レンジ相場になってしまっているゴールドとドル円や、週の後半から伸び切らずにうろうろしているユーロドル。週明けはレンジ抜けを見守るトレーダーさん多いと思います。大局は先週までの投稿と変わらず、忍耐が試される相場で、現在、検出されているハーモニックパターンをシェアします。
スラスト(Thrust) vs 長期移動平均線
EURUSD, GOLD = A potential thrust awaiting
(注:この記事は2020年7月19日に投稿していたものです)
このブログで記載しているユーロドルなどのキーレベルは、普段使っているMT4で見えている価格レベルです。皆さんがご利用のブローカーのクオートの違いなどにより、MT4上での価格が異なる場合もあります。
しつこく居座るハーモニックパターン
EURUSD:キーレベル$1.14770と長期移動平均線
ユーロドルは先週の投稿で、$1.13699というフィボナッチではじき出した節目を火曜日に上にブレイクし、木曜日にこの節目に押し目を付けています。
15日にキャプチャ―しておいたユーロドルのブラックスワン。
フィボナッチの比率がいい感じですね。ユーロドルから学べることは、$1.13699が当面の節目でありますが、長期移動平均線をヒットするのであれば、約60ピップスほどの上昇余地があります。
なお、問題は上昇した場合、その後、$1.14770あたりでのプライスアクションが非常に重要です。先週投稿した様々なフィボナッチとエリオット波動のシナリオも、まだ有効です。
EURUSDと反対の動きを見せるドルインデックス(DXY)も、ユーロドルと反対のABC調整波の可能性があります。
こちらはハーモニックパターンを表示していないチャート。
チャネル内の動きであるのがわかります。4時間足、1時間足でもチャネルを引くと上限が重なってくるエリアに向かって上昇しているような相場環境です。
EURJPY:キーレベル121.794円
ユーロ円の節目は、121.794円。このレベルを勢いよく下にブレイクするか注目です。
EURGBP:バタフライパターン
こちらはユーロポンドのバタフライパターン。
ハーモニックパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はまだ上の方にあるので上昇の余地はありますが、上昇した場合、ユーロドルと同じく伸びた後のプライスアクションに注目です。
NZDUSD:レジスタンス
直近の上昇波、5つの波から構成された推進波に見えますので、ワンモアアップでもうひと上げあった場合の後は、ジグザグなど調整波を形成するシナリオを持っておいてもよさそうですね。
ゴールド&シルバー:スラスト?
こちらはシルバーの15日のチャート。
ブラックスワンが出た後、価格が下げて、金曜日に反発。シルバーもゴールドも、ユーロドルと同じで、スラスト(吹き上げ)のシナリオを持っておき、その後のプライスアクションが大切そうです。
スラスト(Thrust)は、チャネルやトレンドラインを引いている場合、重要な意味を持ちます。
その価格帯までに到達した波の形、フィボナッチの比率、過去のレジスタンスなどテクニカル分析の基本と合わせて見ますが、スラストしてチャンネルを抜けた後の値動きがチャネル内に戻るようなプライスアクションを見せると、トレンド転換のサインとなることがあります。
スラストについては、2019年10月26日に投稿した「トライアングル(持ち合い)とガートレーから上昇を想定できたSP500、プルバックが何となく浅いポンドやユーロ達!」で見たSP500のトライアングルの記事をご参照ください。
まとめ:今週も短い内容です。
ユーロドルなど、レンジを抜けるプライスアクションを待ちたいところです。チャートのパターンとフィボナッチから節目が見えている中で、ハーモニックパターンも検出されている状況なので、ここ最近の投稿に記載したシナリオはまだまだ有効です。
シルバーとユーロドルのABCの調整波に優位性があるかどうかは、もうひと上げした後のプライスアクションにかかっていそうです。まさに「待たされる忍耐相場」で、このレンジで資金や気力をなくすより、約60ピップスほど動いた後のプライスアクションに注目しましょう。