前回の投稿で見たユーロドルとゴールドのバタフライからのプライスアクションは結構強烈ですね。今週はFOMCもあるのですが、誰もが見ているイベントのある時に限って、チャートパターンが興味深くなっています。Bearish butterfly patterns in EURUSD and Gold are in play while SPX is in a precarious position with a potential move higher to test 886 fibonacci retracement level in the week that will see FOMC.
FOMCまでのチャートパターンと価格がいる場所が鍵!?
Where the prices will be before FOMC in any instrument – This probably is a key for this week’s trading
(注:この記事は2019年6月16日に投稿していたものです) ユーロドルなどのこの週の動きは、前回投稿した記事で想定した航路を進んでいるのですが、FOMCを前に往復びんたやだましなどの動きが気になるので一度頭を整理しておきます。
新種のハーモニックの仲間が効いたDXYなど
ユーロドルに居座ったバタフライパターンの勝ち
前回の投稿「ユーロドルとゴールドはバタフライ、ドル円の107.612 EURUSD and Gold with Butterfly」で見ていた売りのバタフライパターンと、エリオット波動で可能性のあった推進波ではなく、ABCの調整波の可能性。ふたを開けてみれば、前回のユーロドルの画像に記載した赤い矢印まで、戻ってきている状況です。現在いる価格帯1.1210あたりは、要チェックのサポレジですね。
FOMC前後で上下する可能性があると思いますが、ユーロドルがFOMCまでにどこにいるか、月曜日以降注目していきます。
ドル指数の「A・サイファーパターン」が効く
ドルインデックスは、前回のA・サイファーパターン(アンタイ・サイファー)というサイファーパターンの仲間が効いていますよね。そして、赤いトレンドラインにも支えられて反発していますが、この上昇で形成した小さな波はフィボナッチプロジェクション2.618のレベルを超えており、下抜けしたダブルトップのネックラインで止められています。
96.605のキーレベルまでプルバックして、ここが押し目買いポイントとなるか?ということも踏まえ、FOMCまでにどこにいるかが鍵のようですね。
ドル円にはシャークがいたことを思い出す
ドル円も、日足で出ていたシャークパターンから、横向きになり、下がりそうで下がらない相場になっていますが、金曜日の上昇は、5波からなる推進波ともカウントできますね。だとしたら、108.353あたりで支えられるかどうか?これがFOMC前に達成できているかどうか?を見ていくことになります。
なお、引き続き、107.818あたりのサポートと、年ピボットミドル値がある107.162、6月のマンスリーピボットがある107.136には注目しています。今の価格帯から、ここまで売られてくるかどうかは今のところわからず、もう少しプライスアクションがほしいですね。
クロス円(豪ドル円、ニュージーランドドル円、カナダドル円など)
豪ドル円は、1月の安値から4月の高値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%がもうすぐです。
ニュージーランドドル円は、70.035円に今年のピボットポイントS1があります。AUDJPYとNZDJPYとも、あと30-40ピップスほどでサポートに到達となるので、到達したらプライスアクションには注目しましょう。
ユーロ円は121.011がキーレベル。これを下抜けしないで、反発するかに注目。ポンド円は下記のポンドドルのところで記載したように買いのシャークパターンが出ています。
カナダドル円は、今きれいな買いのブラックスワンが出ており、こちらもあと20-30ピップスで、5月の安値と6月の高値のフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%に到達します。
AUDUSDはガートレーで上昇後下落も、A・ネンスター
豪ドルは、買いのガートレーで上昇してきた後、最初の節目であるフィボナッチリトレースメントの38.2%あたりから下落。ガートレーのPRZに舞い戻ってきていますが、現在は「A・ネンスター(アンタイ・ネンスター)」というネンスターパターンのいとこも登場しています。
長期足のハーモニックパターンなので、PRZ(潜在的反転ゾーン)内でうろうろする可能性もありますが、トレンドは下向き。今からまた反転すると期待を膨らませても仕方なく、フィボナッチリトレースメントレベルの786を使うガートレーがやネンスターのPRZを突破したら、次は、バットパターンができる886のレベルまで下げるというシナリオを持って慌てないことですね。AUDUSD: A bullish gartley is now a bullish A-Nenstar.
ポンドドルも下げて、ディープクラブ。キーレベルはまだ$1.26140
ポンドドルも、豪ドルと同じように、下げてきて、1.261409を下抜けしていますが、5月末の安値を更新したわけではなく、ここで買いのディープクラブ。ポンド円も買いのシャークパターンとなっており、短期的には反発する可能性があるので、突っ込み売りをせずにプライスアクションを見ていきます。
コモディティ- Commodities
Gold・ゴールドの鬼の上ひげローソク足 vs 年ピボット
日足のチャートをご覧いただくと、まず、2018年8月の安値から反発して、9月にかけてジグザグとプルバックし、この時最初の山が形成されています。
そして、その後は勢いよく上昇してきました。この8月の安値と山の頂点=8月の高値を使ったフィボナッチエクステンションレベルを見ると、6月14日の金曜日に3.618のレベルに到達したことがわかります。長期でポジションを持っていたトレーダーの中には、レジスタンス間際で、フィボナッチのレベルを達成し、かつ、金曜日でもあったため、手仕舞いをしてきた可能性がありますよね。そのために、このような嫌な上ひげローソク足ができたことが推測されます。
ゴールドの4時間足を見ると、日足のバタフライの中のブラックスワンという2つの売りのハーモニックパターンができていることがわかります。5月の安値の上昇から、1-2-3-4-5と5波の推進波を形成しています。
日足で見たのと同じように、5月21日の安値と5月30日の安値にフィボナッチエクスパンションを引いてみると、金曜にヒットしたのは、4.236と4.618からできる「フィボナッチ伸びすぎゾーン」です。この2つのハーモニックパターンと、フィボナッチのレベルなどから考えられることは、調整波ABCの開始です。
ゴールドのキーレベルは1323.5あたり。とはいえ、1378.05には、まだ今年に入ってヒットしていない年ピボットR1があるほか、ドルインデックスがプルバックをしてくる可能性があり、この間、ゴールドがこの年ピボットまで上昇する可能性も考慮しています。
国債・金利:US10Y
米10年債2.059% vs 年ピボットS2 vs FOMC
FOMCを前に、先週記載していた米10年債の見通しにあまり変わりはないというのが正直なところです。年ピボットS2まで下げてほしいという目線があるのですが、2016年の安値と2019年の高値を使ったフィボナッチリトレースレベルの61.8%が2.059にあり、ここで、下げ止まって反発していますよね?ぜひ、トレーディングビューでUS10Yと入力して、チャートを見てみてください。前回の記事「ユーロドルとゴールドはバタフライ、ドル円の107.612 EURUSD and Gold with Butterfly」もご参照ください。
株式指数:ダウやSP500
DJI, SPX, XLFは、先週のプライスアクションから88.6%が見えてくる
まずは、XLF。なぜ、このETFを見ているのかというと、金融セクタ―であるため、米金利、FED政策と関連があり、SPXにも大きな影響を与えるからです。
ピンクのラインがあるエリアは、高値に対するフィボナッチリトレースレベルの0.764や0.786のレベルと、最近の上昇波から見えるフィボナッチエクステンションの5がいました。ここで一旦手仕舞いとなり下がってきています。
そして、この直近の下落を小さな時間足で見ると、5波からなる推進波と読み取れます。つまり、下落の第一波を形成した可能性があります。
金曜日の反発は、今週のこの直近の小さな下落のフィボナッチエクステンションのレベルが伸び切ってからの反発、そして、下落が5波を形成したのでABC調整波としての反発と想定でき、「上昇かよ?」と焦っても仕方ない動きです。
ただし、FOMCを前に、少々厄介な場面に遭遇している可能性がありますよね。よく見ると、このトレーディングビューのチャートでは、78.6%をきっちり刺したわけではありませぬ。こういうのは嫌ですよね。(# ゚Д゚) どうせなら、78.6%をぴったりとヒットしてほしかったです。
それもあってか、76.4%間際のリトレースメントのレベルのエリアで反応したのでこのまま下げてもらいましょうという目線と、いや、高値に対する88.6%まで上昇してもらった方が売りやすいんですよという目線がぶつかっているような環境です。
となると、ピンクのラインから金曜日の安値までの間で、レンジ、トライアングル、あるいは、濃い青のチャネルの下限までABCのジグザグで下げてくるなど、abc、またABCと3波の連続した動きを見せる鬼相場の可能性もあります。
この辺りでトライアングルを形成してしまうと、上にスラスト(吹き上げ)し、当初の78.6%の戻りレベルではなく、その上の88.6%の戻りレベルを刺すという可能性が高まります。確かに、チャートの左を見ると、窓も空いており、窓埋めをする動きになる可能性もあります。
Bottom line:EURUSD’s bearish butterfly in play whilst a bullish A-cypher worked in DXY. USDJPY had a bullish shark pattern and the current rise appears to be in 5 waves. If this is the first impulsive wave, a next action may be an ABC correction, suggesting that USDJPY will go higher. US10Y hit a long term fibonacci retracement level at 2.059. It is a matter of whether this holds or the price tests yearly pivot S2. AUDJPY and NZDJPY are nearing to their support areas whilst EURJPY’s 121.011 is a key level. GBPJPY and CADJPY have a bullish harmonic pattern, indicating a sell setup in Japanese Yen is on the table. AUDUSD rose with a bullish gartley and backed down to where it was. It has a bullish A-Nenstar so the support must be held. GBPUSD moved lower as well but it has a bullish deepcrab. Gold has a bearish blackswan and butterfly with a long wick candlestick in its daily chart. It may still test yearly pivot. Its key level is 1323.5 area.