今週はFOMC、日銀会合、英国の指標発表などイベントがある週ですよね。全ての事象は価格に織り込まれるのですが、短期的にはボラ(ノイズ)が出そうなのは予測できます。8日の投稿以降、主なチャートのキーレベルやハーモニックパターンなどをシェアしてきましたが、今回、この短期的なノイズで、ラインブレイクとリターンムーブが出そうなチャートを探索していきます。
ラインブレイクとリターンムーブ:トレンドラインや水平線をブレイクしたら。。。
Technical analysis: Line breaks and Return moves
ドル円:150.863円とフィボナッチ88.6%のある149円あたりはまだターゲット候補
短期的には、下げる可能性がありますが、その後急反転して、ピンクのチャネルの上限まで上昇してきてもおかしくないです。
ドル円に関しては、11日と12日に投稿した記事の内容がまだ有効です。ノイズの後のプライスアクションに注目です。
EURUSDとDXY
DXY(ドルインデックス)には、ユーロドルと反対向きのブラックスワンが出ています。短期的には、プルバックする可能性がありますが、キーレベルは$104.172。さらに深いプルバックの場合は、$102ミドルから$103あたりまで下げてくるシナリオをオンにします。11日、12日、16日の記事をご覧ください。
GBPUSD、資源国通貨ペア、USDCHF、クロス円
11日と12日の記事の内容に変更なしです。
ゴールド、CL(原油)、シルバー
ゴールド、シルバー、USOILとフューチャーズのCL2についても変更なしです。
米国債(ZB1とZT1)とJP10Y:米2年債には空いた窓
米30年債のZB1は、今もいい感じの続落アクションを展開中!ZB1についても前回までの投稿をご参照ください。
日本の10年債金利は、レジスタンスのトレンドラインをギャップアップして、16日の投稿の内容と変わりないです。
経済指標やFOMCのノイズが取れた後の動きに注目です。
DJI、SPX、NDQ:長期のトレンドライン
緑の長期のトレンドラインが効いているきわどい場面で、昨日はこのラインを上に抜けられずにDOJIのローソク足になっています。このほか、DJIに見えているのは、ターコイズ色のラインとピンクのトレンドライン。
特に緑とピンクのラインが交わるエリアに引っかかっている感じのチャートですよね。ターコイズ色のラインを下にブレイクすれば、結構な下落幅になりそうです。
また、オレンジのラインも長期のトレンドラインになります。このラインがレジスタンスに変わるかどうかは別としても、DJIは、トレンドラインが機能している状況に変わりないです。FOMCなどのノイズが出た後の動きが気になりますよね。
これを下にブレイクするか、これがサポートになるかはわかりませんが、ノイズが出た後に注目です。
また、US500(SPXのキャッシュ)は、16日に投稿したないうように変更なしです。相変わらず、$4455あたりのフィボナッチのキーレベルでうろうろしていますよね。
短期的な今週のノイズで、$4540あたりまで吹き上げるシナリオもオンです。なぜなら、直近の下落の波は、フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」にいるからです。
こちらは、ナスダック
18日の閉場時には、このレベルの下限を割ってこずに踏ん張っているのがわかります。
空いている窓をどうしたいのか?今週のノイズで埋めてくるのか?
でも、かなりきわどい場面にいますよね。
IWM(Russell 2000):トレンドラインへのリターンムーブ?
こちらは、IWM(Russell 2000)。緑のチャネルの下限がレジスタンになり、今ヘッドアンドショルダーズパターンのようになっています。ネックラインを割ってくるのか?
オレンジのラインは年ピボットポイントなので、一定のレジスタンスレベルが存在するのはわかりますね。
また、2022年8月からの横向きの動きで、トライアングルを形成しているようにも見えますね。
KRE(SPDR S&PリージョナルバンキングETF):トレンドラインブレイク?
こちらは、地方銀行関連のETF。
ネックラインを抜けた感じになっています。オレンジのラインで示した年足ピボットポイントがレジスタンスになり、その後は強烈に下落。
ノイズ次第では、このネックラインを上にギャップアップする可能性もありますが、問題はその後ですね。
サイファーのできそうなあたりまで下げてくるか?
XLF(金融セレクトセクターSPDRファンド):トレンドラインブレイクからリターンムーブ?
安値を付けた後は、上のKREと似た感じのジグザグした動きで、戻り高値を付ける途中にいるのですが、チャネル内でガートレーが登場というこれまた際どい場面です。
XLFはすでに年ピボットをヒットしているので、このガートレーが威力を発揮しチャネルを下にブレイクするかに注目です。
BA(ボーイング株)のトレンドライン
ボーイングで注目したいのは、今年のピボットポイントを一度もヒットしていないこと。出るノイズでトレンドラインまでリターンムーブするのか、それともこのまま続落か?
今週のプライスアクションに注目です。
BRK(バークシャーハサウェイ)のトレンドライン
短い緑のトレンドラインと長い濃紺のトレンドラインを引くことができます。これまでのプライスアクションからわかるのは、緑のトレンドラインを下に抜けて、再度上昇し、このラインで止められていること。
フィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」を超えているので、ギャップダウンしてもおかしくないのですが、濃紺のトレンドラインを下にブレイクしてくるかに注目です。
MSFTのトレンドライン
オレンジのトレンドラインと濃紺のトレンドラインも効いている格好です。
MSFTもノイズで動いた後のプライスアクションに注目です。
その他アップル株などについては16日の記事もご参照ください。
ムーンサイクル、FOMC、日銀会合: プライスアクション待ち
16日の記事で見たように、今週は、イベントの多い週となりますが、事象は価格に収縮されていくので、こうした短期のノイズが出た後のプライスアクションやローソク足の方が大切になってきます。
FOMCや日銀などのイベントの最中や直後の短期的な波に飛び乗ると痛い目に合いそうなので、今どこにいるのかを把握しておくといいですよね。
なぜなら、8日以降のプライスアクションから見えているのは、フィボナッチや年ピボットポイントから見えるキーレベルがきちんと機能していること。国債と金利、テク株、そして関連するETF、原油などの資源のチャートを見ていると、ボラが出てもおかしくないです。
9月8日、11日、12日関連記事:キーレベルとハーモニックパターン
11日の「プライスアクションが出るキーレベルのまとめ:ドル円、EURUSD、ゴールド、原油、JP10Yなど」
12日の「日足、週足、月足にいるハーモニックパターン:ドル円、AUDJPY、原油、MSFT、US500、DAXなど」
1年前の記事「ムーンサイクルと「ザ・伸び切りゾーン」のキーレベル:ドル円、EURUSDなどのプライスアクション」
何かあれば、アップデートしますね。