日足、週足、月足にいるハーモニックパターン:ドル円、AUDJPY、原油、MSFT、US500、DAXなど

昨日11日の投稿では、フィボナッチとピボットポイントというテクニカル分析の基本から見えるキーレベルを簡単にまとめてみましたが、こちらの記事では、デイトレレベルの短期足ではなく、今重要な日足や週足などの長期足にいるハーモニックパターンをシェアします。

日足、週足、月足にいるハーモニックパターン

Harmonic Trading: See the ones in long-time frames.

ドル円:週足と日足にベアリッシュなブラックスワン

先日投稿した内容に変更はなく、ベアリッシュなブラックスワンが居座るチャートです。すでに投稿していたフィボナッチのレベルなどが重なる節目あたりで、売りのハーモニックパターンが出ているのは意味がありそうです。フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」とハーモニックパターンが重なると、徐々に方向転換の可能性が高まることを示唆しています。

USDJPY ドル円日足 23 Sep 2023ここしばらく投稿している日足のチャート上で、想定できるベアリッシュなブラックスワンをオレンジで描画していたのを覚えてますか?

オートハーモニックではすでに探知していますが、オレンジのブラックスワンは、節目に重なるように描画しています。

つまり、軽く下げても、このオレンジのブラックスワンの完成地点までは、上昇してくる可能性があるということになります。キーレベル等詳細は11日の投稿をご参照ください。

EURUSD:1時間足だけにブリッシュなシャークパターン

ユーロドルについては、長期足にハーモニックパターンがいないのがミソ。テクニカル分析の基本でキーレベルが明確に見えていますよね。

現在、1時間足でブリッシュなシャークパターンがいますが、これが示唆しているのは短期的な反発なので、反発失敗となると、長期的な流れで、プルバック継続というシナリオになります。いずれにしても、長期足にハーモニックパターンがいないというのは、今いる場所が中途半端なことを示しているので、もう少しプライスアクション待ちです。

ちなみにGBPUSDもユーロドルと同じで、長期足に強烈なパターンがいないので、プルバックの流れを継続する可能性があります。テクニカル分析の基本から見えるキーレベルについては昨日の記事をご参照ください。

DXY(ドルインデックス):ABCDパターンの可能性

DXY(ドルインデックス)については、ブリッシュな流れになると、上昇し、$120あたりでABCDパターンを形成するシナリオになります。昨日11日の記事も併せてご参照ください。

資源国通貨とUSDCHF:USDCHFとUSDCADの週足のシャークパターン、NZDUSDのブラックスワン

ここしばらく居座っているのが、USDCHFの週足にいるブリッシュなシャークパターン。

シャークパターンが完成した後は、半値戻しというプライスアクションになるケースがよくあるので、中期的には、$0.91292、あるいは$0.93076あたりまで上昇してきてもおかしくないです。

他の資源国通貨を見た場合、AUDUSDは、8月半ばからレンジのような動きで、特にハーモニックパターンが出ているわけでもない様子見チャートになっています。

USDCADは、USDCHFと反対で、週足と日足にベアリッシュなシャークパターンがいます。

そして、久しぶりに見るNZDUSDには、ブリッシュなブラックスワンがいます。

ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し下で、日足にはベアリッシュな5-0パターンもいますので、跳ね上がったとしても、もう少し下まで下げてくるシナリオもオンになります。

クロス円:AUDJPYは5-0パターン、ポンド円のブラックスワン、ユーロ円のバタフライ

AUDJPYには、8月5日に投稿して以来、ブリッシュな5-0パターンが1カ月以上居座ったまです。キーレベルでうろうろしたままですよね。

このほか、カナダドル円の売りのシャークパターン、ポンド円の売りのブラックスワンも居座ったままで夏が過ぎました。

ポンド円の場合、ハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が示す価格帯はかなり上の192.469円。カナダドル円の場合、110.041円。

このほか、月足などの長期足に居座っているのが、ユーロ円の売りのバタフライパターンになります。

ユーロ円のハーモニックパターンでも、同じように、PRZ(潜在的反転ゾーン)がかなり上で、177円後半になっております。

ここしばらくの投稿のどこかで触れたのですが、クロス円は、プルバックがあっても、長期的には上昇継続となるシナリオがオンです。

これまでの投稿にも、クロス円のキーレベルを記載しておりますので、ご参照ください。

クロス円のキーレベル:CHFJPYは166.765円、CADJPYは108.451円、GBPJPYは183.106円と188.605円、EURJPYは156.363円と161.708円、AUDJPYは98.469円と93.940円。

CL(原油)はシャークとブラックスワン

ゴールドは、EURUSDと同じで、ハーモニックパターンが出てきていません。過去の節目である$1892.25と$1964.12が形成するゾーンの中でうろうろしているのを継続中。シルバーにもハーモニックパターンは出ていないので、テクニカル分析の基本から見えるキーレベルでのプライスアクションを見ていきます。

先日USOILのチャートにいるAネンスターパターンをシェアしましたが、CL2のフューチャーズの方では、月足で、2022年3月に出た売りのシャークパターンから下落してきていた経緯があります。

現在反発していますが、日足と週足に売りのブラックスワンも居座っているので、一旦はプルバックする可能性があります。先日の投稿も併せてご覧ください。

米国債(ZB1):ハーモニックがいない底なし沼?

米30年債のZB1は、月足と週足にハーモニックパターンがいない不気味なチャート。ユーロドルと同じように、「ハーモニックパターンがいないチャート=中途半端な場所にいる=買いづらい」という認識を持っておいてもよさそうです。

JP10Y (10年金利):バタフライ、それかディープクラブ

日本の10年金利は、ギャップアップして、バタフライパターンにつかまっております。

フィボナッチ的には、これまた少し中途半端なので、バタフライパターンでプルバックしても、ディープクラブパターンを形成するまで、あるいは、緑のチャネルの上限をヒットするまでは上昇してくる可能性がありそうです。

いいかえると、金利が上昇するので、何かしらの日銀関連ニュースが出てきても驚かないですよね。

NQ1:週足のシャークパターン

ナスダックのフューチャーズNQ1の週足にはシャークパターンが居座っている状況。

MT4で見えるUS100の方の4時間足には、ベアリッシュなホワイトスワンもいるので、プルバックしています。

ただし、テク株がギャップアップでもすれば、$15713あたりまでは上昇してくる可能性があります。

US500:週足のサイファーパターン

もうずいぶん長く居座っているUS500のサイファーパターン。

キーレベルは$4455あたり。現在はこの価格の上にいますので、ワンもアップがあってもおかしくないですが、ここを下抜けて、この価格ラインがレジスタンスに変われば、ボラティリティが出るというシナリオがオンです。

ダウのUS30など、米株式指数のキーレベル等の詳細については、11日の記事をご参照ください。

MSFT:週足のシャークパターン

こちらはMSFT(マイクロソフト株)。キーレベルを超えた時にシャークパターンが出て、キーレベルの下に押し下げられるというプライスアクションを展開。

このパターンが有効であれば、結構なプルバックになると想定できます。

テク株については、前回投稿したMetaのほか、AMZNは$135.28、Googlは$131.18、MSFTは$338.30、Applは$177.28と$154.88、TSLAは$234.48がキーレベルになっているようです。

BA:週足のブラックスワン

こちらはボーイング株の週足にいるベアリッシュなブラックスワン。

11日の記事で、日足にあるトレンドラインをブレイクした可能性と、年ピボットポイントを今年に入ってまだ、一度もかすめてないことをシェアしましたが、このブラックスワンで続落となるか?

深いプルバックの場合のターゲットは、やはり年ピボットポイントでしょうか?プライスアクションに注目です。

DAX:月足のシャークパターン、週足のブラックスワン

こちらはDAX。月足ではベアリッシュなシャークパターン、週足ではベアリッシュなブラックスワンが居座っているチャートです。

フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいるので、大きくプルバックしても驚かないですよね。

なお、この画像のシャークパターンだと、まだ値幅があり、上昇しそうな絵柄ですが、MT4で見るGER40は、シャークパターンで、きちんと反応して反転してきています。

8日の記事以降、3つ目のこの記事では、ここしばらく居座っているハーモニックパターンをシェアしてみました。

長期足チャートにハーモニックパターンが出てもすぐに反転するとは限らず、数週間うろうろしてレンジのようになることがよくあります。横向きのプライスアクション、ジグザグしてチャネルを形成したり、エリオット波動で言うトライアングルやフラットパターンを形成するプライスアクションなどです。

また、ハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が少し離れた場所にある場合、反転するような動きを見せても、その場所まで再び上昇する、あるいは下落することもあります。

ただし、わかっているのは、フィボナッチから見えるキーレベルにハーモニックパターンができる=何らかのプライスアクションが出るということです。なぜなら、ハーモニックパターンは、異なるフィボナッチを合わせたテクニカルツールだからです。

このブログでよく出てくるフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」に到達しているチャートが結構あるので、今週、そして来週はボラが出ると想定=準備できますね。

FOMCや短期的なイベントよりも、長期的にどこにいるのか?今は、こちらが大切です。経済指標発表などの全ての事象は、価格に織り込まれますので、米国債、テク関連のETF、原油などの資源価格の動向なども併せて見ていきましょう。

11日付けの「プライスアクションが出るキーレベルのまとめ:ドル円、EURUSD、ゴールド、原油、JP10Yなど」もご参照ください。

何かあれば、アップデートしますね。

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