週の半ばに、NFPもあったので、USDJPY、DJIなどについてアップデートしたのですが、ドル円は、どちらかというとまだニュートラルに見ています。DJIは、記載していた4時間の雲の下限で反応しましたね。
わかりづらいジグザグ相場でも、米国債に注目
(注:この記事は2018年4月7日に投稿していたものです)
円先物の動きなど他の要素も見る
USDJPY(ドル円)のバタフライ
JPYのフューチャーズで、最低でも38.2%のレベルまでリトレースメントが完了していないとなると、円は売られるため、ドル円のチャートでは、一旦、超超短期で、108-108.50円あたりまで吹き上げる可能性があります。
USDJPYについては、「NFPでUSDJPYが買われても売られてもその後の動きに注目-USDJPY at a critical juncture」も参照ください。
レンジのままのユーロドルなど他の通貨ペア
USDCADは先週掲載した三尊のネックラインを割って下がってきていますね。AUDUSDは、ピボットのある0.76970あたりで行ったり来たりで、まだどちら付かずです。
EURUSDは、天井を付けたのか、それとも以前に書いた年ピボットR1のある1.26153まで行くためのトライアングル形成なのか、大きなレンジのままです。国債の価格で見たチャートは、売りの5.0パターンで下げたので、その分金利が上昇し、EURUSDが上昇。しかし、金曜日の上昇に対し、1時間足で売りのバタフライが出ています。
GBPUSDは、金利の価格で見たチャートがチャネル手前でまた失速したため、金利が上がり、上げてきましたが、まだ、こちらも微妙です。GBPUSDは、V字回復したのですが、年R1の1.41091でまた止められていますので月曜日にプライスアクションを見てから考えます。
米10年債の買いが示唆されている場面
米国債とゴールド
米国10年債は価格のチャートで、買いの5-0パターンが出ており、意味するのは金利の下げですが、5-0パターンが示す一定のリトレースメントレベルは達成しているので、この後、どうなるかは月曜に見ていくことになります。
金利が下がるとドル円は下げという通常の連動性が出るはずですが、JPYのフューチャーズがまだ円売りの余地があるとすると、ドル円は上げ?となり、頭が混乱し、すべてのつじつまを合わせようとするのは無理があるような環境です
GOLDですが、これも先週に引き続き、まだ5.0パターンでつけた$1300あたりを手堅く守り安値を切り上げてきているので引き続き買い目線です。
DJI(ダウ株価指数)とSPX
ダウ株価指数の2時間足のチャート:DJI 2h Chart
緑と濃紺のチャネルは、異なる高値と安値を使って引いたものです。チャートの左から見ていくと、ギャップダウン、ギャップアップと、このライン間際でプライスアクションが活発になってきた経緯があります。
問題は、ここからです。重要なチャネルの上限でギャップダウンとなり、小さなレベルの5波の中で、第1波と第4波が重ならない場所で、きっちり反転してくれたので、下落に転ずるという目線ができているのですが、カウントが正しくなく単なる偶然であるのなら、サポートで買ってくるブルはまだいるはずですので、来週以降、ギャップを埋めて赤のラインとチャネルの上限をまた上に抜けて来るかも? という目線もまだ持っておく必要がありそうです。
ダウがギャップダウンしてもチャネルを上抜けしても慌てない
金曜日の終値から、画像中描画した赤のローソク足のように、ギャップダウンで下に落ちてNY市場が始まっている場合でも、気を付けたいことがあります。木曜日の高値から見たフィボナッチエクステンションが3.14で金曜日に反転していますが、ギャップダウンで3.618,4.236まで落ちていれば、窓を埋めに急に反撃する可能性があることです。
1月からの下落がまだ大きな上昇トレンドの調整波にすぎないため、トライアングルを作って、1月の高値を更新すると見ているトレーダー、2月の高値は更新しないが、画像中の緑のラインまで戻り高値をつけに行くとみているトレーダー、あるいは緑の大きな変形バットのように1.13で、結果的にはだましとなる、2月の直近高値を少し更新する可能性を考えているトレーダーなど、現在では様々な目線と思惑が行きかっていると思います。
VVIXという「恐怖指数(VIX)のボラティリティを見るインデックス」
VVIXという「恐怖指数(VIX)のボラティリティを見るインデックス」が、フィボナッチエクステンション4.618で変形バットを形成しつつあるという、微妙な場所にいることを考えると、ボラティリティは来週出てくる可能性もあります。