ボリンジャーバンドは、誰もが使うツールですよね。20、21、あるいは25を基準に設定としてシグマ2、3まで表示させているかと思います。今回、EURUSDで、きれいにお手本のようにボリンジャーバンドが機能しているのでシェアします。
ボリンジャーバンドの基本
Technical analysis tool: Bollinger Band
ボリンジャーバンドはほとんどのトレーダーが表示している基本のテクニカル分析ツールです。ボリンジャーバンドのスクイーズ(収縮)、エクスパンション(拡散)、バンドウォークといったボリンジャーバンドの特質と活用方法は必ず学びます。ボリンジャーバンドの設定値は、機関投資家を含め多くの人が使っているデフォルトの20を使います。
しばらく使っていると、ボリンジャーバンドは奥が深いことがわかります。例えば、ボリンジャーバンドにタッチしたから、逆張りが通用する場面としない場面があること。今回は、ヘッドアンドショルダーズというパターンに優位性がありそうな場面にもかかわらず、ボリンジャーバンドが抵抗帯(レジスタンス)として根拠を与えてくれた事例をシェアします。
ボリンジャーバンドが抵抗帯という基本
先日の「ユーロドルのH&S vs 窓:ネックライン割れはまさかのだまし?H&S vs Gap in EURUSD」をご参照ください。
大きなヘッドアンドショルダーズパターンを形成し、市場参加者が意識しているであろうネックラインがきれいに見えます。それを下抜けしたのに、のろのろしているだけでなく、吹き上げてきています。そこで、飾り物にしていてはもったいないボリンジャーバンドを見てみることしました。
シグマ-2を抜けた後、その中に戻り、11月7日にはきれいにボリンジャーバンドの-2シグマ上で反応しています。短期足で、ショートを狙っていても、これではアッパーカットを食らう可能性も十分に想定しなければいけない場面だったと思います。
今のEURUSDの動きは、価格はボリンジャーバンドの中に収まる習性があるというテクニカルな要素と、ユーロに関する金利などの動きが上昇を示しているというファンダの要素が激突しているため、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインで攻防し、素直に下げてこない事例です。
さらに、ネックラインの上にはショートポジションのストップがたまっている可能性も大。
これをひっかければ、ユーロドルは、吹き上げてくるのかもしれません。ボリンジャーバンドは、よく観察すると、レジスタンスやサポートとして機能しているのがわかります。4時間足、日足、ひいては週足のボリバンのプラスマイナスシグマは、必ず見るようにする癖をつけるのもいいかもしれません。
長期足のボリンジャーバンドを短期足に居座らせる
「The Moving Average トレードで知っておきたい移動平均線の使い方」の記事で、長期足の移動平均線を短期足に表示するコツを記載しました。
この方法は、ボリンジャーバンドでも使えるのをご存知だと思います。例えば、日足の20MAが上から垂れているような下落トレンドにある場合、1時間足や15分足に見とれすぎて、目線が売りのままになっている場合があります。トレンドに乗るのは順張り目線なので問題ないのですが、いつまで売りのままでいるの?と自分に問う時が必ずやってきます。
移動平均線に加え、長期足のボリンジャーバンドも下位足に追加しておくと、私達が今いる相場環境がより明確になってきます。例えば、15分足を見ていても、日足のボリンジャーバンドのマイナス2シグマを一緒にみることができるので、下落トレンドの場合、これ以上の突っ込み売りはリスクあり、上昇トレンドの場合は高値掴みの可能性という警告をもらえるわけです。
そしてここに、ハーモニックパターンが検出されたり、重要な経済指標がやってくると、することは3つ:利確、買い(売り)目線に切り替える、または一旦様子見するかです。
また、何かあればここに追記していきます。