強烈な切り返しを展開した米ドルとユーロドルや、先々週のバタフライパターンからの下落継続を続けているようなポンドドルなど、相場に動きが出ていますね。US100(ナスダックキャッシュ)などは上昇を継続して、次のターゲットヒットまであと少しという場面。週明けの動きが非常に気になる相場環境のようです。
地味だけど、気になる存在のボリンジャーバンド
Cool upward moves!? Bollinger Band is something to watch.
フィボナッチが効いてしまった通貨ペアなど
GBPUSDはベアリッシュなバタフライパターンで下落中
先々週投稿していたバタフライパターンの一発目が効いた後、高値更新をトライしましたが、高値更新失敗。そして、安値を更新した後、再び高値を更新しようとして届かず、そして金曜日に大きく崩れました。バタフライパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は$1.38574あたりでしたが、パターンの一発目の検出時に重なっていたのが日足の200MAで、これに押された格好となっています。
金曜日には、キーレベルの$1.3664で手じまいが入り少し反発している途中ですが、上昇反発を継続した場合の次のキーレベルは$1.3724。この辺りでのプライスアクションに注目したいと思います。
EURUSD:ガートレーで上がって、撃沈
先週の画像にある抜けた赤いチャネル下限のライン手前で登場したガートレーパターンではねたのですが、その後の動きもある程度は納得というボラティリティなプライスアクションでした。
$1.16892あたりの価格帯で撃ち落とされたのですが、要因がひとつあったと思います。なんだかわかりますか?この価格帯なのですが、今年1月7日付けた高値と10月12日につけた安値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの38.2%というキーレベルが重なっていました。また、月足や週足でも見えますが、何度も意識されているサポレジゾーンでもありますよね。
金曜日のプライスアクションで見えたのは、赤いチャネル下限のラインを再び下抜けていること。再び上昇するのか、このラインがレジスタンスになって、下落を継続するのかは週明けのプライスアクションを待ちます。先週の投稿画像もご参照ください。
USDCHFは2つ目のスリードライブパターン
先週、USDCHF (ドルスイス)の日足のチャートに出現していた3Drive(スリードライブ)パターンをシェアしました。この時点では、そのPRZがまだ下の方にあり、これと同じ価格帯に、下から上がってくる200MAの存在もあったので、このレベルまで下げてくるかなという少し待ちのスタンスで見ていました。
これが示唆するのは、米ドルは上がりたがっているというシナリオになるのかもしれません。なお、以前から記載しているように、USDCHFには、$0.91794という明確なキーレベルがありますので、これを勢いよく上抜けて、このキーレベルに対して、押し目を付けるかどうかも、上昇継続を判断する要素の一つになるかもしれません。
逆にこのキーレベルがレジスタンスになってしまうと、米ドルはさらに下落という目線になりますが、いずれにしてもこのキーレベルでのプライスアクションを待つのも得策のようです。
クロス円のキーレベルにはラインを引いておこう♪
先週と同じなりますが、キーレベルがサポートやレジスタンスとして機能している相場で、その間に挟まっている、あるいはレジスタンスやサポートとして意識されているどちらかのキーレベルの方を再びトライしている途中といった感じになっていますので、どちらかに大きく抜けるなど、もう少し様子見してもいいかもしれません。
クロス円のキーレベルについては先週の投稿をご参照ください。
USOIL(WTI原油フューチャーズ)、GOLD
USOILのホワイトスワンはディープクラブへ?
このホワイトスワンで軽く下落しても、$90.24あたりにある窓を埋めるコースをたどる、つまり上昇するコースをたどるのか、まだわかりません。
わかっているのは、$91.12にある強烈なレジスタンスライン。ここまで上昇した後のプライスアクションも大切になります。ホワイトスワンの場合、以前ドル円で見た「ホワイトスワンからディープクラブパターンへ」という想定航路もシナリオに入れることができます。
少しわかりづらいかもしれませんが、「ボラが出た相場に居座る節目達:CADJPYのサイファー、USOILとUS100のレジスタンス、ドル円はやはりDクラブ?」の記事もご参照ください。
GOLDのブリッシュガートレーとレジスタンス
このキーレベルを上抜けした場合、最初のターゲットは$1830あたり、次が$1840あたり。勢いが強ければ、$1876あたりまでぶっ飛ぶ可能性も考慮しています。
ただし、このキーレベルがレジスタンになってうろうろしてしまう可能性と、$1620あたりまで下落する可能性も依然と残っているので、もう少し様子見ですね。
株式指数: そういえば、ボリンジャーバンドってどこにあるの?
上昇継続の米株式指数。先週、US30については、ボリンジャーバンドがレジスタンスになる可能性に触れてみましたが、今回はUS500(SP500のフューチャーズDEC)のチャートで、今どうなっているのか見てみようと思います。
このバタフライパターンで、月曜日にギャップダウンがあってもおかしくはない相場のようですので慌てないことです。
このパターンで下落して下げ止まる想定航路と、下げ止まらない航路を水色のラインで描画しています。直近のキーレベルは黄色のボックス。ここで下げ止まって反転上昇するシナリオと、あるいはこの黄色のボックスを下に抜けて、この黄色のボックスがレジスタンスになる可能性も考慮できます。
また、画像の上部に引いた水色の太めの水平線も目に入るかと思いますが、これは、日足のボリンジャーバンドの2シグマ。黄色のボックスで下げ止まって、反転上昇した場合、この水平線あたりまで上昇、つまり、もう一度高値を更新する可能性もあります。
そしてきわどい場所にいるのがUS100(ナスダックのキャッシュ)。すでにベアリッシュなブラックスワンが居座り、週足のボリンジャーバンドの2シグマをヒットして金曜日を終えた相場です。もう少し上にある$15898.79あたりに、日足のボリンジャーバンドの2シグマが走っており、ここまでギャップアップした後、急落というシナリオも一応考慮しておくと慌てないかもしれません。
US30(ダウキャッシュ)も、すでに週足のボリンジャーバンドの2シグマをヒットしている相場。こちらも注目したいですね。
皆さんも、デフォルトの20を使ってボリンジャーバンドを表示させていると思います。1分足から月足までその時間足ごとに、その時間足のボリバンの位置が見えますよね。ただ、気を付けたいのは、1時間足や15分足など短い時間足ばかり見ていると、長期足のボリンジャーバンドがどこにあるのかをつい忘れがちです。
ボリンジャーバンドは奥が深いです。バンドウォークなど基本的なことは学びますが、ボリンジャーバンドのバンドと実際の価格の位置関係がどうなっているのかとか、たのRSIなどオシレーターで使うダイバージェンスの状態なども判断できるツールです。
もちろん、米株式指数がバンドウォークをしてどんどん上昇する可能性もあるので、ボリバンタッチで売りというわけではありませんが、バンドと離れれば離れるほど、ダイバージェンスが強くなるので、いつかは弾けてバンドの中に戻るということも覚えておくといいかもしれません。
また、このチャートで見ておきたいのが右側にあるフィボナッチのレベル。これまでの上昇で形成した波を使ったフィボナッチエクスパンションなど、フィボナッチから見えるレベルが表示されています。
画像では見づらいかもしれませんが、3.618、4.236、4.618、そして今のブラックスワンのPRZと重なった場所に5という数字があります。言い換えれば、ナスダックのキャッシュは「ザ・伸び切りゾーン」にいるということになります。
これらのフィボナッチとブラックスワン、そしてボリンジャーバンドの2シグマが抵抗帯となり、プルバックをするシナリオを考慮しておいても損はなさそうな環境です。
そして、GER40。GER40のキーレベルは、以前に記載したように15,725.23です。金曜日は、この価格ラインまで上昇して終了していますが、ここに重なっているのが、直近高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%。これを上に抜けて、フィボナッチリトレースメントレベルの次の88.6%、つまり「最後の砦」を再び狙うかは週明けのお楽しみです。
現在は、ブリッシュなセンチメントが強い相場ですので、もうしばらく上昇するかもしれませんが、センチメントだけで上昇している相場についていっていいのかどうかを少しでもよく見極めるために、週明けのプライスアクションを待ちましょう。また何かあれば投稿します。