先週のプライスアクションで目立ったのは、SPXの高値更新とキーレベルから反発したドル円と日経キャッシュ。ポンドドルも反発していますね。週明けからのプライスアクションが待ち遠しい相場のようです。先週記載した指数間のダイバージェンスがさらに顕著になっている中、気になるチャートをシェアします。
NDXのワンモアアップの後に注目
NDX is nearing its major resistance and DJI’s fibonacci 88.6% level is a key.
移動平均線 vs ハーモニックパターン再び
EURUSDはブラックスワンからブラックスワンへ
先週投稿していたユーロドルの4時間足に現れた大きなブリッシュブラックスワンと5つの波から構成される推進波の動き。一旦反発した後、木曜日に再び安値を付けてから反発しています。
ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、キーレベルの$1.17227の少し下にあります。ハーモニックパターンでトレードしていると、ここまで下がってくれるかなと期待する目線と、4時間足のブラックスワンで反発してほしいという目線がぶつかっている相場のようです。
が、ここで見ておきたいのは、テクニカル分析の基本である移動平均線。週足20MAを日足20MAがクロスしている中、短期的には下げのトレンドを築いている相場。
どちらかというと、先週記載した$1.17227まで下げ切ってくれる方がわかりやすいですよね。
$1.17227には、日足と週足のボリンジャーバンド2シグマも重なるので、手仕舞いや利確の動きが出るだろうという根拠は増えます。
DXYやドル円はブリッシュブラックスワンワン
そして、この反対にいるのが、ドル円とドルインデックス(DXY)です。ドルインデックスにはブリッシュなブラックスワン、ドル円は、キーレベルの109.904円を下抜けたものの、反発している相場。
このホワイトスワンで上昇しても、110円ミドルには結構な抵抗帯があります。
黄色のボックスのエリアまできっちりと押し目を付けにこのまま下げてくる可能性もあるので、週明けのプライスアクションに注目です。
GBPUSDのクラブパターン
ポンド関連で見るとポンド円が153.375円のキーレベルを超えるか超えないかという場面ですが、日足の20MAが上からかぶさっており、レジスタンスとなる可能性があります。
その他クロス円:AUDJPY、NZDJPY
ニュージーランドドル円も、ブリッシュなシャークパターンで金曜日に反発していますので、もう少しプライスアクションを見たいところです。
ユーロ円(EURJPY)は、金曜日にキーレベルの130.799円で押され、CADJPY(カナダドル円)は、出現していたAB=CDパターンから連日上昇した後、現在キーレベルの88.318円にいます。
また、豪ドルやニュージーランドドルと同じく、資源国通貨といえばドルキャド(USDCAD)を思いつきます。
先ほどのユーロドルを含め、価格は、検出されているハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)をぴったりタッチしていないので、短期的にはこのゾーンをヒットするために、上下する可能性がありますね。
ゴールド:キーレベルで攻防
ゴールドが上下している理由は、$1807.07というキーレベルがあるからです。金曜日には、ここでベアリッシュなガートレーパターンが出ていますので、週明けの動きに要注意のようです。
株式:NDX(ナスダック)を待つ
DJI、SPX(S&P 500インデックス)、NDX(ナスダック)
しばらく前の記事では、年足ピボットポイントR1に到達しているチャートをシェアしています。IWM(iシェアーズ・ラッセル2000 ETF)のほか、メジャーな指数がこのキーレベルを攻防している、あるいは上抜けしたという相場です。
先週、SPXがこのレジスタンスを上抜けしましたが、SPY(S&P 500ETF)の方が出遅れていたため、この上抜けは想定内でした。そして、今週は、引き続き、NDX(ナスダック)のキャッシュ(US100)の動きに注目していました。
なぜなら、SP500キャッシュやダウのキャッシであるUS30と異なり、年足ピボットR1をまだヒットしていない出遅れ指数だったからです。US100のキーレベルは$14,955.69。NDXのチャートを見ても年足ピボットポイントR1がある$14,947あたりまでもう少しですので、ヒットしてもらうのを引き続き待ちましょう。
なお、DJI(ダウ)は高値更新できてないですね。次のキーレベルは$34,906あたりで、このレベルを超えて高値更新となるかに注目ですが、ダウがこのまま高値を更新できないのであれば、買いの手仕舞いが入ってくる可能性もあり、そうなればボラティリティが上がる可能性があります。
キーレベルである15757.23が意識されており、レジスタンスとして機能しているのですが、木曜日に下落した際に窓を開けてしまったので、「こりゃ、舞い戻ってくるな」と様子見。
金曜日に戻ってきましたね。笑 一方DAXの方は年足ピボットポイントR1を超えてはいるのですが、GER30が窓を埋めきるまでは、少し上昇する可能性がありそうです。
週明け、GER30キャッシュが窓を埋めて、キーレベルを再度テストした後は、DJIと同じく、その後のプライスアクションが大切になってくると思います。
ここしばらくの相場は、何かを待っているようで、ちぐはぐしているのが明確です。指数間の動きが揃わない行ったり来たりの相場ですが、テクニカル分析をベースにすれば、年足ピボットポイントR1の存在は無視できず、すでにR1で押さえられているRUT(Russell 2000)やIWM(iシェアーズ・ラッセル2000 ETF)といった指数が存在していることを考慮すると、徐々に「トップアウトからトレンド変換」のシグナルが出ているのかもしれません。
今日は、ヴァージンギャラクティックが宇宙に飛び立ち、ロンドンでは、ウインブルドン男子決勝とEURO2020があります。悲観的になるようなムードではなく、今日という日を精一杯楽しむという楽観的雰囲気が高まっています。イングランドが優勝すれば、ロンドンはとんでもないお祭り騒ぎになるのでしょうね 笑