再び下落という流れになっています。MR1は、今月7月のマンスリーピボットのR1(レジスタンス1)。139.240円と合わせて、このあたりの価格帯がレジスタンスになっているのがわかりますよね。なお、ウィークリーピボットは先週の物となります。週明けに新しい数値に変更されるので、今見ておくのはマンスリーピボットだけになります。

そして、ここで、可能性のあるシナリオを2つ描けます。

ひとつ目のシナリオ(トレンド転換):高値をつけてトレンド転換の初動の動きに入ったとするのであれば、今下げ止まっている価格帯でトライアングルかチャネルを形成し、その後、バタフライパターンのPRZの下限まで下落して、初動の5波を築くというシナリオ。細かく見れば、高値から下げた後のMR1へのリターンムーブで1と2、直近の下落が3、次予定されるトライアングルかチャネルが4、そしてPRZまでの下落が5という5つの波からなる推進波を形成する流れという目線になります。

ふたつ目のシナリオ(調整波から高値更新へ):高値からの下落がA、MR1へのリターンムーブがB、直近の下落でCを形成中というシナリオ。この場合、調整波という認識になり、バタフライパターンが示すフィボナッチのターゲットを狙って、ドル円は高値更新となる可能性があります。

なお、バタフライパターンのPRZのある価格帯の下に薄い水色のMPIVOTというラインがあります。このラインは、7月のマンスリーピボットです。今月はまだヒットしてないですよね。バタフライで軽く反発しても、再び下げてきて、今月のマンスリーピボットまで下落してくれればわかりやすいですよね。

いずれにしても、139.240円と7月のマンスリーピボットR1はレジスタンスであること、そして、バタフライパターンで短期的に反発しても、137.470円あたりを超えてこなければ、再びドル円の売り=円買いに傾く可能性が高いということがわかります。

EURUSDとDXY(ドルインデックス):ユーロドルのサポートとABCDパターン

ワンモアダウンでパリティに到達したユーロドルは、キーレベルの$1.01163の上にいますね。

もうしばらく、この$1.01163と次の$1.00171がキーレベルになりそうです。先週記載したように、$1.00171は2021年1月の高値と2021年3月の安値を使ったフィボナッチエクステンションの3.618%のレベル。

ドル円と似た感じで、フィボナッチエクステンションのレベルが効いている格好になります。

なお、気になるのは、DXYのABCDパターン。ここから想定できるのは、黄色のボックスで示した窓を埋めに来る動き。ドル円と同じく短期的には米ドルが買われ、その結果、ユーロドルが再び、$1.00171あたりまで下げるというシナリオもオンです。

ドルインデックスは、フィボナッチエクステンションの3.618%をさらに超えた「ザ・伸び切りゾーン」の4.618%をヒットして下落している格好なので、窓を埋めても高値更新にならなければ、深いプルバックが想定される=ユーロドルが反発するというシナリオを描けると思います。

GBPUSDとEURGBP:バタフライとディープクラブ

ディープクラブパターンが居座るGBPUSDは、4時間足に買いを示唆する3ドライブパターンもいたダブルハーモニックの環境でした。キーレベルの$1.19560でうろうろしているのですが、ワンモアダウンの可能性もあるので、週明けのプライスアクションを待ちます。

こちらは、EURGBPのチャート。長期の移動平均線とバタフライパターンがレジスタンスとなり下げているのですが、バタフライパターンのPRZはかなり上の方にあります。

そして、PRZの少し下の0.88575あたりには、なんと、窓が開いております! なので、「下げても上がってくる、先に上がってくる?わからん!」というのが正直なところ。笑

米ドルに対するユーロとポンドの動きと異なり、ユーロとポンドの場合は、オーバーラップの多いトレンドレスのわかりづらい絵柄なので、あえて参戦する必要はないですが、このPRZのラインと0.88575あたりにラインを引いておくといいかもしれませんね。

USDCHF:ブリッシュABCDパターン

先ほどのDXYと同じくUSDCHF(ドルスイス)にもブリッシュなABCDパターンがいますので、短期的なドル買いの動きに注目です。

コモディティ:SILVERのクラブパターン、原油のバタフライ

ゴールドは、月足のボリンジャーバンドがサポートになっているきわどい場面で、$1681.39のキーレベルをヒット。米ドルと米株式の動きもしかりですが、反発前にこのサポートを下に抜ける、そしてこのサポートを上に抜けてくる、あるいはこのサポートでうろうろするといった可能性もあるので、プライスアクションを待ちます。

先週画像を投稿したシルバーのクラブパターンは健在です。ワンモアダウンがあるかもしれませんが、いずれにしても、反発を見せる可能性があるので、週明けのプライスアクションを待ちます。

株式指数: また、ギャップフィリング(窓埋め)でしたね

居座っていたブラックスワンで上昇中のナスダックキャッシュ(US100)とその他の株式指数。今週の動きで、ギャップを埋めてさらに上昇ですね。途中に売りのガートレーなど売りのハーモニックパターンが出ていたので少し下げましたが、おそらく狙っているのは、以前から居座っているキーレベルの再テスト。先週記載したように、短期的には、6月下旬の高値を上に抜けてきている環境です。

US100には売りのABCDパターンが出ておりますが、短期的には、買いのシャークパターンも出ている、攻防相場。 SP500のキャッシュにも買いのシャークパターンが出ているので、米ドルと合わせて短期的には今の価格帯より上にいく可能性の方が強そうです。

それでも、大きな絵柄は長年の上昇トレンド再開ではなく、すでに始まったベアマーケットの中のラリーであると認識しています。大きなワン・ツー、ワン・ツーを形成している可能性も否定できない、リスクありの相場環境のようですので、ニュースや経済指標に振り回されることなく週明けのプライスアクションを見ていきましょう。

Exit mobile version