フィボナッチエクステンション2.618%に達していた米国債の反撃が続いていますが、レジスタンスも間近。SVB破綻後は、クレディスイスのニュースもありますね。それでも、最強サポートに達したチャートもあるので、プライスアクションが気になります。今の様子をサクッとシェアします。
テクニカル分析の基本:レジスタンスとサポート
Resistance and Support in play: UK100, DAX, ZN1, ZB1
ワンモアアップとワンモアダウン!?
ドル円:A-サイファーで下落もあと少し?
先週のA-サイファーパターンから続落しているドル円ですが、あともう少し下げたら、さて?という場面のようです。続落する前は、直近の上昇の波から見えるフィボナッチエクステンション5%という「ザ・伸び切りゾーン」にいたというのが背景になります。
これまで掲載していた昨年のピボットポイントの132.486円と、今年のピボットポイントの132.163円を下に抜けていますが、反発上昇の動きが出る可能性があるのも頭の片隅に置いておきましょう。もう少し下げたところでのプライスアクションを見ていきます。
EURUSD:再びキーレベル$1.05771でのプライスアクション待ち
月足のトライアングルの下限ラインに対するリターンムーブ完了後、最強サポートの$1.05771でのプライスアクショを見ていくのが鍵のようです。現在、売りのブラックスワンが出ており、キーレベルは$1.07232あたりになりそう。
$1.05771に押し目を付けて上昇してきましたが、やはり、気を付けたいのが、フィボナッチのレベル。前回も記載したように、居座っていたブラックスワンパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が、昨年の年ピボットポイントS2があった$1.04726に近い場所にあること、さらに、直近高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%もこのレベルに重なっているため、ここまでプルバックする可能性はまだあります。
その結果、ドルインデックス(DXY)も少し下げて、反撃してくる可能性があります。$104.172という最強レベルを再び上に抜けてくるか?プライスアクションを見ていきましょう。引き続き、DXYは、$107.655あたりと、手前の$105.863にも窓が開いてますので、上昇には注意ですね。
GBPUSDのキーレベルは$1.20553
昨年9月から月足に居座るブラックスワンで上昇トレンドが続いているGBPUSDは、今年のピボットポイント$1.20553を上に抜けていますが、ユーロドルと同じ。現在、日足のボリンジャーバンドがレジスタンスになっていて、ここで売りのブラックスワンが出ているので軽くプルバックする可能性あり。
なお、$1.20553の辺りには週足と日足の20MAが重なってくるので、このレベルが今後もキーレベルのようです。また、高値と安値を使ったフィボナッチリトレースメントの50%あるいは61.8%まで下げてくる可能性もまだ考慮です。
ゴールドは$1836.22を突き抜けてブラックスワン
シルバーも、レジスタンスの$22.806まであと少しというところで、同じくブラックスワン。短期的には買いではなさそうな雰囲気もあるので、気を付けたいところです。
米国債のZN1とZB1:ふたがすぐそこ
ドル円、DXY、ゴールドとの連動や相関のつじつまを合わせようとするのは無理があるかもしれませんが、米国債の動きには注目したい場面です。フィボナッチエクステンションの2.618%をヒットしていた米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)の価格は、そのレベルから引き続き上昇してきています。この結果、金利が下がっている状況ですよね。
しばらく前に、価格が、年ピボットポイントと空いていた窓の間でうろうろしていた時のことを覚えていますか?
画像の上の方にあるオレンジのラインが今年のピボットポイント、下の黄色のボックスが窓になります。結果的には、窓を先に埋めて、オーバーシュートしてから、ドカーンとこのピボットポイントを狙って上昇という絵柄になってますね。
仮に、ZB1の$134、ZN1の$117あたりのピボットポイントがレジスタンスになれば、国債の価格は一旦はプルバックする可能性あり。そうなると、金利は上昇に転換。これに合わせて、米ドルとドル円が上昇してくる可能性があります。
FEDが利上げをポーズ?なんてニュースも出ていますが、ダウ理論にあるようにすべての事象は織り込まれますので、ニュースよりもチャートを見る方が大切な場面のようです。
なお、米国債の場合、上昇しても、戻り高値を付けるための反発の動きに過ぎず、チャネルかトライアングルを形成する可能性が残っているので、上下する、レンジになるなどまだまだすっきりしない感じですね。
DJI、SPX、NDQのラリはーベアマーケット中のラリー
US100、NQ1、SP500:ピボットポイント、フィボナッチレベル活躍中
US100(ナスダックキャッシュ)のキーレベルは、フィボナッチエクステンション5%がある$12805あたりと今年のピボットポイントがある$12652.35。2月3日にキャプチャ―したガートレーがまだ居座っている中、$12652.35のレベルまで跳ねてきましたね。
US500(SPXキャッシュ)は、年ピボットポイントのある$4050.72がレジスタンスのままでうろうろしています。昨年の年ピボットポイントS1のあった$4019.61からも遠ざかっていますね。これらのピボットポイントが形成するエリアがレジスタンスのままだと、買い圧力が弱いことになり、次のターゲットの$3667.32が見えてくるかもしれません。
US30(ダウキャッシュ)は、年ピボットポイントの$32898.38をまた下に抜けてきましたね。
米株式指数は、米ドルの動きと米国債の動きを意識したようなプライスアクションになっていました。が、これらの要素に加えて、SVBの後、今度はクレディスイスのニュースが出てきました。マーケットのセンチメントはFEAR(かなりの恐怖)ですが、実は、ちょっと気を付けたいことがあります。
ダークホースのGER40とDAX。UK100はサポートに到着
DAXとGER40(ドイツ株価指数キャッシュ)でもとりわけ、DAXではフィボナッチエクステンション5%が効いていたので、SVB破綻のニュースなどがあっても、続落というプライスアクションにはそれほど焦らなかったかと思います。DAXやGER40は、かなり前の下落トレンド開始の時も、米国株価指数の先行指標的な感じで、先に進んでいたので、見ておくといいですね。
DAXは、今度は下落の波がフィボナッチエクステンションの5%を超えたのと、買いのブラックスワンがいますので、反発してくると言うシナリオがオンになります。GER40には買いのスリードライブパターンも出ているので、一旦は上昇してくる可能性があります。
また、先週見ていたUK100(FTSE100)ですが、想定していたエリオット波動の推進波が進行中のようです。が、現在、今年のピボットポイントのある7289.45に到着。ここをすっ飛ばして下げるかは別の話で、「サポートで売らない、レジスタンスで買わない」というテクニカル分析の基本が通用する可能性があるので少し様子見です。おそらく、反発してくると言う目線になります。
AAPL、TSLA vs フィボナッチエクステンション5%
その他、ボーイング、TSLA(テスラ株)、AppleなどもNY時間にどうなっているか注目ですね。すでに、VXX iPath S&P 500 VIXフューチャーズや、ボラティリティ指数のVIXとVVIXといった恐怖指数は、荒れながらも上昇しているので、ボラティリティは続くと想定します。
この後、少し追加する可能性もありますが、一旦はここまででアップしておきます。