伸びた陰線や陽線が出たりするのですが、今一つ上下の動きが荒くてトレンドレスな相場に見えた今週の動き。ユーロドルとポンドドルは検出されていたハーモニックパターンで反応しましたが、もうひと下げありましたね。依然として、米ドルやドル円と連動するものがレンジであり、ドル円の木曜日のスパイクも結果行って来いでした。EURUSD still carries bullish harmonic patterns.
レンジ相場=ハーモニックパターンに振り回されない
(注:この記事は2020年4月25日に投稿していたものです)
節目を行ったり来たりというプライスアクション
EURUSDのブラックスワン
ユーロドルは、検出されていた新種のハーモニックパターンであるサイファーパターンで反応しましたが、長期の移動平均線が短期の移動平均線の上にある環境なので、もうひと下げありました。
ガートレーと同じフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を突き抜けた格好ですが、サポートエリアにも近く、月火水とレンジになり、木曜日に下げたものの切り返し。金曜日も安値を付けてから切り返してきましたが、$1.07078は強烈なサポートとなる価格レベル。24日あたりから検出されているブラックスワンパターンもあるので、売り目線をキープしずらい環境ですね。
このまま反発すれば、次の節目は、$1.0919で、$1.10532までの上昇する余地も残っています。超長期の移動平均線にタッチするという値動きが過去に何度も発生していることを考えると、少し気を付けたい相場環境です。
ドルスイスのシャークパターンと移動平均線!?
こちらはドルスイスの4時間足シャークパターン。
なお、ドルインデックスには売りのABCDパターンが検出されて金曜日下落しています。
この下落が継続するということは、ユーロドルはもう少し反発する可能性もありますが、短期足でハーモニックパターンがたくさん出そうな鬼相場継続の様相ですので、わからなければ様子見も無難の相場です。
ポンドの5-0パターンは不発でも問題なし!?
先週投稿していたポンドドルの5-0パターンに価格は反応しつつも、PRZ(潜在的反転ゾーン)を下にブレイク。5-0パターンはフィボナッチリトレースメントの50%、つまり半値戻しを意味しますが、他の要素が同期せず下落していたので、反発しなかったのは仕方ないことです。
週の後半はスパイクを付けたりレンジですね。ポンドドルのキーレベルは1.23155。このレベルを守れるか?来週注目です。なお、ポンド円に出ていた変形バットは今も有効です。ポンド円のキーレベルは、130.892円。
米ドルトルコリラ(USDTRY)の年ピボットポイント
先週投稿していた米ドルトルコリラ(USDTRY)では、年ピボットR2のある価格帯で売りのブラックスワンパターンが出ていましたが、ふたを開けると年ピボットを上に抜けたように見せかけて、うろうろしています。これも大きくプルバックするのかもう少しプライスアクションを見たいところです。
カナダドル円のガートレパターン
円売り、カナダドル買いが重なるか?注目ですね。
他のカナダドルペアを見ると、EURCADやCADCHFにカナダドルの買いを示唆するハーモニックパターンが出ていますので、短期的な動きに注意です。
ドル円のレンジとスパイク
木曜日に反転してスパイクを付けたドル円は、短期足で買いのシャークが検出されていました。画像をキャプチャーをと思ったのですが逃してしまいました。ハーモニックパターンを使わなくとも、ドル円は4時間足のボリンジャーバンドが横向きでレンジです。ボックス圏を築いていますね。
どちらかにブレイクするのを待っているトレーダーも多いと思いますが、107円あたりはサポートエリアであり、106.549円にも強烈な節目があります。円と連動するものがレンジで、「ザ・伸び切りゾーン」で下げ止まっているため、円売りへのシフトに注意したいところです。
コモディティ:WTI原油とゴールド
ゴールドはまたもや節目をトライ!
ゴールドは、検出されていた61.8%パターンで、ターゲットのひとつである$1739.06を再度トライしています。以前の記事でも記載したように61.8%パターンが出て反発したことで、エリオット波動分析を使うトレーダーは今のプライスアクションを精査していると思います。先週の記事にゴールドが第4波にいる可能性を記載したのでご参照ください。
WTI原油のバタフライパターン突破!
減産合意もくそもないですね。笑 ダウントレンドにあるWTIはバタフライパターンのPRZを抜けて、そのまま推進波を継続しました。バタフライパターンで小さいサイクルの5波が完了した可能性を想定できたのですが、一回り大きなサイクルの第3波が威力を発揮したのではないかと想定できる相場です。
この後の反発の動きから、一回り大きい第4波のジグザグかトライアングルなど調整の動きに発展するか、あるいは第5波まで一気に終了したのか?注目ですね。カナダドル円には買いのガートレパターンが検出されており、カナダドルも併せてみておくといいかもしれませんね。WTI原油のキーレベルは、$26.20、$30.73、$41.85です。
株式指数:ダウ、SP500
SP500キャッシュやダウのキャッシュに出ていた売りのブラックスワンやABCDパターンで反応しつつも、押し目買いが続いています。空いた窓を埋めに来る可能性がまだ残されている相場です。来週はイベントがあり、Appleやマイクロソフトなどのテク株などの動きに注目です。ユーロドルやポンドドルと同様、ダウなどは長期の移動平均線までリターンムーブを付けている可能性がありますが、スパイクに終わるリスクは意識しておきたい相場環境です。
ドル円のようなレンジ相場では、15分足など下位足で、ハーモニックパターンが出まくります。動きに振り回されないよう、上位足のチャートを見て、一旦頭の整理をしておくといいのかもしれませんね。新月を迎えて新しいサイクルに入りましたが、これだけを頼ってトレードしずらい環境のようです。もうすぐ5月で、「Sell in May」ということわざのように5月の売りの動きも気になるところではありますが、米株式などに4時間足など大きな時間足で売りのハーモニックパターンが出ていない環境ですので、週明けなどは買いと売りが交錯し、今週のようなだらだらした動きを続ける可能性もありますね。
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