節目到達のWTI原油、移動平均線が活躍するDXY、節目と78.6%を攻防中のDJI:プライスアクション満載の相場!

週明けは、節目が明確なDJI(ダウ平均株価指数)とWTI原油のプライスアクションに注目。NFPがあった週でしたが、ユーロドルにはガートレー、DXYにはホワイトスワンが居座る相場。米株式など全体的な椅子取りゲームがいよいよ終盤?トレードの基本であるラインや節目でのプライスアクションを学べる相場でしたね。

椅子取りゲーム続行中。リスクオフで円買い?

Musical chairs may be in the latest stage? WTI Crude is at a crucial jucture.

節目、移動平均線、フィボナッチ vs NFP

EURUSDに潜むガートレーパターン

NFPのニュースは見ていませんでしたが、EURUSDが吹き上げてもおかしくなかった理由は、ブリッシュガートレーパターン。

EURUSD Bullish Gartley ユーロドルのブリッシュガートレー 5 June 2021

ユーロドルの場合、$1.22666が当面のレジスタンス。

すんなりと方向性が出るかはわかりづらいプライスアクションで、画像中のオレンジの長期移動平均線まで下げてくる可能性も考慮したい相場。

GBPUSDも引き続き行ったり来たりですが、節目のプライスアクションが顕著なのが、AUDUSDです。キーレベルの$0.77234という大きな節目をうろうろしています。これを上にブレイクした場合は、その後のプライスアクションに注目です。

USDCADは、$1.20671という大きな節目に押し目を付けているような絵柄。USDCADの方に動きが出る可能性がありますが、その理由の一つは下のWTI原油の所で見てみます。

こちらはDXY、ドルインデックス。ホワイトスワンという新種のハーモニックパターンが居座る相場。

先週投稿したキーレベルの$89.657を下にブレイクしないのであれば、米ドルの買いという目線にもまだ優位性がありそうです。

その他クロス円も、節目で行ったり来たりしているペアが多いですね。ドル円は108円後半、109円前半までプルバックするかどうかに注目していきます。

WTI原油とゴールド:$69.65到達

WTI原油のキーレベルは、$69.65。まだかまだかと待っていたのですが、やっぱりヒットしてきましたね。

こちらは30分足のスリードライブパターン。このパターンは上位足の4時間足でも確認できます。PRZ(潜在的反転ゾーン)の上限は、週足のボリンジャーバンドの2シグマと重なる$70ドルあたりですので、少し吹き上げる可能性もありますね。

スリードライブから見えるターゲットは、$68.41、大きく崩れれば$66ドルあたり。

これに合わせて、USDCADとCADJPYなどカナダドルがらみのペアは注目するに値します。しばらく前に投稿したクロス円のハーモニックパターンもしかりですが、CADJPYには週足で、ベアリッシュディープクラブパターンが居座る相場です。カナダドルのロングが崩れる可能性も考慮します。

同じコモディティのゴールドは、$1922.70あたりまで吹き上げる可能性がありますが、シルバーは$28.093が大きな節目。これを超えられないで週を終えています。

DJI:キーレベルへのリターンムーブ完了?

先週から注目しているのは、DJIとUS30(ダウキャッシュ)のプライスアクション。DJIにサイファーパターン、値動きが少し異なるUS30はガートレーパターンになる可能性を見ていました。

こちらはDJIのチャート。画像上部のオレンジのラインは年足ピボットポイントR1。

5月11日のギャップダウン、6月1日の上抜け失敗、そして6月4日金曜日はこの年足ピボットで終えています。4日の動きが高値へのリターンムーブである可能性もありますが、ここで見ておきたいのが6月1日の高値に対するフィボナッチリトレースメントのレベル。

画像中、ピンク色で0.214と見えるのは78.6%のことです。直近高値に対しても、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を達成している様子が見えます。

この年足ピボットレベルR1とフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を上抜けた場合、次のフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%まで上昇することは考慮します。

US30の方はキーレベルの$34,590.74を上に抜けていますが、1時間足を見ると水曜日にはフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%でぴったりと止められ下落。木曜日にはフィボナッチリトレースメントレベルの76.4%で止められて下落。

金曜日にかけて上昇していますが、ベアリッシュブラックスワンパターンも居座る相場ですので、買い目線の場合はリスクを理解しておく必要がありそうです。ベアリッシュブラックスワンのPRZは$34,807あたりですが、$34,970あたりには日足のボリンジャーバンドの2シグマがいます。仮に、ラウンドナンバーとなる$35,000を達成しても、その後の動きの方が大切のようです。

週明けのプライスアクション次第では、先週記載した「$34,590.74がレジスタンスだろ?」、「いや、78.6%まで上昇するのを待った方がいいよ」という目線に加え、「フィボナッチリトレースメントレベルの88.6%ってどうよ?」という目線もありの相場です。

US30は、NYでDJIのセッションが開始するまで動いている相場なので、アジア時間やロンドン時間で上昇している場合、NY時間のDJIの動きに注目します。DJIが下げれば、US30もつられて急落となりかねないので、リスク管理を徹底しておいた方がよさそうですね。

その他、先週のXLF(金融セレクト・セクター SPDRファンド)も、ライン際できわどいプライスアクション。併せて、KBE(スパイダーS&PバンクETF)のチャートと、微妙に下げ止まっているVIXやVVIXも見ておくといいですね。

お題の椅子取りゲームについては、資金のローテーションを意味します。XLFやKBEなどの金融から、テクノロジーに資金を移動するなど、ビッグボーイズがローテーションを続けている以上、指数にちぐはぐした動きが出てきます。

気になるのは、ナスダックの動き。US100のナスダックキャッシュは、直近高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を達成していないので、テクノロジー関連が少し吹き上げてくる可能性もありますよね。

指数間にダイバージェンスが出て、原油が崩れ始める時、そしてダウがレジスタンスから崩れる時、リスクオフの動きになりそう気配なので、週明けのプライスアクションに注目です。何か大きな動きがあればアップデートします。

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