5月第1週は、週の後半に反発してきた米株式指数のほか、キーレベルでプライスアクションを展開したクロス円の動きが印象的でした。先週同様ハーモニックパターンが出まくっているチャート達ですが、GBPUSDとEURUSDはワンモアアップの動きを見せるか?今の様子をサクッとシェアします。
ハーモニックパターンと節目:クロス円に学ぶ
Price actions at key levels with harmonic patterns
ドル円:スリードライブパターンの警告後、ボリンジャーバンドで撃沈
ドル円は買いの3ドライブパターンから反発後、先週は売りの3ドライブパターンが出ていました。その後、この3ドライブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)を突っ切ったのですが、週足のボリンジャーバンドがレジスタンスになり、結局行って来いのような状態。
こちらは4日にキャプチャ―しておいた買いのホワイトスワン。金曜日はこのパターンが効いて反転しているのですが、PRZのある133.340円あたりまでワンモアダウンの可能性もあるので、週明けの動きを見ていきます。
また、その下には132.163円という強烈なサポートラインがあることも忘れずに。先週と同じく、132.163円を下に割らない限り、もう少し上昇という目線もありです。
EURUSD:$1.10981というレジスタンスとブラックスワン
先週以前から売りのブラックスワンが居座るEURUSDですが、今週のプライスアクションで見えてきたのは、$1.10981というレジスタンスが結構意識されていること。このレジスタンスのエリアに重なっている日足と週足のボリンジャーバンドもレジスタンスになっているのがわかります。
ただし今週の動きでも、この$1.10981にわずかに届かないまま下落しているので、再びトライする可能性もありです。このキーレベルを上に抜けてきても、$1.11287にブラックスワンのPRZの上限があるので、このレベルをヒットした後、強烈にプルバックしてくるシナリオもオンです。先々週以降の投稿は有効ですので、ご参照ください。
DXY(ドルインデックス):$101.374を下に抜けて次は$98.903?
3週間前からのウィークリーピボット達があった$101.374と$101.509が形成していたエリアを上に抜けられないままになっていますね。特に買いを示唆するハーモニックパターンも出ていないので、フィボナッチ的には中途半端な場所にいる感あり。
先週と同じで、テクニカル分析の基本から言うと、週足、日足、4時間足の20MAが下向きで、特に日足の20MAがレジスタンスになっている環境。次のキーレベルの$98.903まで落ちてくれた方がわかりやすいです。
USDCADとUSDCHFはサポートエリアを再び狙う?
USDCADは、かなり硬いキーレベルの$1.33074に向かって下落中。先週、年ピボットポイントのS1がある$0.88421から反発しているUSDCHFは、直近の動きで売りのバットパターンが出現。
どちらも上昇途中での一旦のプルバックというプライスアクションを見せているのかはわかりませんが、キーレベルがサポートになるかに注目です。先週の記事もご参照ください。
GBPUSDはブラックスワン、AUDUSDは売りのブラックスワン
先週と同じく、ポンドドルには売りのブラックスワンがいますが、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上の$1.27587にありますので、このレベルを狙ってくる可能性もありそうです。
AUSUSDは、今週の動きで、売りのブラックスワンが出ていますが、先週のドル円と似たような動きを見せるなら、PRZを突っ切って、もう少し上に日足と週足のボリンジャーバンドまでワンモアアップするシナリオもオンにしています。
クロス円:ハーモニックパターンと節目などテクニカル分析を学べるチャート
カナダドル円は、年ピボットポイントから上昇中、GBPJPYは年ピボットR1がある170.825円がレジスタンスになっています。
ユーロ円もポンド円と似ていて、年ピボットポイントR1のある151.019円がふたになっています。
ゴールドもブラックスワンが効いた格好!?
ゴールドも先週の内容がまだ有効です。年ピボットポイントがある$2057.73をなかなか超えられないままです。なお、先週いたブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は$2092.80でしたが、今週出てきたもう一つのブラックスワンのPRZは、$2136.12。ここまで上昇するかに注目。
シルバーは、キーレベルの$25.438をはさんで行ったり来たりですが、$26あたりに空いていた窓は埋まりました。ユーロドルと同様にワンモアアップをトライするかに注目です。
米国債のZN1とZB1:シナリオ通り反発、レンジ、ハーモニックパターン?
先週掲載していたシナリオから、ジグザグとした動きを見せている米国債。
先週シナリオに入れていたのは、薄い紫色のガートレーパターンでしたが、ガートレーパターンの安値を割って反発というプライスくアクションになりました。
ですが、オレンジで描画したサイファーパターンの可能性もまだ残っているという厄介な環境です。ガートレーパターンでも、サイファーパターンでも、上の青いボックスにあるフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%をヒットして完成となるので、今いる場所から反発してくる可能性も考慮です。
先週、大きなABCの調整波となるシナリオも描きましたが、右上がりの紫のトレンドラインを狙って上昇することも想定できます。ただし、シナリオが多くなる場合は、わかりづらい相場なので、方向が出るのを待った方が無難のようです。
先週の記事も参照ください。
DJI、SPX、NDQ、GER40、DAX、UK100:ベアマーケットのラリーでレンジ!?
このあたりまでくると、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)、フィボナッチエクステンションのレベル、週足のボリンジャーバンドがレジスタンスの根拠に加わります。
US500(SPXのキャッシュ)も、変更なしです。以前投稿していたように、昨年10月から居座る週足のブリッシュな5-0パターンが効いている格好ですので、$4331まで跳ねてくる可能性があります。
なお、弱含みのUS30(ダウ)。これは、以前投稿していたボーイングの株価も要因になっているのかもですね。ナスダックとSPXが跳ねてダウが下げると、ダイバージェンスになりますので、ヘルシーな相場ではないことを示唆しています。先週の記事もご参照ください。
GER40とDAXはフィボエクステンションがレジスタンス。UK100は7874がふた?
欧州の株価指数も、大きな絵柄に変更はないです。UK100は、キーレベルの7874に抑え込まれていますが、再び7940あたりを狙ってくる可能性もありです。先週の投稿をご参照ください。
AMZNはブラックスワン、MSFTとMETAはフィボナッチエクステンションの5%
メジャーな個別銘柄で、先週アップしていたAMZN(アマゾン)は、出ていたブラックスワンで沈没。上昇してきたMSFT(マイクロソフト)も実は先週の動きでフィボナッチエクステンションの5%をヒットしている状況。
売りのブラックスワンがいたAPPLは、ギャップアップしたのですが、現在3ドライブパターン。特に気になるのは、GOOGL。年足ピボットがレジスタンスになっていますが、それを再びトライ中。ニュースが何であれ、テク関連が下げてくるとナスダックは下がってくるので、今週のプライスアクションが面白くなりそうですね。先週の記事もご参照ください。
VXX iPath S&P 500 VIXのフューチャーズ、VIXは2月の安値を割ってきた後反発しているのですが、うろうろ状態。VVIX(VIXの恐怖指数)は安値を割ってないダイバージェンス状態が続いていますね。
そして、チャールズ国王の戴冠式があった5月6日の土曜日に満月を迎えました。新しいサイクルに入り、ボラティリティが高まるのか?ニュースや経済指標がなど、理由が何であれ、レジスタンスが見えているチャート達ですので、高値掴みに要注意かもしれませんね。
いずれにしても、ワンモアアップがあるのなら、それが完了した後のボラティリティに注目ですね。
また何かあればアップしますね。