今週の動きは、ハーモニックパターンのPRZが踏み台となる良い事例の出た週です。トレンドには逆らうな!という感じで、ドルペアはドル弱しの環境に乗って週明けから上げていきましたね。USD continued to weaken this week, putting EUR, GBP and AUD in a higher price range since Monday.
ハーモニックパターンはセンチメントに弱い時がある
A case study of prz penetration in harmonic patterns.
(注:この記事は2018年1月27日に投稿していたものです)
USDJPYは、週足でA・サイファー(アンタイ・サイファー)、日足でバタフライが出た後、一旦反発し、週の半ばにはガートレーが出ました。いよいよかと思ったら、金曜日にはまた下げて、今度はバットになっています。これらのPRZ(潜在的ハンゾーン)で確かに、価格は反応して上げておりますが、強いダウントレンドが続いているため、PRZでのプライスアクションを待つ、下にブレイクするならそれに乗っていく、わからないなら参戦しない。どれかになると思います。
チャネル、フィボナッチという基本を見る
GBPUSD(ポンドドル)のチャート分析
日足で見ると、チャネル上限、年ピボットR1をヒットして、木曜日と金曜日にひげが出ているので、意識されるレジスタンスにいることは間違いないのですが、年ピボット1.41094あたりで支えられている様子がわかります。
現在のレジスタンスのエリアの少し上には週足で200MAもかぶさってきており、タッチすると再度反応があるかと思います。
1時間足のチャートで見るとピンクのラインに今週のピボットがありました。月曜日に下抜けしなかったので、買い目線継続でした。描画した小さいバットなどは無効です。現在、年ピボットR1をヒットして、オレンジのABCジグザグか、緑のようにトライアングルかあるいは、ABCのCが延長されて、大きくプルバックする可能性があります。
週足200MAが迫っているので、下記ドル円で記載したのと反対方向に、高値安値の重なる上向きのダイアゴナル、ウェッジなど動きが収縮する可能性もありますね。月曜日以降プルバックがどういうパターンを描くのかを見て判断していきます。
EURUSD(ユーロドル)
EURUSDもバタフライのPRZ(潜在的反転ゾーン)でもみ合いとなり、ABCの調整波のようになって、上昇。目線はGBPUSDと同じで、来週も今週のようにもみ合いのパターンであるトライアングルか、ABCのチャネル内での調整をして年R1まで上昇するというシナリオを描いています。週足や月足で見るとわかりやすいのですが、年R1のあたりは上からのトレンドラインが降りてきて重なるキーのレジスタンスエリアです。
木曜日に大きな陰線が出ましたが、4時間20MAあたりで下ひげのあるろうそく足が2本出ていますので、もみあいからのレンジブレイクを見ていってもよいかと思います。15足などでダブルボトムや逆三尊などパターンが出ればレジスタンスまで買い目線です。一方、ABCでチャネル内のジグザグが続いて4時間20MAを下抜けた場合は、青いチャネルのミドルラインなどで支えられるかも見ていきます。
USDJPY(ドル円)はバットパターン vs センチメント
USDJPYは、バットパターンが検出されています。ガートレーのPRZは下抜けしたのですが、バットパターンで反転しても、非常に奇妙な場所にいるのが見えると思います。
- もう少し下に埋めていない窓をこのまま埋めに行く可能性
- オレンジのチャネル内で、上がっては下がり上がっては下がりでウェッジを築く可能性
- バットが効いて、火曜日の高値あたりまでプルバックする可能性
コモディティ:ゴールドのチャネルとレジスタンス
ゴールドは年ピボットR1間近、シャークパターン?
ゴールドは、赤、オレンジ、緑のチャネルに対して価格がサポートされるかどうか見ていきます。チャネルのミドルラインがきれいに機能しているのが見えると思います。
グレーは週足と日足で検出されているシャークパターンで、PRZに出ているフィボナッチプロジェクションの値は1.13。
1.13だと、高値更新に見せかけて、反転するパターンですので、注意が必要ですが、すぐ上の1391ドルあたりに年ピボットR1もありますので、このあたりまで、トライする可能性もあるかもしれないと考えています。
株式指数:ダウのチャートパターン
ダウのフィボナッチレベルにも注目
先週、「赤のチャネルを上抜けしかけており、ダイアゴナル(ウェッジ)を形成しながら、吹き上げて、年ピボットがある26500あたりまでは到達するという目線です」とコメントしましたが、年ピボットのある$26,500まで来て、さらに上を目指しています。
問題はやはりここからです。
1.272、1.382、そして1.618といったフィボナッチのレベルに徐々に近づいているので、プルバックがあっても動揺せずといった感じです。SPXなどの他のチャートも意識されるレジスタンには来ていますので、来週ボラが上がるかもしれませんね。
米金利が上がっている状況で、ドル円が追随していないのはそのままですが、一旦金利とは切り離して、トレンドに乗ってドル円の下げを取りに行く方法も有効だったと思います。
ユーロドル、ポンドルはまだ上値の余地があるので、プルバックを待つか、横ばいの動きからのブレイクアウトか、難しく分析せず、チャートパターンをできるだけシンプルにとらえて行こうと思っています。