早くも7月が終わりますね。先週のプライスアクションは、窓埋めを狙ったシナリオに沿った展開となっている感あり。いろんなチャートに長期足で出現しているハーモニックパターンが何を意味しているのか、気になる所でもある重要な局面ですね。今の様子をシェアします。
5-0パターン:出遅れてごめん・・・
What 5-0 patterns in Gold, USOIL and AUDJPY mean?
ドル円:キーレベルの141.513円を突破できるか?
ドル円は、キーレベルの141.513円で引き続き攻防中。円買いに傾くか、円売り続行か?考えても仕方ないです。明確なのは、チャネル内に戻ってきているものの、気になっていた137.900円あたりを死守していること。
これらに加えて、オレンジのブラックスワンも視野に入ってきます。
特に、先週は、日銀のイールドカーブコントロールの話がありましたね。でも、このイベントの前の7月15日の記事で少し触れていたのは、日本の10年債が、すでにトレンドラインを上にブレイクしていたこと。下記に、見事なプライスアクションを掲載しています。
だとすると、日本の金利上昇になるから、円を買うのではとなりそうなのですが、それをもくろんで円買いでいると、上に持って行かれる=円売りの波に押されるリスクもあり。なので、ドル円が、引き続きどうしたいのかを今週も見ていきます。
EURUSD:バタフライと窓埋め(ギャップフィリング)完了の次はガートレー
そして、ここで、ガートレーパターンが登場。MT4のオートハーモニックでもガートレーは検出されているので、現在の反発は問題ないです。
問題は、$1.10981のキーレベルまで上昇してきた後、これを上に抜けてこられるかどうか。。。
画像の上にある水色のラインは、年ピボットポイントR1のライン。ここまで上昇してくるのか?EURUSDも先週の投稿をご参照ください。
DXY:$98.903とバタフライパターン。下げたとしても、米ドルの帳消しはまだ早い?
このバタフライのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、キーレベルの$98.903の少し下を走る長期の移動平均線と重なっているので、ここまで落ちてきてくれた方がわかりやすいです。
EURUSDに買いのガートレーパターンがいるので、DXYは、今の価格帯と長期の移動平均線の間をうろうろして、また、しばらくの間は、決着つかずの状態になる可能性があります。
なお、すでに記載しているように、DXYには窓が3つ空いたままになっています。ナスダックなど、他のチャートはきちんと窓を埋めに来ているのに、なぜ、DXYは埋めに来ない?もしかしたらいよいよなのかもしれませんよね。
オレンジのラインは今年のピボットポイント。で、現状は、ピボットポイントを下抜けしてから、ギャップアップしている感じです。
再び下に潜り込む可能性はありますが、米ドルをWrite off(帳消しにする)するのは、もしかしたらまだ早いのかもですよね。
GBPUSD:キーレベルの$1.29207と長期移動平均線
ポンドドルも、前回と同じ。結局、キーレベルの$1.29207と長期の移動平均線がレジスタンスになりかけている感じです。とはいえ、プルバックした後、時間をかけて、$1.33779あたりまで上昇してきてもおかしくはないです。
資源国通貨ペアとUSDCHF:AUDUSDのダブルトップ
資源国通貨のAUDUSD、NZDUSD、USDCAD、そしてUSDCHFは、明確なレジサポの間でうろうろ状態。USDCHFは、$0.84387までおちてくれたほうがわかりやすいです。
AUDUSDは、$0.68823のキーレベルでダブルトップのようになっています。続落する場合のターゲットは、$0.61041も視野に。とはいえ、ダウも6月はダブルトップのようになりつつ、上にぶっ飛んできているので、AUDUSDは注目してよさそうです。
USDCADは以前と同じで、買いのブラックスワンがいますが、$1.29729というキーレベルまで落ちくれたほうがわかりやすい環境です。
クロス円:5-0パターンというハーモニックパターンが潜むAUDJPYに注目
クロス円も、売りのハーモニックパターンがいた状況から下落し、反発。カナダドル円には売りのシャークパターンが居座ったままです。EURJPY、GBPJPYは、売りのハーモニックパターンから下落した後、反発して、キーレベルに抑え込まれるかという場面。
CHFJPYは、ぶっ飛んでますが、これに追随する可能性があるのが、出遅れ気味のAUDJPY。
こちらはAUDJPY。他のクロス円が、レジスタンスを突破したり、派手なプライスアクションを見せてくれていたのですが、AUDJPYは、出遅れ感ありありでしばらく過ごしてました。
そんな中、登場してくれたのが、ブリッシュな5-0パターン。これ、この前のダウなどにも出てきましたよね。まさか、こんなところからという感じで、ダウはうろうろした後、反発してきた経緯があるので、似たようなプライスアクションを見せてくれるか?
AUDJPYが反発上昇してくれば、ターゲットはレジスタンスを軽く突破する感じになるというシナリオになります。ユーロ円、ポン円などと合わせて、すぐでなくとも、ある程度時間をかけて、円安方向に向く可能性も引き続きオンです。
クロス円のキーレベル:CHFJPYは166.765円、CADJPYは108.451円、GBPJPYは183.106円、EURJPYは156.363円と161.708円、AUDJPYは98.469円。
ゴールドとUSOIL(原油)も5-0パターン!
前回も記載したように、過去の節目である$1892.25と$1964.12にも挟まれたまま。
想定していた$1946.97までプルバックして反発していますが、次のターゲットは$1836.22。
同じく、シルバーにも、20日に出ていた売りのサイファーがまだ居座っている状況。セイフヘイヴンという目線で今から買っていくと、切らされる羽目になるかもしれない嫌な環境です。
なお、5-0パターンと言えば、こちらのチャートも気になりませんか?
なお、日足のチャートに潜むのは、週足とは逆で、売りのブラックスワンパターン。CL1の軽油フューチャーズや、ブレントオイルのチャートにも売りのブラックスワンが出ている状況です。
なので、日足レベルでは、もうひと下げあるかもしれないというシナリオも描けますね。特にUSOILの場合、PRZ(潜在的反転ゾーン)が、年ピボットポイントのS1と重なってきているのも目に留まります。
そして、もう一つ気になったのが、OVX(原油ボラティリティ指数)。
USOILの場合、今年の前半から、$63と$83あたりの間で$20近く値幅があるものの、結局は、レンジになっていたのもあり、ボラがありそうでないという感じになっているようです。
が、ゴールド、シルバーなどコモディティを代表する原油にいる5-0パターンは、結構あなどれなさそうです。週足で出ていたUS500、最近のUS30に出現した5-0パターンは、結果的には威力を発揮したので。。。。
米国債(ZB1)とJP10Y:トレンドラインが鍵
しばらくレンジになっていたトライアングルと126.2あたりからも遠ざかっているのですが、このまま下落が続くとターゲットは水色のボックスのエリア。
10年債、2年債と合わせて今週のプライスアクションを待ちます。
また、ドル円の所で触れた日本の10年債も、シンプルなトレンドラインブレイクからのプライスアクションが見事でした。
すでにトレンドラインを上に抜けて、プルバックしていたので、このトレンドラインがサポートになれば、ニュースが何であれ、金利は上昇だという目線でいたので、文句なしです。また、上昇かなという目線に根拠を追加してくれたのは、オレンジの年ピボットポイント。このラインに押しを付けてから上昇に転じてましたよね。
トレンドラインブレイクで上昇というシンプルなテクニカル分析をあなどってはいけない、お手本のチャートです。このまま上昇すると最初のターゲットは0.732%、そして0.914%あたり。なので、日銀のイールドカーブに関するニュースや要人発言が増えても、特に問題ないですよね。
DJI、SPX、NDQ:もうここまで来たんだから、窓埋めを狙え!
US100、US500、US30は、まだまだパーティ中の様子。先週記載していたフィボナッチのレベルと空いた窓に向かっているので、こちらも問題はないです。
こちらは、SP500のキャッシュであるUS500の週足チャート。
すでにベアリッシュなサイファーが居座っていて、PRZ(潜在的反転ゾーン)もヒットしているのですが、短期足で見ると、以前から記載していたキーレベルの$4611.67のほんの少し手前で下落しており、きちんとヒットしてないのがわかります。
週明けに、$4611.67をトライして、再びヒットした時のプライスアクションに注目です。
このサイファーの最初のターゲットは、$4235.91ですが、US500にあるキーレベルは$4050.72。ここでは一旦反発することが想定されますが、下に向ければ、$3283.92が視野に入ってきます。
なお、画像の上にある窓を埋めるのであれば、フィボナッチリトレースメントレベルのさらに深い方の88.6%をヒットすることになるので、サイファーパターンが変化して、シャークパターンになる可能性も出てきます。
いずれにしても、窓を埋めるか、このサイファーで落ちるか?週明けのプライスアクションを待ちます。
そして、もう1つ見ておきたいのがダウ(DJI)。キャッシュのチャートであるUS30の方でも、直近高値に対するフィボナッチリトレースメントの78.6%を達成済みで、すでに売りのバタフライパターンが出たままになっている環境です。
なお、画像中に描画した薄紫のパターンがバタフライもどきとなりますが、このパターンのABCDの部分が、実はきれいなABCDパターンにもなってます。
ですので、ハーモニックパターンから見えるフィボナッチのレベルからすれば、窓埋めしなくても、戻り高値に必要な価格レベルを満たしていることにはなります。
キャッシュの方のUS30に見える年ピボットポイントレベルのレジスタンス1(R1)は、$37213.27になります。ダウは、ここしばらく上昇基調にあるので、このR1を狙ってくれば、高値更新を達成することになります。
いずれにしても、窓を埋めた後のプライスアクションがどうなるのか?楽しみですね。
ナスダックなどをけん引しているのはテク株の大御所なのですが、GOOGL、META、APPLなど、引き続き踏ん張っている感じです。APPLの動きは冴えないんですが、下げても来ない、きわどい状況です。中には、高値に対するフィボナッチリトレースメントの78.6%まであともう少しという銘柄もあるので、ワンモアアップしてもらった方が、わかりやすそうです。
また先週記載したXLK(テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド)など、テク株関連の他のチャートは結構な感じで動いているのですが、ヘッドアンドショルダーズパターンなどのトレンド転換を示唆するパターンを短期足で形成し始めるかどうかにも注目です。
FOMCや日銀のニュースがありましたが、価格は、もう全ての事象を織り込んでいるはず。なので、どちらかというと、今重要なのは、テクニカル分析の基本のように思えます。フィボナッチ、それを応用したハーモニックパターン、年ピボットポイントなど、節目で出そうなプライスアクションに期待です。そして、8月2日は満月。それまでは、上昇基調継続でも問題ないです。
また何かあれば、アップデートしますね。