米国債はレジスタンスを前にうろうろして決着がつかないままに終わってしまった1週間でした。クレディスイスのニュースの後、FOMCなどありましたが、テクニカルの基本が効いたチャートがありましたね。今の様子をサクッとシェアします。
レジスタンスとサポート、ガートレーパターン:基本をあなどらない
Resistance and Support in play: UK100, DAX, ZN1, ZB1
引き続きワンモアアップとワンモアダウンに注目
ドル円:3ドライブパターン登場
あともう少し下げたら、さて?というシナリオを描いていたので、あまり問題はなかったかと思います。続落の背景には、直近の上昇の波から見えるフィボナッチエクステンション5%という「ザ・伸び切りゾーン」にいたということが挙げられますが、今度は、直近の下落の波のフィボナッチエクステンションが5%に到達。
ここで3ドライブパターン参上です。スリードライブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し下になりますので、跳ね上がってから下げるのか、一気にここまで下げるのか?多少イライラ感の出そうなプライスアクションになるかもですね。
EURUSD:トレンドラインがレジスタンス、キーレベルは$1.05771と$1.10981
以前から記載している月足のトライアングルの下限ラインがレジスタンスになっています。このラインが引き続きレジスタンスとして機能するのであれば、プルバックを想定します。
$1.06525あたりがサポートになるか?あるいは深いプルバックで$1.05771まで下げてくるか?このラインを上に抜けてきた場合は、$1.10981がレジスタンスになりそうです。
また、ドルインデックス(DXY)は、ワンモアダウンで少し下げても、$104.172という最強レベルを再び上に抜けてくる可能性もあるので、プライスアクションを見ていきましょう。$107.655あたりと、手前の$105.863にも窓が開いてますので、上昇には引き続き注意ですね。
ポンドドルには引き続き売りのブラックスワンがいますので、以前と同じくプルバックするかに注目です。
ゴールドのキーレベルは1946.97と$2057.73
ゴールドのキーレベルは、年ピボットポイントのミドル値$1946.97と年ピボットポイントの$1836.22。$1946.97を上に抜けてきましたが、次のキーレベルは$2057.73。GBPUSDと同じく、売りのブラックスワンがいる状況ですので、上にはねても続伸とならない可能性に注意したいところです。
シルバーも、レジスタンスの$22.806をようやく上に抜けてきましたね。今月のマンスリーピボットのR2をかすりかけてプルバックしているので、ワンモアアップの後のプライスアクションに気を付けたいところです。
米国債のZN1とZB1:ふたはすぐそこという状況を継続
先週記載した内容がまだ有効です。ドル円、DXY、ゴールドの動きとかなり連動しているようにみえませんか?先々週、フィボナッチエクステンションの2.618%をヒットしていた米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)は、上昇してきていたのですが、あともう少しで年ピボットポイントをヒットします。
FOMCで決着がつかなったですが、このキーレベルをヒットした後、米国債が売りに傾くと、金利が上昇してくる可能性があるので、ドル円のブリッシュな3ドライブパターンの存在に意味が出てきます。米国債については先週の記事を参照ください。
DJI、SPX、NDQ:ベアマーケット中のラリー?
US100、NQ1、SP500:ピボットポイント、フィボナッチレベル活躍中
先週とあまり変わりません。US100(ナスダックキャッシュ)のキーレベルは、フィボナッチエクステンション5%がある$12805あたりと今年のピボットポイントがある$12652.35。2月3日にキャプチャ―したハーモニックパターンの基本であるガートレーパターンがまだ居座っています。
US500(SPXキャッシュ)は、年ピボットポイントのある$4050.72がレジスタンスのままでうろうろしています。昨年の年ピボットポイントS1のあった$4019.61にも注目。これらのピボットポイントが形成するエリアがレジスタンスになる可能性があるので、プライスアクションを待ちます。
US30(ダウキャッシュ)の年ピボットポイントは$32898.38。このラインまで上昇してくるのか?プライスアクションを待ちます。
ダークホースのGER40とDAX。UK100は律儀にサポートから反発
DAXとGER40(ドイツ株価指数キャッシュ)のほか、UK100(FTSE100)のプライスアクションは見事ですね。エリオット波動の推進波が進行中のようですが、今年のピボットポイントがある7289.45に到着後、先週は反発してきています。上昇継続の場合、調整波のようなジグザグとした動きになるだろうというシナリオを描くことができます。
「サポートで売らない、レジスタンスで買わない」というテクニカル分析の基本が通用している場面です。
AAPL、TSLA、VIX、VVIX、VXX
その他、ボーイング、TSLA(テスラ株)、Appleなどは売り圧力が弱いですが、国債に動きが出だすと、テク関連はTANKINGの可能性があるので、週明けは注意したいところです。VXX iPath S&P 500 VIXフューチャーズや、ボラティリティ指数のVIXとVVIXといった恐怖指数もうろうろ状態ですが、引き続きボラティリティのある相場が続くというシナリオです。
今週は短いですが、ニュースに関係なく、キーレベルとフィボナッチが効いているチャート達です。また何かあればアップしますね。