今週は、ドルスイスのホワイトスワンのほか、ポンドペアに出ていたハーモニックパターンが効いた格好になりましたね。引き続きうろうろしているのはゴールドとシルバー。米株式は再び明確な節目まで到達。今回も、USDCADに出ているガートレーなど、今検出されているハーモニックパターンをサクッとシェアします。USD may be a surprise.
フラクタルなゴールドとハーモニックなポンド
US indexes may resume down side moves.
(注:この記事は2020年3月28日に投稿していたものです)
ポンドはスムーズにターゲットヒット♪
ポンドペアにいたハーモニックパターンが炸裂した後を考える
前回の投稿で記載していたポンドペアにいたハーモニックパターン。
今週の動きで、日足の25MAと、画像右に表示されているクラブパターンで見えるフィボナッチリトレースメントレベルの50%をきっちりとヒットしています。
この後61.8%まで引き続き上昇する可能性はありますが、日足20MAの下にある4時間足の20MAが価格に追いついてません。短期的にプルバックする可能性もありますね。
前回投稿していたポンドスイス(GBPCHF)のバタフライパターンも炸裂していますが、同じくプルバックの可能性に注意したいところです。
米ドルの動きに引き続き注目です
すでに投稿していたドルスイスの売りのホワイトスワン。強烈に下げました。
ドル円は、ずいぶん前に投稿した買いのABCDパターンから上昇を続けた後、前回投稿していた売りのディープクラブパターンやバタフライパターンのPRZを無視した動きを継続。
「センチメントや短期的な資金フローの動きが強い場合、価格はフィボナッチの主要なレベルを徐々に消化して、それが伸び切るまで一方向に動きます。」と記載したように、この動きで慌てることはなかった相場です。
また、「3月上旬からの上昇波のフィボナッチエクステンションのレベルは2%までは達成済みですが、さらに一回り小さな波では、5%を超え、「ザ・伸び切りゾーン」に入ってきている」相場でしたので、結果、下げてきました。
ドル円の動きで気になるのが、ゴールドとの兼ね合いというか、どこかちぐはぐした相場の動き。ゴールドとシルバーも合わせて見てみるといいのかもしれませんね。
コモディティ:ゴールドとシルバー
先週、「ポンドやユーロが続落し、米ドル買いが進んだにもかかわらず、ゴールドとシルバ―はこのラインで踏ん張っていた相場です。」と書いていたのですが、今週、逆にドル売りが進んではいたのですが、ゴールドは水曜日以降はレンジです。
横向きの動きはエネルギーを溜めている相場で、いずれどちらかにブレイクするといわれますが、シルバーの場合、$14.915、ゴールドの場合、$1627.71ー1630.45あたりが強力なレジスタンス。
1.ブラックスワンパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、まだ上の方にあります。つまり、ここまで上昇する可能性があること
2.R1:$1627.71(別のMT4では$1630.45)は、今年の年足ピボットポイント。レジスタンスとして機能しているのがわかります。
3.黄色のボックス内にある21.4はフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%のことです。フィボナッチツールを安値から高値に向かって引いているので、100-78.6=21.4ということで、逆の表示になります。
今の相場環境から見えるのは、ドル売りに傾いた今週の短期的な動きでも、年足ピボットが機能して、ゴールドがそれほど上昇していないこと。この価格帯を勢いよく上抜けて、押し目を付けてサポートとして機能するを確認するかどうかに注目ですが、ゴールドの場合$1651.5辺りは、次のレジスタンス。来週は、21.4(78.6)%まで上昇する可能性がありますが、到達後、上ひげローソク足になるなど、スパイクを付ける可能性があります。
また、これらの価格帯の上にいられない場合、以前記載したように、ゴールドは、上昇トレンドにいるのではなく、画像中ブルーで記載したABC調整波の中にいる可能性が高くなります。
ゴールドってフラクタル?
この画像にもABCを記載していますが、これって、上記の4時間足と似ていませんか? こちらは月足のチャートです。こちらでもABC調整波の可能性があり、もうすぐ上に、21.4%(78.6%)のフィボナッチリトレースメントレベルが見えていると思います。
これ、よく聞くフラクタルかもしれません。面白いですね。
なお、年足ピボットを上抜けて買いが継続した場合、ゴールドのターゲットは年足ピボットR1のある$1737.72あたり。ここは、月足チャートで見ると、フィボナッチリトレースメントレベルの21.4(78.6) %が居座る強烈なレジスタンスです。
S&P500などのキーレベル
S&P500(US500キャッシュ)は$2686.92、DJI(US30キャッシュ)は$22433.15、NDXナスダック(US100キャッシュ)は、$7881.84。今週反発した米株式指数は、すでにこれらの節目をヒットしています。来週は、株式指数に影響を与えるテク株にも注目です。
まとめ:FEDによる国債の買いが明らかになったことで、国債の買い=金利の下げという構図が考えられるのですが、以前投稿した下記の記事のように、国債の価格と利回りそのものがフィボナッチや年足ピボットなどから見える節目にいます。そのため、少し気になるのが米ドルの買いがもう少し進む可能性です。短期足では、USDCADやNZDUSD、そしてUSDHKDに、米ドル買いを示唆するハーモニックパターンが検出されていますので、来週以降、ちょっと難しい相場になりそうな気もしています。