今日はFOMCのイベントが控えていますね。週末に投稿した記事のシナリオはまだ有効ですが、イベント前に検出されているハーモニックパターンをサクッとシェアします。
FOMC(イベントトレード):2つのシナリオ vs アノマリー vs フィボナッチ
Fibonacci may be telling something.
(注:この記事は2020年8月19日に投稿していたものです)
チャートパターンブレイクからの動き
EURUSD&GBPUSD:トライアングル
先週記載したユーロドルのキーレベルである$1.19160を上にブレイクしましたので、ヘッドアンドショルダーズパターンは無効です。なお、FOMCを前に検出されているハーモニックパターンから、短期的には荒れる可能性を想定しています。
その後、深く下げずに高値越えとなり、この時点で、トライアングルに優位性があったことがわかります。
サイファーパターンは、ガートレーパターンと同じく、直近高値、または安値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を使うパターンで、このパターンが無効になれば次に想定できるのは、フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%。
これらのレベルを突破したら、次に想定できるのは、フィボナッチの1.13%。想定通りに、週足でフィボナッチの1.13%を使うシャークパターンが検出されています。このパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し上の$1.20056あたり。約70ピップスありますね。週足のチャートなので、たった今(LDN時間14:21)の価格帯からすぐに動くというよりは、FOMCで動く可能性の方が高いですよね。
その一方、気を付けたいのが、昨日18日に付けた高値。
この高値を付けるまでの上昇の動きは、3月の安値からの上昇の波を使ったフィボナッチエクステンションの2.618%のレベルでぴったり止められました。つまり、この2.618%がレジスタンスとして機能するのであれば、FOMCの内容などに関係なく、ユーロドルはプルバックしてくるシナリオが描けます。また、FOMCの初動で上昇しても、逆走するリスクが高まっているので、注意したいですね。
なお、このシャークパターンを見て、ふと頭をよぎったのが、7月の「フィボナッチ、チャネル、トレンドライン、ピボットポイントが効いているEURUSD:ドル円/クロス円、ゴールド&シルバー」で投稿したシャークパターン。似ていませんか?同じ動きを繰り返すのであれば、ユーロドルを今の場所から買うのはリスクリワードが悪いことになりますね。
USDCHF:買いのA・サイファーパターン
ドルスイス(USDCHF)には、久しぶりに、週足でA・サイファーパターンが検出されています。A・サイファーパターンは、ぱっと見バタフライパターンと似ていますが、異なるのは、ハーモニックパターンで使うXABCDのB地点のフィボナッチ比率が緩くなっていること。バタフライはB地点にフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を使いますが、それ以外の61.8%など異なるレベルの場合だと、A・サイファーと呼ばれます。
USDCHFには、すでに、ここ数日、買いのハーモニックパターンが出ていたこともあり、週末の投稿に記載したCHFの売りとなるか?注目ですね。
その他、買いのハーモニックパターンがすでに出ていたUSDCADやドル円も、節目にいますので、この後のNYセッションでのプライスアクションに注目しましょう。
その他節目にいる通貨
GBPJPY(ポンド円):139.876円のキーレベルを再び上に抜ければ、ターゲットは142円前半。上抜け失敗だと135.384円あたりを再度トライする可能性あり。
AUDJPY(豪ドル円):上昇が継続すれば、ターゲットは78.544円あたり。
これ以外にもいろいろなハーモニックパターンが出ています。
FOMC直後の初動に慌てて付いていかないことも選択肢のひとつですよね。また今日はFOMCで新月。サイクルが変わるか、継続か?ゴールドやシルバーもキーレベルにいますので、この後のNYセッションに期待しましょう。週末の記事もご参照ください。