以前掲載した相関性のメモ書きで、ニュージーランドドルはある資源との相関性が強いと書いたと思います。普段、なぜか取引をしていないNZDで、あまりこのブログでも分析を記載しないのですが、ちょっと気になるチャートが目に留まったので、シェアします。I do not trade NZ dollar much but it appears that it may be at a critical junction in terms of correlation with the famous commodity, milk.
NZドルが相関を見せる時 vs ハーモニック
Technical analysis:Correlation – NZ dollar & its famous commodity
(注:この記事は2018年1月13日に投稿していたものです)
ニュージーランドドルを取引する場合、見ておいて損のないのは連動・相関するコモディティ(資源)です。とりわけ、ドル円の場合は金利だけを見ていてもそれほど差し支えないのですが、豪ドル、ポンド、ニュージーランドドル、カナダドルのように資源国通貨の場合、金利のほか、相関する資源の動きも見ておくと大きな絵が見えてきます。
コモディティにハーモニックパターンが出る時はチャンス!
NZドルに連動する資源はサポートでバットパターン
ニュージーランドドルと連動するコモディティも、通貨と同じように、チャート上で年ピボットポイントなど、テクニカル分析の基本の要素を確認できます。
過去にも反応したサポレジのエリアで、青のバットパターンが成立かという場面です。紫のエリアで見えるように、長期のサポートエリアに到達していることは事実ですので、この後、一旦反発するかどうか注目に値しそうです。
また、2016年8月の高値からのフィボナッチエクステンションのレベルは1.618%となるほか、直近の下落の波で、2017年7月からの高値からのフィボナッチエクステンションは、すでに3.618から4.236レベルの間に到達しています。
連動するコモディティのフィボナッチレベルが黄金比率に達したり、ハーモニックパターンが完成しそうなときは、ニュージーランドドルにも影響を与えます。ということで、NZDペアを見てみます。
NZDペアに潜むハーモニックパターンでNDドルの強弱を知る
ユーロ・ニュージーランドドル(EURNZD)の4時間足の買いのブラックスワン
4時間足を見ると、買いのブラックスワンで上昇していますが、38.2%のリトレースメントレベルももうすぐです。
EURNZDの1時間足の売りのブラックスワン
一方、1時間足ではまだ少し上に余裕がありますが売りのブラックスワンが出ています。
異なる時間足で、異なる方向を示すハーモニックパターンが出てきた場合でも慌てないことです。
この場合、資源の価格が年ピボットS1あたりでどのような動きをみせるかによるのと、ユーロがまだ強いので、EURNZDが下げてきたら、短期的なプルバックで押し目を付けるかを見ていきます。
特に、このブラックスワンが描画されている上昇の動きが5波からなる推進波に見える場合、価格が下げてくるときにABCの調整波のような動きをするかを見ていけばよいことになりますよね。また、NZDがミルクの価格との乖離を埋める方向に動くのであれば、EURNZDは買いに優位性が出てきますので、1時間足で下げてきた場合のプライスアクションを見ていくことになります。
ニュージーランドドル・スイスフラン(NZDCHF)の買いのブラックスワン
NZDCHFは、買いのブラックスワンが出ています。
豪ドル・ニュージーランドル(AUDNZD)の短期の売りのブラックスワン
AUDNZDは1時間足でブラックスワンです。AUDNZDは4時間足で見ると、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインを割るか?という場面です。
ニュージーランドル・カナダドル(NZDCAD)
NZDCADは、パターンは見受けれませんが、原油とCADが今後どうなるかが鍵のようですね。
ニュージーランドル・シンガポールドル(NZDSGD)
極めつけは、NZDSGDの週足と月足で確認できる買いのホワイトスワンです。
すでに11月から上げてきているので、ミルクの価格とはかなり乖離していることになります。
NZDUSDもそうですが、コモディティの価格との乖離を埋めるために下げる可能性も否定できません。特に、NZDUSDは、週足チャートの200MAというレジスタンスに迫っています。まずは、コモディティの価格においつこうとNZDが下げてくるのか、あるいはコモディティの価格が反発して、NZDに追いつこうとするのかをよく見ないといけないですね。
コモディティの月足チャートを見ると、ボリンジャーバンドの2シグマをはみ出している状態。月足レベルではみ出すと、その反動がどうなるのか気になります。連動する資源の動きを見ながらの分析になりそうです。
資源国通貨と連動するコモディティについて、ただ単にチャートを見比べるだけでは物足りない時もあります。
どのコモディティを使うのか、どういった内容を見比べて、相関性や乖離を判断するのかは、「文句なし!ゴールド・原油取引、CADやAUDなどの資源国通貨トレードの秘訣やコツが満載!」のページでご紹介しているコースなどで学べます。ご関心があれば、ぜひ見てみてください。
Understanding currency strength using harmonic patterns.
Milk has nearly retraced 0.786% of a large up trend and the current price is close to support area where yearly pivot S1 lies. Fibonacci extension 1.618 from the high in August last year also converges at this level. The very latest down trend is also extending to 3.618 to 4.236 fibonacci extension level, which may suggest that milk is ready for a rally with this bat pattern. Although EURNZD 4H shows a bullish blackswan, a 38.2% retracement level is close and 1H chart carries a bearish l blackswan. However, as EUR is still strong, an immediate sell in EURNZD is not certain. NZDCHF in the left shows a bullish blackswan while AUDNZD in the middle below shows a bearish blackswan in 1H chart. AUDNZD in 4H chart indicates a battle around the neckline of H&S. Break or not? Let’s wait for price action. The last one is a whiteswan in a weekly and monthly chart of NZDSGD. Since November last year, NZDSGD has been rallying. NZDUSD is neutral, but it may pull back as it has now reached 200 MA of in weekly chart. At this stage, it may not be clear whether NZD follows milk, meaning a potential sell, or NZD continues to climb as milk starts bouncing if a bat pattern works. So it is better monitoring price action.