結構なポイント数下落したナスダックやSPXですが、キーレベルが機能しているプライスアクションのようです。FOMC、BOE、NFPなどあったのですが、気になるチャートも結構あります。今の様子をシェアします。
短期足と長期足のハーモニックパターン
Harmonic patterns in long and short time frames: which way?
ドル円:158.784円、146.442円
キーレベルの158.784円から、最強ラインの152.852円までプルバックし、さらに146.442円あたりまで続落してくれました。
出ていたホワイトスワンが示していたPRZ(潜在的反転ゾーン)は、155円前半でしたが、それ以上に下げてきたことになります。
でも、この円買いに傾いた値幅の広い強烈なプルバックよりも、もっと大切そうなのが、週明け月曜以降のプライスアクションかもです。
半値戻しのプライスアクションを展開するか?
この場合、153円あたりが結構なレジスタンスゾーンとなりそうですよね。
月曜日にPRZ(潜在的反転ゾーン)のあたりまで、落ちてくる可能性は十分シナリオに入れていますが、円買い継続ということには必ずしもならないので、突っ込み売りは避けた方がよさそうなのかもしれません。
EURUSDは最強ラインの$1.09187をまたヒット、DXYの$102.422!
EURUSDは、最強ラインの$1.09187を再びヒット。プルバックのターゲットの1つだった$1.07780まで落ちてきてくれましたね。$1.09590あたりは結構な節目になりますが、週明け、ここまで上昇を継続するか、一旦プルバックか?という場面です。
キーレベルの$102.422まで落ちてくれるとわかりやすいですよね。こちらのチャートだと、この価格あたりに窓が開いているのが見えると思います。
今出ているブリッシュなサイファーパターンで、反転するか?あるいは、反転して、再び、窓埋めをねらってくるか?という場面のようです。
クロス円:バタフライパターンとABCDパターンが効く
前回、ドル円と一緒にTanking(ドン下げ)したクロス円達のチャートをシェアしましたが、円買いで、深いプルバックを継続しましたね。
月足チャートに出ていたEURJPYの売りのバタフライと、CADJPYのABCDパターンが効いた格好です。そのほかのペアも、結局のところ、最強レベルがレジスタンスとなった格好で、特に、ポンド円とスイスフラン円の反転続落は、わかりやすかったかもです。
現在、AUDJPYにブリッシュなホワイトスワンがいますが、どのペアも、キーレベルに戻ってきている格好なので、週明けのプライスアクションを待ちます。
ポンド円(GBPJPY):207.779円、200.697円、193.614円、184.047円。
ユーロ円(EURJPY):167.469円、173.402円、179.335円。スイスフラン円(CHFJPY):169.059円、179.606円。
カナダドル円(CADJPY):113.639円、117.291円、120.943円。豪ドル円(AUDJPY):101.075円、103.580円、106.084円、109.841円。
ニュージーランドドル円(NZDJPY):98.087円、95.837円、93.587円。
USDCADの$1.37312と$1.39746、USDCHFの$0.89253と$0.87275、AUDUSDの$0.67448と$0.65387
バタフライパターンが出ていますが、もう少し落ちるのであれば、$0.84344あたりをヒットしてくれるのを待ちます。
USDCADには、売りのブラックスワンがいます。PRZ(潜在的反転ゾーン)は、$1.39494ですが、その少し上の$1.39746はキーレベル。ここまで上昇してくれるとわかりやすいです。
AUDUSDは、直近の下落の波で、「ザ・伸び切りゾーン」に達しているので、反転してくる可能性ありのようです。
シルバーとゴールド:ガートレーとシャーク
現在、日足で、ガートレーパターンが出ています。このまま上昇するか、あるいは、$26.630あたりまで落ちてきて、バットパターンに変化するシナリオも考慮しています。
なお、前回シェアしたディープクラブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、$32.861を少し超えたところにありましたので、プルバック完了後は、再び、上昇する可能性あり。
一方、ゴールドには、シルバーと異なり、ベアリッシュなシャークパターンが出ています。短期的に下げるのかもしれませんが、$2534.39までワンモアアップしてもおかしくないです。
米国債・金利:ターゲットヒットですわ
こちらは、ZB1(長期債フューチャーズの価格チャート)。以前シェアした118.24が意識され、再び上昇してきました。
前回、ひと回り大きな別のフィボナッチリトレースメントの78.6%と、年ピボットポイントが重なる121.29から122のエリアまで伸びてくるかに注目していましたが、見事に伸びてきて、さらに上抜けてしてくれましたね。
先週の内容通りの展開で、ドル円も一緒に動いてくれましたよね。
でも、問題はここからのようです。金利そのもののチャートを見てみると、米10年金利は、「ザ・伸び切りゾーン」に到達。
2年金利もフィボナッチエクステンションの3.618%とフィボナッチリトレースメントの61.8%が重なる場所でピタッと止められています。
なので、一旦金利が反発してくると、先ほどのドル円のブリッシュなシャークパターンとゴールドのベアリッシュなシャークパターンに意義が出てきそうです。
9月の利下げとか、マジでもうどうでもよいのではないでしょうか?もうここまで引っぱったら、機関投資家など、ビッグボーイズは、それを織り込んでいると思います。仮に利下げを行うのが100%だとしても、その時までにチャートがどうなっているかでは、利下げという事実がどうのこうのというよりも、そのイベント通過後のプライスアクションの方が大切になってきます。
US100のABCDパターン、DAXはヘッドアンドショルダーズパターン?
DJIのキャッシュであるUS30は、出ていたクラブパターンでプルバック中。前回、Is this it?(これで、トレンド転換は決まり?)と書いたのですが、もう少しお預けになるかもしれませんね。
どういうことかというと、US30は、クラブパターンで売られているのですが、ブリッシュなガートレーが登場。
US500も、ディープクラブパターンで売られているのですが、ブリッシュなガートレーが登場。
US100のナスダックだけ、週足でベアリッシュなABCDパターンが居座っています。この週足のABCDパターンに従うと、直近のターゲットは、$15371.43。そして、窓の開いている$14200あたり。
いいかえると、ナスダックが強烈にギャップダウンして続落してもおかしくないということです。
なお、お気づきだと思いますが、US500とシルバーは同じ絵柄になっています。元々から居座る長期足のベアリッシュなハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)をヒットしていないので、ここまで律儀に上昇するのであれば、FEAR(恐怖)をよそに、高値更新というワンモアアップのプライスアクションを展開することが十分想定できます。
今回のナスダックの下落から思い出せるのは、去年の春から秋にかけても、似たようなプルバックの場面があったこと。スピードこそ異なりますが、下落したポイント数はほぼ同じです。その後上昇しています。
とはいえ、メジャーなメディアでは、ナスダックがコレクション(調整相場)に入ったと言っていますよね。
いずれにしても、高値を更新するのか、戻り高値を付けるのか、このまま続落して調整が本格化するのか?
今、かなり重要な場面にいるということになります。
そして、前回シェアしていたDAX。
フィボナッチ88.6%の「最後の砦」を見事にヒットして反転し、ギャップダウン。
これは、ヘッドアンドショルダーズパターンとみなしてよろしいのでしょうか?
だとすると、天井を付けた可能性があり、画像の中央あたりにある16,710.26も、十分ターゲット候補に入ってきます。
UK100は、長期足に居座っているベアリッシュなバタフライパターンで失速中です。失速した後、フィボナッチリトレースメントの78.6%まで戻り高値を付けにきたのですが、そこで、ベアリッシュなサイファーパターンも登場し、再び失速。
となると、欧州の株式指数が下落を先導する可能性もなきにしもあらずですよね。
つまり、米国株式指数が、ワンモアアップするかもしれないという流れがでてくるかもしれませんが、DAXやUK100がそうでない限り、米国株式の動きがブルトラップに終わってしまう可能性があるということになります。
前回シェアしたナスダックに影響を与えるMagnificent 7や元祖テック関連の株を集めたXLK(テクノロジーセレクトセクター SPDRファンド)にも、ボラが出ています。VIXやVVIXもようやく炸裂しかけていますよね。
特にナスダックの最初のターゲットは、かなり下の$15000前半。強烈にギャップダウンされると、VIXはぶっ飛びますので、気をつけたいところです。
そして、結構目につくのが、フィナンシャル系のチャート。JPMなど、結構なフィボナッチレベルでプライスアクションを展開しています。
BOEやFOMC、NFPが過ぎた月曜日からの方が大切なのかもしれません。特に、金利のチャートも、一緒に注視していきましょう。
また、短期的にブリッシュなハーモニックパターンがいても、長期足にはベアリッシュなハーモニックパターンが存在している環境です。フィボナッチや移動平均線と同じく、ハーモニックパターンも、長期足の方に優位性があります。
短期で買われても、いずれ長期のパターンに集約されていくので、プライスアクションをしっかりとみていきましょう。
また何かあったらアップデートしますね。