ユーロ円のサイファー、ユーロドルとUSDCADのシャーク、ドルスイスの5-0パターン:新種のハーモニック達

昨日は先週の動きをまとめながらSP500のハーモニックパターンなどを振り返ってみました。今日は、簡単ですが、このブログでもよく扱う新種のハーモニックパターンについて、今のリアルな相場の様子をシェアします。Harmonic Patterns in play in several currency pairs.

フィボナッチ78.6%のもう一つの隠れ技

フィボナッチのリトレースメントでは、フィボナッチ76.4%がMT4でデフォルトで設定されていますが、このブログの別の記事で扱ったフィボナッチのもう一つの大切な数値78.6%、もぜひ使いこなしたいですよね。現在、ユーロ円が、この別のフィボナッチ78.6%が活躍しそうな場面に遭遇しているので、他の新種のハーモニックパターンと合わせて見ていきましょう。

出るからには対処したい新種のハーモニックパターン

EURUSDのプライスアクションを示唆する長期足のシャークパターン

EURUSD Bearish Shark ベアリッシュシャーク 7 March 2021

こちらはユーロドルの週足で、今年の頭から売りのシャークパターンが居座っている相場環境です。確かに、ハーモニックパターンが検出された価格帯から数週間にわたり下落を継続しているのがわかります。

シャークパターンが完成した価格は、2018年頭の高値に対するフィボナッチリトレースメント88.4%の場所になり、このブログの別の記事で扱った最後の砦の88.6%の場所に非常に近いところになっています。

このフィボナッチ88.6%という数値を見て、ふとある基本のパターンが思いつきますよね。バットパターンというクラシックなパターンです。直近の高値、または安値に非常に近い場所まで価格が戻ってくるので、これらの高値や安値がレジスタンスやサポートとして機能する優位性を見いだして、エントリーを仕掛ける一つに根拠を与えてくれます。

シャークパターンにはバットパターンと同じようにフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%と、88.6の逆数の1.128を使う延長パターンの二通りあります。シャークパターンについては記事最後の一覧をご参照ください。

EURJPYのプライスアクションを示唆する長期足のサイファーパターン

そして、今回チャート上で目につくのが、ユーロ円のサイファーパターンです。

このチャートもユーロドルと同じく週足チャートになります。ぱっと見でわかるのは、オレンジの長期移動平均線が抵抗帯となる場所で、8月の高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルが81.7%になっていること。

ここで、サイファーパターンというハーモニックが参上。サイファーパターンはフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を使う鬼のパターンです。フィボナッチリトレースメント78.6%といえば、真っ先に浮かぶのがガートレーパターンだと思いますが、サイファーパターンはデイトレレベルの短期足でも頻繁に出てきてプライスアクションを引き起こします。

このパターンですぐに売りを仕掛けるかというとまだ早いです。なぜなら、約60ピップスほど上に130.799円という大きな節目があり、ここまで上昇することも考えられます。この130.799円までの約60ピップスの含み益となるというがシナリオですね。

むしろこのレジスタンスをヒットしてくれた方が、ハーモニックパターンを使っていない他のトレーダーとの目線と一致することになり、根拠も増えますよね。さらに、ドル円が上昇していることと、現在ユーロドルの短期足に買いのハーモニックパターンもいるため、円売り、ユーロ反発となり、今のユーロ円がサイファーパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)である130.104円を突破してくることは十分想定できます。

なお、130.799円のレジスタンスをヒットした後の方が大切です。おそらく、今のサイファーパターンのPRZが突破されると、「ハーモニックパターンは使えない」となり、買い目線が継続となるのだと思います。それでも、130.799円というレジスタンスを知らなければ、尻尾をつかまされている可能性に気づかないままです。

さらに、PRZを突破したので一旦ハーモニックパターンはMT4から消えますが、このゴーストが機能するケースがあるということを事前に知っていると対処できます。例えば、この130.799円から急落、あるいはこのレジスタンスを知っていたトレーダーの手じまいが入りプルバックする可能性を想定できます。あるいは、シャークパターンのいるユーロドルと合わせて124.575円という最初のターゲットまで大きく崩れる可能性があります。

よくあることですが、「やっぱり戻ってきたではないか(# ゚Д゚)」という感じで、後になってみれば、消えたはずのハーモニックパターンが、事前に警告を出してくれていたことがわかるわけです。

その他新種のハーモニックパターンが活躍した相場

こちらは、ドルキャド(USDCAD)の4時間足のチャートです。NFPもありましたが、シャークパターンで下落してきたのがわかりますね。

フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%の方を使うシャークパターンでした。

なお、USDCADの場合は、すでに週足で、買いのブラックスワンが検出されている相場です。

ドル円は週足で買いのABCDパターンですで、中期的には米ドルの買いが示唆されているという環境でのトレードになります。

こちらは、USDCHFの週足チャートにいる5-0パターン。

$0.93728という大きな節目までもう少し値幅があるので、プルバックしてもさらに上昇する可能性があります。

ドルスイスの場合はプルバックした場合のサポートは$0.917。このラインは市場が意識している鉄板ラインです。

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