先週もプライスアクション満載の相場でしたね。「ザ・伸び切りゾーン」やキーレベルからどんどん遠ざかり、下落を継続してきました。金曜日も続落したのですが、US30やUS500は週末を前に切りよくキーレベルに到達という状況です。ライブの今の状況を見ながら、ハーモニックパターンやキーレベルをシェアします。
US100はABC!?週末を前に見せた渋いプライスアクション
As discussed, a trend change and an initial roll-over have potentially began: SP500, US30 and US100.
同じ種類のハーモニックパターンが居座る
ドル円のホワイトスワン
先週に掲載したドル円のホワイトスワンはまだ有効です。
その後、移動平均線にも押されて再び下落中。
一発目につけた安値を更新するか、下げ止まるかでという微妙な場面ですね。
ユーロドルのホワイトスワン
ユーロドルの場合は、もう少し下に、$1.12796というキーレベルがあるので、ここまで落ちてもらった方がわかりやすいです。
また、先週記載したトライアングルも有効のようです。2018年の高値からの切り下げトレンドラインと、2017年の安値からの切り上げトレンドラインを引いておくといいですね。
コモディティ:GoldとUSOILのガートレー
ゴールドはキーレベルの$1820.38を上に抜けてきましたね。長期足では、ずいぶん前に投稿した月足の変形バットが居座る環境で、短期足では上昇を試みているような絵柄です。
Goldのベアリッシュガートレーパターン
あるいは、このガートレーのPRZを大きく上に抜けてくれば、次のキーレベルの$1892.25まで上昇というシナリオも描けますね。
そして、同じコモディティで、もう一つガートレーパターンがいるチャートがあります。
USOIL Miniのベアリッシュガートレーパターン
また、蛍光緑で見えるチャネルに挟まっているように見えますよね。このチャネルの下限を下にブレイクするかしないかにも注目です。
株式指数: シナリオ1のABC、でも、サポートでは売らないが基本
先週、シナリオを3つ掲載しておいたナスダックのキャッシュ(US100)は、シナリオ1のABCに優位性があったようです。先週の水曜日から木曜日にかけてのプライスアクションも、5つの波から構成された推進波のようになっています。推進波が連続しているところがミソのよう。
3つのシナリオについては、先週の記事をご参照ください。
基本は、長年の波が構成したフィボナッチの「ザ・伸び切りゾーン」とピボットポイントが形成したレジスタンスゾーンにいた相場であること。今月頭からの動きで、上昇トレンドが終わった可能性がさらに高まり、先週記載したように、反発してくる動きは、上昇の継続ではなく、調整波の形成になる可能性も高まっているというシナリオを描いておくといいのかもしれません。
と言いながら、ここで終わりではありません 笑
テクニカル分析の基本:サポートを形成するラインやゾーン
金曜日にNY市場が閉場した時に、皆さんも気づかれていたことがあるかと思います。
要人発言?ウクライナ情勢?それとも、またコロナの話?
いや、確かにセンチメントは売りに傾いていてネガティブなのですが、価格はしれぇっとキーレベルに到達しています。
可能性として考えられるのは、$4560あたりまでの反発というプライスアクション。
こういったサポート、しかも年足のピボットポイントという大きな時間足が形成するサポートがある場合、かなり意識されてしまい、突っ込み売りと、売りの手じまいが交錯していったり来たりする可能性があります。
そして、こちらのチャートも同じ絵柄を見せています。
月曜日の朝は、US500と同じように、金曜日の安値に対してギャップアップし、窓が空いたという状況です。そんな中、ロンドン市場がオープンになります。このギャップを埋めるためにもう一度下げて、キーレベルを再びテストする可能性も考慮。
その後、このラインが意識されて下げ止まれば、ブラックスワンが示唆するターゲット、まずはピンクの移動平均線のあるあたりまで反発するシナリオも描けます。
なお、少し気持ち悪いのがUS100。ABCを形成して下落しているのはいいのですが、$14000前半にある次のキーレベルはまだヒットしていない状況。US100だけは続落か?という目線になってもおかしくないですが、安易な突っ込み売りには気を付けたいです。
欧州株式につられて、米株式が少し下げるという目線でいれば、あわてないですが、GER40がサポートをヒットした後は要注意のようですね。
繰り返しになりますが、「レジスタンスで買わない、サポートで売らない」というのがテクニカルの基本。
この年足ピボットが形成する最強ラインをどれだけのトレーダーさんが見ているかはわかりませんが、ボラティリティの高い時こそ、相場ってテクニカル分析通りに動いたりします。センチメントだけで売りに傾いていると、急に上に持っていかれて損切りという目にも合いかねないので、気を付けたい場面ですね。
また、キーレベルから反発の動きが出てきた場合、長期の上昇トレンド継続の押し目ではなく、調整波としての動きになる可能性が高まっていることを覚えておいてもいいですね。経済指標や要人発言で短期的に上下する可能性はありますが、その短期的な動きに振り回されないで、サポートがあることを覚えておく方が得策のようです。
なお、万が一、このサポートラインを下に抜けて、サポートがレジスタンスとして蓋になる、つまりロールリバーサルしてしまえば、相場はやはり下に行きたかったということで、昨年6月につけた安値あたりまで、どさっと落ちて、ボラティリティが一気に上がる相場になりそうだということも頭の片隅に。「ザ・伸び切りゾーン」でいた時間が長い分、弓を引っ張っていた時間も長くなってもう力尽きたみたいな感じで、反動が大きくなる可能性ももちろんありです。
おまけの追記:この記事を書いている間にUS500にハーモニックパターンが出ているのでシェアしますね。
こちらはUS500フューチャーズの日足にいるブリッシュなサイファーパターン。
先ほどの画像にあったバタフライパターンとは遠い親戚になります。
まず、サイファーはフィボナッチリトレースメントレベルの78.6%を使うガートレーと似たような威力があるパターンです。
また、このように時間足が異なれど、ガートレーとバタフライという重要なフィボナッチ数値を持つハーモニックパターンが同時に出る時は、相場はそれなりの反応をしてきます。NY時間まであともう少し。また何かあればアップデートしますね。