サポレジが機能しているチャート達:EURUSDはトレンドライン、クロス円はピボットポイント、US500はギャップに注目

キーレベルとハーモニックパターンでプライスアクションを展開しているスイスフラン円やユーロ円のほか、ピボットポイントがサポレジになっているチャートがたくさんありますね。空いている窓が気になるUS500など、今の様子をサクッとシェアします。

サポレジが機能しているうちは焦ってもしょうがない

 Support and resistance in play

ドル円:シャークパターンとトレンドライン

ドル円は買いの3ドライブパターンからの反発と売りの3ドライブパターンからの下落というプライスアクションを見せた後、先週投稿したホワイトスワンで再び上昇を試みているのですが、金曜日の時点で売りのシャークパターンを形成。

USDJPY Shark ドル円のシャークとトレンドライン 14 May 2023

チャートを見てすぐにわかるように、黄土色のトレンドラインが描画できるようなチャートパターンになっています。ウェッジもどきですよね。

このラインを下にブレイクするのかは別として、まずは、シャークパターンが示唆する半値戻しの134.800円あたりまではプルバックしてもおかしくない様相。

逆に、このシャークパターンから見えてくるシナリオは、「ワン・ツー」のシナリオと、下げてからもうひと上げして直近高値に戻り高値を付けるというシナリオになります。いずれにしても、この黄土色のトレンドラインと132.163円のラインが曲者のようです。笑。

EURUSD:あのトレンドラインを下に抜ける!なら、リターンムーブあり?

ここしばらくの投稿で見ていた月足のトライアングルの下限ラインを覚えてますか?4月14日からこのトレンドラインの上にいたのですが、下にブレイクしてきましたね。

こちらが現在の様子。週足チャートで見ると、以前投稿していたブラックスワンも健在。

ユーロドルには、$1.10981というレジスタンスが控えていたので、このトレンドライン間際のプライスアクションはかなり重要そうです。このトレンドラインにリターンムーブをつけるために上昇してきても問題ないです。リターンムーブが完了したかどうかの方が大切になります。

現在、明確なのは、$1.10981の価格ライン、長期足のトレンドライン、下の方にある年ピボットポイントが形成する値幅の広い価格帯の存在。短期的には、この価格帯の間を行ったり来たりする可能性も考慮しつつ、いずれは、どちらかにブレイクするシナリオがオンです。

上にブレイクする場合は、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の上限がある$1.11287が視野に。ここしばらくの投稿に書いたシナリオはまだ有効ですので、ご参照ください。

DXY(ドルインデックス):ギャップフィリング狙い?

以前記載した$101.374と$101.509が形成していたエリアを上に抜けてきたのですが、金曜日の終値があるエリアは、週足と月足の20MAが重なっている場所。ここで売りのバタフライパターンが出ていますが、1時間足でレベルでのパターンなので、プルバック後に再び上昇する可能性ありです。いいかえると、DXYのプルバックの間に、ユーロドルがトレンドラインにリターンムーブをつけるプライスアクションになりそうですよね。

来週、ドルインデックスが金曜日の終値を上に抜けてくるのか?それとも、次のキーレベルの$98.903までズブッと落ちるか?というどっちつかずの環境。DXYは、$107.668にある窓をどうしたいのかも気になりますよね?週明けのプライスアクションに期待です。

USDCADとUSDCHFのサポート、AUDUSDはレンジブレイク?

USDCHFは、年ピボットポイントのS1がある$0.88421から反発していますね。このパターンと$0.88421がサポートとして機能しているのであれば、ターゲットまでかなりのピップ数があります。

同じく、USDCADも、推進波のような波を築いて上昇しているので、プルバックがある場合は、その形がABCとジグザグした波になるかに注目です。USDCADは、長期足で見ると、2022年10月以降意識されているサポレジのエリアに突入していて、長期的なレンジを形成していますね。

ちなみにAUDUSDもここしばらくはレンジですが、$0.64932あたりまで下落するシナリオもオンです。

GBPUSDはシャークパターン、EURGBPはサポレジで3ドライブパターン

先々週、GBPJPYとGBPUSDに売りのガートレーパターンが出ていたことをシェアしたのですが、短期的には上下しそうな気配?

GBPUSDは、金曜日の終値で、買いのシャークパターンが出ています。一方、画像にあるのはEURGBP。こちらも買いのハーモニックパターン。

年足ピボットを挟んでうろうろ状態が続いていますが、買いの3ドライブパターンが出ています。PRZ(潜在的反転ゾーン)は下の方なので、下げてくる可能性も考慮です。

クロス円:クリアなサポレジとハーモニックパターン

クロス円は、以前記載していたキーレベルでプライスアクションが出ています。先週投稿していたスイスフラン円は、年ピボットポイントR1を前に、バタフライパターンが登場し、引き続きプルバックの状態。

こちらは、ユーロ円。スイスフラン円と同じく、バタフライパターンが出ています。ユーロ円もレジスタンスが明確なので、この後、バタフライパターンが示唆するフィボナッチレベルの深いレベルまで下落するかに注目ですね。

豪ドル円とカナダドル円は、下落してきた場合、年ピボットポイントがサポートになるか?GBPJPYは、年ピボットR1がある170.825円が引き続きレジスタンスとして機能するかに注目です。

ゴールドは$2057.73をどうしたいのか?シルバーはサポレジ転換?

ゴールドも先週の内容がまだ有効です。年ピボットポイントがある$2057.73をなかなか超えてこないですよね?

なお先々週出ていたブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は$2092.80で、先週出てきたもう一つのブラックスワンのPRZは、$2136.12。ここまで上昇するかに注目。

シルバーは、キーレベルの$25.438をサポートにしていたのですが、サポレジ転換のようになって、ドン下げ。

現在は、ブリッシュなクラブパターンが出ていますが、このパターンが示唆するのは、反転上昇してから、最後にもうひと下げする可能性。$23あたりがサポートになるか?

$22.806が死守できれば、上にぶっ飛ぶシナリオもオンですが、短期的にはこのクラブパターンからのプライスアクションを見ていきます。

米国債のZN1とZB1:78.6%をヒットしてこないのか?まだまだレンジっす!

先々週からのシナリオを継続しつつ、まだまだレンジの様相ですよね。

こちらは米30年債フューチャーズ(ZB1)の様子。薄い紫色のガートレーパターンか、オレンジのサイファーかを想定しつつ、途中、今月のピボットポイントがレジスタンスになり、下落。

このチャートで重要なのは、下側の青いボックスで示した132.16あたりのレジスタンスゾーン。ここまで上昇すると売りが参入しているようです。

そして、右下がりの緑の長期トレンドライン。このラインを下にブレイクすると話は変わってきて、安値を更新=金利がぶっ飛ぶシナリオになります。

画像の右上の方の青いボックスは、サイファーとガートレーパターンが完成する場所。言い換えれば、フィボナッチリトレースメントレベルの78.6%のエリアになります。大きなABCの調整波となるシナリオも描きましたが、右上がりの紫のトレンドラインを狙って上昇する可能性もあり。

いずれにしても、シナリオが多くなる場合は、わかりづらい相場なので、方向が出るのを待った方が無難ですよね。

DJI、SPX、NDQ、GER40、DAX、UK100:ベアマーケットのラリーでレンジ!?

米国の株式指数は、先週と変わりません。ナスダックキャッシュは、以前の画像にもあった黄色いボックスと$13763というキーレベルのあるエリアをまだ狙ってくる可能性があります。

このあたりまでくると、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)、フィボナッチエクステンションのレベル、週足のボリンジャーバンドがレジスタンスの根拠に加わります。

US500(SPXのキャッシュ)も、同じく変更なしです。以前投稿していたように、昨年10月から居座る週足のブリッシュな5-0パターンが効いている格好ですので、$4331まで跳ねてくる可能性があります。

US30(ダウ)のチャートを見ると、US100のナスダックキャッシュとはかなり異なったチャートパターンになっていますよね。ダウが弱含みのままだと、指数間のダイバージェンスとなります。先週の記事もご参照ください。

GER40、DAX、UK100は高値への戻りをつけるか?

DAX株価指数も、大きな絵柄に変更はないです。UK100は、キーレベルの7874に抑え込まれていますが、再び7940あたりを狙ってくる可能性もありです。高値に対する戻り高値のレベルが深ければ、フィボナッチリトレースメントの88.6%まで上昇してもおかしくはないですよね。

AMZNはブラックスワン、Googlはフィボナッチエクステンションの5%

メジャーなテク株で、ここしばらくアップしていたAMZN(アマゾン)は、上昇してきたのですが、再び年ピボットポイントがレジスタンスになっています。

MSFT(マイクロソフト)も、これまでの動きでフィボナッチエクステンションの5%をヒットしている状況ですが、別の波で見ると現在いる場所は、フィボナッチエクステンションの4.618%。いずれにしても$317.98がかなりのレジスタンスになりそうな気配。ここまでぶっ飛んできても、その後のプライスアクションに注目です。

そして気になるのがGOOGL。昨年11月の安値から付けた高値と押し安値を使ったフィボナッチエクステンションを見てみると、フィボナッチエクステンションの5%があるのは$117.91。金曜日にここがレジスタンスになっていますよね。週明け、プルバックする可能性はあります。

なんだか、ここまで来たら、国債、米株式ともに狙っているターゲットをヒットするために上昇していただいた方がわかりやすいです。ただし、メジャーなテク株がどうしたいのかによっては、かなりのボラティリティが出そうですが、FXを含め、どれも、ジグザグしたレンジのようなので、炸裂待ちですね。

フィボナッチレベルとサポレジが明確で、うろうろしている時は、そのうち弾けるので、週明けのプライスアクションに注目です。

また何かあればアップしますね。

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