先週の投稿から、それとなく想定航路を動いているのがドル円とドルインデックス。米株式指数でも、とりわけナスダックキャッシュが結構しつこい感じで下落を拒んでいますよね。雇用統計などイベントがありましたが、その後の動きが結構意味深な場面になりました。現在のハーモニックパターンなどをシェアします。
イベントありの週でキーレベルをヒットしていないのは痛い!
US500, US100, US30:Potentially still one more leg up
ディープクラブで反発した後の下落から、あと少しでキーレベル
ドル円は、以前の投稿にあるように4時間足のディープクラブパターンから反発し、4時間足にあるオレンジの長期移動平均線を下抜け。ここからが問題でしたよね?
先週、「ある一定のレベルまでもう少し上昇してくる可能性と、フィボナッチから見える38.2%の最低限の戻り高値を付けたので、ここからもうひと下げする可能性の2つのシナリオではないでしょうか?」と書いていたのですが、その後に書いた「ディープクラブパターンが見せているフィボナッチの比率と波の形から、現在のレンジの場所は第4波ではないか?というシナリオを立てられること」に優位性が出た格好です。
このシナリオどおりだと、ドル円は、現在、第4波を終えて第5波を形成中という目線になりそうです。金曜日に吹き上げたものの、次に見るべきは、132.486円のライン。このラインは、年足ピボットポイントのR3がある場所となりますが、それだけではございません。
2020年3月の安値と2022年10月の高値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%の地点、言い換えれば一番浅いリトレースメントのレベルになります。
お題にある痛い!というのは、金曜日に反発したのですが、この132.486円をまだヒットしていないというすっきりしないプライスアクションのことです。わかりやすいのは、このラインをヒットしてくれること。
また、画像中の黄色のエリアに、61.8%と表示されているフィボナッチリトレースメントの38.2%と年足ピボットR3が見えると思います。
このホワイトスワンのパターンが決まれば、ドル円は再び反発上昇する可能性が高くなります。
先週同様、ドル円は、動く値幅がかなり広がり、ボラティリティが高くなっている環境です。
EURUSDのキーレベルは$1.04726、ドルインデックスは$104.900あたり
その後も、上がり続けるの?それともこのレベルから反転して、下がるの?と考えても仕方ないですが、ユーロドルで明確なのは、キーレベルを上に抜けてきていること。
このラインに押し目を付けて再び上昇する可能性もあります。
そして、さらに今後のシナリオにヒントを与えてくれているのが、DXY(ドルインデックス)のチャートになります。
ドルインデックスは、すでに直近の上昇に対するフィボナッチリトレースメントの38.2%を達成したあたりで、雇用統計を迎えたというきわどい場面でした。
が、先ほどのドル円と同じように、キーレベルをヒットしてくれた方がわかりやすいです。DXYのキーレベルはすぐ下の$104.043。これをヒットするのに合わせてユーロドルが少し吹き上がるという絵をイメージできるかと思います。
また、MT4で見えるUSDXのチャートには黄色で示したように窓が2つ開いております。この窓を埋めるために、上昇する可能性があることがシナリオに入れられますよね。
GBPUSDの大きなベアリッシュホワイトスワンのPRZを上抜け
ポンドドルには、週足と日足にホワイトスワンがいて、先週はぴったりと止められていました。ただし、そのすぐ上のキーレベルまであともう少しという場面でしたので、上昇してきたのは問題なかったかと思います。$1.25580のキーレベルを狙ってくる可能性があるので、ここまで来たときのプライスアクションに注目です。
シルバーの5-0パターンとゴールドのバタフライ
そして、最強ラインが形成するレジスタンスを前に、しばらく居座っているのがベアリッシュなバタフライパターン。
このパターンで下げる可能性がありますが、$1820.38と長期の移動平均線がレジスタンスのエリアを形成するかに注目です。
一方シルバーには、ベアリッシュな5-0パターンがいた環境ですが、現在ディープクラブパターンが居座っています。
ディープクラブパターンで軽く下げて、再び高値を目指すシナリオはオンです。
今年のピボットポイントの$24.910と、フィボナッチリトレースメントの61.8%がもう少し上にありますが、その手前にフィボナッチリトレースメントの50%もあるので、結構なレジスタンスエリアを形成すると想定できます。
ゴールドと同じく、長期移動平均線を上に抜けても、ズトンと下げてしまう可能性があるので、その後のプライスアクションが大切になってきます。
株式指数: キーレベルとハーモニックパターンの共存
ブリッシュなABCDパターンが効いているダウキャッシュ(US30)とブラックスワンがいるナスダックキャッシュ(US100)。ダウキャッシュはキーレベルの$34226.57を攻防して、上に抜けようとして今週を終えています。このレベルがサポートになれば、次のターゲットは$35260あたり。
同じく、ナスダックキャッシュも、キーレベルの$12019.48に押し目を付けてサポートに変えれば、$12300あたりが直近のターゲットになります。
このパターンはSP500 のキャッシュ(US500)でも同じです。$4019.61のキーレベルを押し目にして上昇するかに注目です。現在、売りのホワイトスワンがいますが、$4150あたりまで吹き上げる可能性があります。
さて、週明けは、DXYとドル円がフィボナッチとピボットポイントでどう反応するかに注目したいと思います。金利の低下で米ドルが売られているとはいえ、金利のチャートも結構面白くなっており、プルバックを終える可能性も否定できません。この場合、金利が短期的に上昇してくるので、ドルインデックスが再び短期的に上昇するシナリオをオンにしています。
また、先週書いたフィボナッチリトレースメントの78.6%。とりわけ、ナスダックキャッシュは、$12600あたりに、MT4のディフォルト数値である76.4%と78.6%がありますが、まずは76.4%のレベルで一旦何かしらのプライスアクションが出ることが想定できます。
ただし、週足には買いのブラックスワンが居座ったままです。この週足レベルのハーモニックパターンから言えば、$12800あたりに最初のターゲットが控えていることになります。金利や米ドルの動きと連動させようとするとわかりづらくなりますが、$12800あたりまで吹き上げる可能性があることを頭の片隅に置いておきたいです。
また何かあればアップデートしますね。