日足のチャートにハーモニックパターンが居座っていたナスダックキャッシュは想定航路を上昇中。今でもハーモニックパターンが居座るGoldやEURUSDも動きを見せていますね。ドル円は以前記載していたガートレーパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)をぶっちぎって122円をヒット。引き続きプライスアクション満載の週となりそうです。今の様子をサクッとシェアします。
ハーモニックパターン+フィボナッチ vs トレンド+Japanese Yen
Harmonic patterns + Fibonacci vs Japanese Yen
もう少しでターゲットヒットという環境からターゲット突破!?
ドル円:ABCDパターンとガートレーをぶっちぎるものの。。。
115.317円という隠れたキーレベルから上昇トレンドを継続したドル円。売りを示唆するABCDパターンの次に掲載していたのが月足のガートレーパターンでした。
ガートレーパターンが示していた最初の反転候補地は年足ピボットポイントR1と重なる119.560円。一定のレジスタンスラインでしたので、売りのポジションを立てるには優位性があったものの、火曜日に上抜けしてしまったため、焦らずに様子見。そして、次に記載していたのが、直近高値と安値のフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%のある120.121円。
先週、「リトレースメントの78.6%を目指すのであれば、今のガートレーで軽く下落しても、ヒットしていない119.560円を再びトライしつつ、この120.121円まできっちりと吹き上げてくるというシナリオです。」と書いていたのですが、このラインもクリアしてしまうほどの勢いでしたね。結果的に、ガートレーパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の上限ラインだった121.151円を今週ヒットした格好になっています。
で、問題はここからです。
木曜日につけた122.402円、金曜日につけた122.429円。なぜこの価格帯でぴったりと止められているのでしょうか?
MT4の月足チャートを開いて、「チャートの左」を見てみましょう。2002年1月に高値が付いているのがわかります。それから2011年末にかけて下落し、安値を付けているのが見えます。この高値と安値を使って、フィボナッチリトレースメントのレベルをはじき出してみましょう。
何か、見えてきませんか?この122.402円と122.429円は、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%が居座るレベルになります。
こちらは、トレーディングビューで見えるFXCMのデータを基にしたドル円。MT4で見えるチャートの左側には限界がありますので、このFXCMのチャートも見てみます。
先ほどのフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%は、ブルーのフィボナッチになります。画像中は21.4%と表示されていますが78.6%と同じことです。FXCMの場合、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%は122.407円になります。
トレーディングビューだと、1998年の高値までも見ることができますので、ついでにフィボナッチを引いてみます。この高値を使ったフィボナッチはグリーンになります。これだと、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%は132円あたりにありますね。
先ほどのフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%がある価格帯は水色のボックスになります。
そして、ここには掲載していませんが、ここしばらくの爆上げでぶっちぎっているのが、週足と月足のボリンジャーバンド2シグマと、年足ピボットポイントのミドルポイントがある121.780円。
121.780円、122.402円、FXCMの122.407円、122.429円があるエリアは過去のプライスアクションを見ても、意識されて当然のエリアなのかもしれませんね。日足で見ると木曜日と金曜日にピタッと止められているのが見えます。
「やっぱり戻ってきたじゃないかよ」
このままドル円がこのラインをぶっちぎるかどうかを予測しても仕方ないです。今徐々に明確になってきているのは、上昇トレンドを築いてぐんぐん伸びている割には、1時間足、4時間足のオシレーターが徐々にモメンタムを下げている、いわばダイバージェンス状態にあること。そして今は消えていますが、ガートレーパターンのゴーストのPRZもあなどれないということになります。
また、チャート分析でしっかりとみておきたいのがチャートの左側。なぜなら、週足や月足のチャートに潜む数年から数十年前の過去のサポレジや意識された価格帯は、今、忘れた頃に威力を発揮することがあるからです。
仮に、消えてしまったガートレーパターンのゴーストと、過去に意識された今いる価格帯が威力を発揮するのであれば、深いプルバックが想定されます。その場合、113円あたりまで下落してくれると、黄土色で示したブリッシュ5-0パターンまで下落するシナリオもオンです。5-0パターンが登場し、111.710円を下に抜けなければ、ドル円は長期的な上昇トレンドを形成する可能性が出そうです。なぜなら、5-0パターンはトレンドの初動を捉えるパターンであるほか、黄土色で示したブリッシュ5-0パターンで見えるAは第1波、Bは第2波、そして今いるのは第3波で、プルバックは第4波というシナリオを描けるからです。とはいえ、月足の話ですので、時間はかかります。笑
週明けは、ドル円とりわけ円の動きが結構重要そうですね。月足にいたガートレーや過去に意識された価格帯がレジスタンスとして機能して、「やっぱり戻ってきたではないか」となるかは、週明けのお楽しみとなります。月曜日のプライスアクションを待ちましょう。
ユーロドル&ドルインデックス:EURUSDは$1.09234とブラックスワン
ユーロドルは、大きなトライアングルの下限ラインと、最強ラインの$1.09234をヒットした後に登場した買いのブラックスワンが効いています。DXY(ドルインデックス)はベアリッシュなスリードライブパターンが効いているような絵柄ですが、キーレベルの$98.467を攻防中ですので、週明けのプライスアクションを待ちます。
USDCNHのシャークパターンとUSDTRYのホワイトスワン
USDCNHは、週足のブリッシュなシャークパターンが引き続き居座る環境です。ブリッシュなホワイトスワンでギャップアップしたUSDTRYは停滞気味。こちらも、週明けのプライスアクションを待ちましょう。
クロス円:EURJPYの5-0パターン
先ほどドル円の所で、ブリッシュ5-0パターンのシナリオを描きましたが、このユーロ円の5-0パターンのような感じです。
GBPJPY、CADJPY(カナダドル円)、CHFJPYなど他のクロス円も、次のキーレベルにほぼ到達。ここにきて一気にレジスタンスを突破するのか、あるいは円売りの手じまいで円買いとなるかは週明けのプライスアクションを待ちます。先週の投稿もご参照ください。
コモディティ:Goldはディープクラブが効いてますねぇ
これまでに投稿していたディープクラブはまだ健在で、今週は$1964.12を超えられてないという状況です。以前記載したワン・ツーパターン、あるいはABCでの下落の可能性がまだ残っています。月足にいる変形バットの最初のターゲットで支えられていますが、この$1964.12を再び上に抜けることがあるのか?ですね。
USOILはシャークパターンとキーレベルがレジスタンス
USOILにいたシャークパターンのPRZは$127.82です。その少し上の$129.32に、年足ピボットポイントR3がいるという環境。年足のボリンジャーバンド2シグマをヒットしているため、プルバックも想定はできますが、こちらも週明けのプライスアクションを待ちましょう。
株式指数:ワン・ツー vs ABC?
US500のベアリッシュ5-0パターン vs 61.8%
US500にいたベアリッシュな5-0パターンが意味していたのは、高値に対する半値戻し。これで反転しなくとも焦らないことです。
5-0パターンで使うキーレベルには、このフィボナッチリトレースメントレベルの50%と少し深めの61.8%があります。金曜日にこの61.8%のレベルをヒットしたという環境です。そしてこのレベルには、週足の20MAが走っておりますので、消えた5-0パターンが威力を発揮するのかに注目です。
US100のフィボナッチリトレースメントレベル50%
ベアリッシュなシャークパターンが検出されていたUS100。US500と異なり、US100は高値に対する半値戻しのフィボナッチリトレースメントレベル50%をヒットして終了したという環境です。週明けのプライスアクションを見ていきます。
US30のベアリッシュなバタフライパターンは健在
US30には売りのバタフライパターンが居座ります。PRZはもう少し上の方ですので、こちらも週明けのプライスアクションを待ちます。
先週の投稿もご参照ください。
また何かあればアップデートしますね。
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