レンジを抜けたユーロドルはすさまじく上昇しましたね。チャネル上限をブレイクした格好になりました。ドル円は、フィボナッチのキーレベルで金曜日に手じまいと重なり反発。今週の前半は先週の流れが続く可能性もありますが、29日のFOMC後の会見とタイミングを合わせる形でさらに動きが出る可能性もありますね。
スラスト(Thrust) vs フィボナッチ
EURUSD, GOLD = A potential thrust & big move ahead!?
(注:この記事は2020年7月26日に投稿していたものです)
オシレーターの出番
EURUSD:長期移動平均線とボリバン
先週の投稿で、$1.13699のレベルで押し目を付けた後、ブラックスワンが出て、一旦は反応して下落しましたが、上に突き抜けましたね。
画像にある赤の4は、第4波を示唆したもの。このシナリオに優位性があれば、現在、第5波を形成していることになりますね。
問題はここからですよね。
このままの流れが続きそうな週明けですが、以前の投稿で記載した様々なフィボナッチが重なる価格帯で金曜日を終えています。画像中、261.8と3.618と見えるのは、フィボナッチエクスパンションやフィボナッチエクステンションの比率です。
こういう場所では枚数を増やしたり、飛び乗らない方が無難ですよね。リスクとリワードの比率が逆転しつつある相場ではないでしょうか?仮に第5波が伸びても、次はABCの調整波を想定できるので、最後で高値をつかまされないよう様子見するというシナリオもありです。
こちらは1時間足のチャート。$1.15721の年足ピボットR1はキーレベル。
ここまで下げてきても押し目を付ける可能性があり、見たいのはその押し目を付けた後の動きではないでしょうか?
ユーロドルが下げてきた場合、$1.15721の年足ピボットR1より、下にある$1.14625あたりがキーレベル。
ここは、チャネル上限、長期移動平均線、月足のボリンジャーバンドの2シグマなど、いろいろなテクニカル要素が重なる価格帯。この価格帯を大きく下に抜けると、$1.12252あたりまでプルバックすると想定しています。
EURUSDと反対の動きを見せるドルインデックス(DXY)にも、買いのブラックスワンが出ていますが、$93.984の節目まで売り込んでくる可能性があるので、もう少し様子見です。
USDJPY:フィボナッチレベルで利確
ドル円は、画像中のブルーの横長のボックスにあるフィボナッチ数値を見ると、ターゲットをヒットしているのがわかりますね。
1.618とあるのは7月1日の高値と10日の安値を使ったフィボナッチエクステンション。
2.628とあるのは21日の安値と22日の高値を使ったフィボナッチプロジェクション。
画像中にはないですが、6月下旬につけた安値と比較してもフィボナッチプロジェクション1.13を達成しています。フィボナッチプロジェクションの1.13%は、このブログでもご紹介している鬼のレベル。安値更新かと見せかけて、逆走したり、エリオット波動の調整波と相性がよいフィボナッチ数値です。
仮に、1.618と1.13が重要であるという視点を優先すれば、ドル円は一旦反発した後、反発を継続する可能性があります。
その一方、上昇すれば、売られる可能性もあり、特に何度も記載していた106.549円がレジスタンスになる可能性がありますよね。ここで売りが入れば、ブルーの縦のボックスで示したように、フィボナッチの次のキーレベルが集積する105円前半まで下げる可能性があります。どちらかというと、こちらまで下落してくれた方がわかりやすく、ここで下ひげのローソク足を形成するか注目です。
その他、為替では、先週投稿したNZDUSDが、節目で止まっていますね。売りのブラックスワンが形成されています。ユーロドルと同じく押し目を付けて、再度、高値をトライする可能性も十分にあります。
ポンドドルには、ここしばらく売りのブラックスワンが居座っていますが、PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上。NZDUSDと同じく、再度高値をトライする可能性があります。
その他、中国元のペアについては、しばらく前に投稿したのですが、長期足で買いのハーモニックパターンが居座っているので、米ドルが弾けるシナリオを持っています。センチメントはユーロ買いでドル売り。こういうタイミングでFOMCがやってくるので、今週はかなり重要な週になりそうですね。
ゴールド&シルバー
シルバーがぶっ飛んだ週でした。が、水曜日、木曜日、金曜日とうろうろしている背景には、年足のピボットポイントがあります。シルバーは$22.627を押し目に再び高値をトライする可能性もありますが、下落した場合のキーレベルは、$19.617あたり。
ゴールドは、$1921あたりが次のレジスタンスです。先週触れたスラスト(Thrust)は、チャネルやトレンドラインを上、または下に抜けた後に重要な意味をプライスアクションです。トレンドが続いていても、センチメントやポジションに偏りがあると発生するプライアクションですよね。
まとめ:ユーロドルがトレンド転換したなら、最初の第1波を形成している可能性も出てきていますね。長期足のチャートでは、月足と週足がまだゴールデンクロスをしている状況でもなく、ボリンジャーバンドからはみ出している相場。オシレーターも価格とダイバージェンスを形成しているので、しっかりとプライスアクションを見ていきましょう。