ドル円は、きれいなブラックスワンで反転し最初のターゲットまであと少し、そして、豪ドル・米ドルは検出されていたA・ネンスターというハーモニックパターンの航路を進行中。FOMCの後、次はG20なのですがハーモニックパターンが示唆するものはローラーコースターの可能性ですね。USDJPY turned higher with a bullish blackswan whilst AUSUSD has been on course with a bullish A-Nenstar. Post FOMC, and now G20 but there are many harmonic patterns awaiting our attention.
チャートパターン、ハーモニック、エリオットがそろう時
Harmonic patterns may bring a beautiful setup, regardless of news and events.
(注:この記事は2019年6月29日に投稿していたものです)
総じて、前回の投稿から、FOMCがあったにもかかわらず、米10年債がまだ決着していない状況です。ドル円も、まだジェットコースターのように動く可能性があるので、注視していきましょう。
19日投稿の「GBPUSDはバット、AUDUSDもハーモニックで反発、ドル円とゴールドは仲間の動きを待っている」で記載したバタフライパターンから上昇したユーロドルですが、現在、ABCという動きに合わせて、ABCDパターンが検出されています。
また、8日に投稿した「ユーロドルとゴールドはバタフライ、ドル円の107.612 EURUSD and Gold with Butterfly」で記載したABCの調整波の可能性から、想定航路はずれておらず、当時の動きはabc、その後の上昇で一回り大きなABCとなっていると考えられます。
ローラーコースター!!一回り大きなABCもあり!
ユーロドルのABCDパターン=チャネル=ABC調整波
今のユーロドルが示しているのは、「ハーモニックトレード」、「チャートパターンを使ったトレード」、そして「エリオット波動分析」という3つのトレード手法から見える節目が、重なっているということかもしれません。
画像中に下記の事項を記載しましたので、ぜひご覧ください。
5月末からのユーロドルで切りあがっている高値と安値を結んでひけるきれいな濃紺のチャネル(ぜひ、引いてみてください)検出されているABCDパターンは、それら高値と安値を使っているパターンです
エリオット波動の視点だと、この動きは、ABCの調整波です。ユーロドルでは、1月に突出した高値と、5月の安値を使ってフィボナッチリトレースメントを引くと、現在、61.8%のリトレースメントレベルにいます。
同じく、オレンジのハーモニックパターンで示したDに対するリトレースメントレベルは88.6%です。さらに、直近の上昇の初動の高値と安値を使って引くフィボナッチエクステンションでは、2.618%の場所にいます。
週足の50MAも重なっているため、誰もが見ている大きな節目であることは間違いないですよね。ピンクのボックスで示したエリアは、これらのフィボナッチのレベルとチャネルの上限と重なっているのため、意識されています。
チャート上にチャネルを引いて、その上限や下限でABCDパターンが検出されると、そこが大きな節目であることを示してくれています。
「ハーモニックトレードの嬉しいメリット(前編) Advantages of Harmonic trading Part 1」で記載したメリットの3つ目(アップル株の例)と同じで、チャートパターンにハーモニックパターンで根拠追加の事例です。
エリオット波動の分析から見ると、チャネル内で、高値を安値が重なる動きは、ジグザグであり、ABCの調整波の動きと解釈されます。ユーロドルの場合は、もともとの長期足で出ている下落トレンドに対する戻しを付けているにすぎない場面ではないかと想定できます。
じゃあ、ここからショートすれば楽勝ですね?
そう、思いたくなるのですが、ABCDパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)の上限は、1.14633であり、今はまだ、ドル売りのセンチメントが強いので、チャネル上限を上抜ける可能性があります。
また、ABCという3波で形成される調整波が、2回繰り返される動き=ダブルジグザグが存在することを考えておく必要もありそうです。ユーロドルが下がってきたぁ、よし、売りだぁと思っても、また切り返して上昇してしまい、頭を掻くという面倒な相場になる可能性があります。
なので、もう少し様子見です。チャネルを下抜けて、抜けたチャネルの下限までリターンムーブを入れ、ここで再度頭を抑えられて下げていってくれるまでは、まだわかりません。
ドルインデックスは、ユーロドルとは反対で、買いのシャークパターンが検出されていますが、こちらもPRZは、もう少し下にあります。最初の検出されたときからここ3日ほど、反転してきていますが、下にスパイクを付ける可能性にも注意したいですね。
ドル円、USDCADなどのハーモニックパターン
ドル円は、以前投稿していた根拠すべてをテストしました。
- 1つ目の根拠は、今年1月の安値と4月の高値を使ったフィボナッチ・リトレースメントのレベル61.8%がある107.606円
- 2つ目の根拠は、107.818あたりのサポート、年ピボットミドル値がある107.162、そして6月のマンスリーピボットがある107.136円
今週は、検出されていた買いのブラックスワンで上昇してきたのですが、日足20MAの少し手前で30分足で売りのクラブパターンが出たこともあり少し下げてきています。売りのクラブパターンの最初のターゲットをヒットするために下げてくるのか、それとも、買いのブラックスワンの最初のターゲット、あるいは109.622を目指してもう少し上昇するのか?という面倒な位置にいます。
当面のレジスタンスは、108円から108.32円のエリア。106.3円あたりがサポート。
USDCADのABCDパターン
ポンドドルは、前回の投稿のブラックスワンから、結構反発しましたよね。現在は売りの5-0パターンという厄介な相場です。AUDUSDも、A・ネンスターからの文句なしの上昇で、最初のターゲットはヒットしています。
ユーロ円の売りのハーモニックパターンも含め、今週居座っているパターンから考えられるのは、ドル売りというセンチメントも手伝い、PRZにまだ余裕があるので、どれも短期的なスパイクを付けて今のトレンドの方向に動く可能性です。
クロス円は、チャネル内で節目を迎えるカナダドル円に注目!
ユーロ円、豪ドル円は、売りのハーモニックパターンで節目という場面です。円の動き次第ですが、下落する可能性がありますね。
カナダドル円は、ユーロドルと似ていて、チャネル内のジグザグという動きをしていて、82.60円の辺りで、週足20MAとチャネル上限が交差し、節目を作ります。ぜひ、チャート上で、週足20MAのある位置を確かめ、6月3日と18日の安値と、6月11日の高値を使って、チャネルを引いてみてください。
ゴールドと金利
年ピボットをテストし、上抜け!
ゴールドは、テストしていなかった年ピボットポイントをテストして、さらに上昇で、一旦プルバック。ゴールドの次のキーレベルは1474.91。現在は、買いのバタフライですが、ゴールドも金利の動き次第で、上昇継続する可能性がありますよね。
US10Y:ドル円と金を待たせた主役、またもやお待たせ中
米10年債の2.059%と年ピボットS2 の決着は、まだついていません。前回の投稿などを参考にしていただければと思うのですが、依然として、2.059%と年ピボットS2の間にいます。年ピボットを狙うのであれば、ドルは売りとなり、やはり下にスパイクをつけそうです。ただし、金利が年ピボットをヒットするタイミングでは、ドル円やドルインデックスに居座っている買いのハーモニックパターンを忘れないことが重要そうです。
金利が反転すると、ドル円とドルインデックスの買い、ユーロドルの売りというスタンスでポジションを持つことをシナリオに入れています。同時に、ゴールドも頭落ちになる可能性があるので、注目していきましょう。
Bottom Line: There are bearish patterns for EURUSD, EURJPY, USDJPY and GBPUSD, whilst bullish patterns for DXY, AUDUSD, USDCAD, GBPAUD, GBPCAD. However, their PRZs are still ticks away, which may bring a roller coaster move in view of G20. Notably, Treasuries and Bonds have hit major resistance areas but the market appears to have not given up, so a near term spike or volatility will be awaiting. It is also worth noting that the decline in DJI does not look like a 5-wave move, which indicates it may turn higher still. Gold tested Yearly Pivot and still going strong.