テクニカル分析の基本が効いているUSDCAD、USDCHF、USDJPY。ゴールドとシルバーのレジスタンス

今週のプライスアクションは、レンジっぽい感じでした。ドル円、ユーロドル、クロス円が微妙な価格帯(サポレジ)にいるほか、米国債のプライスアクションは引き続き見逃せなさそうです。新月を迎えた新しいサイクルと重なりボラが出るか?今の様子をサクッとシェアします。

テクニカル分析の基本:シンプル・イズ・ベスト

Basics of technical analysis: Resistance and Support, Fibonacci

ドル円:132.163円で押し目を付けてうろうろ

ドル円は3ドライブパターンから反発後、注目の132.163円を上に抜けて、先週も上がっては下げるというレンジ状態。

USDJPY Butterfly ドル円ブリッシュバタフライ 23 April 2023先週は、133円あたりにあったウィークリーピボットまで下げてこずという状態でしたが、この価格帯では、週足と日足のボリンジャーバンドが重なってくるエリア。

一旦はバタフライパターンで反発していますが、PRZ(潜在的反転ゾーン)はこの133円あたりにありますので、プルバックがあれば、133円あたりでのプライスアクションを見ていきます。

EURUSD:トレンドラインを上に抜けて、次のレジスタンス間近

ユーロドルは先週のブラックスワンが健在。月足のトライアングルの下限ラインというレジスタンスに押し目を付けて上昇していますが、想定している$1.10981を再び狙ってくる可能性がありますよね。

週明けは、トレンドラインと$1.10981の間でレンジになる、ヘッドアンドショルダーズパターンのようなチャートパターンを形成してくれる、または、もう一段上の$1.12320までぶっ飛ぶというシナリオをオンにしています。先週の投稿は有効ですので、ご参照ください。

DXY(ドルインデックス):$101.374がサポートでジグザグしたレンジ

ワンモアダウンで4月のマンスリーピボットのS1をヒットした後、反発してくれたのですが、ジグザグした動きのレンジで終わりましたね。ただし、明確なのは、先週のウィークリーピボットがあった$101.374がかなり意識されていて、サポートになっていること。

また、レンジのすぐ上には日足の20MAが走っています。どちらかをブレイクしてくれるとわかりやすいですよね。軽く下に下げてくれば、ABCのB波を形成している可能性があり、その後Cとして再び上昇かという場面のようでもあります。この場合、$101.374を下に抜けた後、$101.18あたりにあるフィボナッチリトレースメントレベルの50%か、$101.01あたりにあるフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%がサポートになって、買いのハーモニックパターンが登場するというシナリオが描けます。

USDCADとUSDCHFはテクニカル分析の基本を活用するお手本

先週投稿していたUSDCADとUSDCHFですが、USDCADはとてもわかりやすいプライスアクションを見せてくれました。

年ピボットポイントがサポートになっているので、「サポートでは売らない」というテクニカル分析の基本が効いている環境です。

USDCHFは、先週と同じで、年ピボットポイントのS1を微妙にヒットしていませんが、買いのブラックスワンがまだいます。

PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し下にあるので、このキーレベルを下に抜けてから、スパイクを付けて上昇する可能性も考慮します。

GBPUSDはブラックスワンが効く♪

先週、ポンドドルのブラックスワンを投稿していましたが、このパターンで見事に下落。その後はレンジになってしまいましたね。ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上にあるので、再び上値をトライするシナリオを考慮。

ポンドがらみで面白いのが、GBPJPY。週足チャートには売りのブラックスワンがいますが、日足では見事なガートレーパターン登場。週足チャートにパターンがいる場合、それに反応する期間も長くなって、しばらくレンジになることもよくあります。

ユーロ円、ポンド円、カナダドル円などのクロス円は、キーレベルをサポートにして再び上昇しています。次のキーレベルを狙っている可能性もありますが、このポンド円のガートレーが何を意味しているのか?

気にはなりますよね。PRZ(潜在的反転ゾーン)はもう少し上で、今年のピボットポイントのR1を再び狙ってくるのか?プライスアクションを待ちましょう。

ゴールドもブラックスワンが効いた格好!?

ゴールドも先週の内容がまだ有効です。年ピボットポイントの$2057.73がレジスタンスになっています。先週、$2057.73の手前まで上昇した後、ブラックスワンが登場したのですが、このブラックスワンはまだ健在です。先週記載したように、フィボナッチエクステンションの5%をヒットしてもらった方がわかりやすいです。

シルバーは、キーレベルの$25.438を上に抜けてから、下抜け。$26あたりに窓が開いているので、ここまでは上昇してくるシナリオをオンにしています。

となると、米ドル、USDJPYはワンモアダウン、EURUSDとGBPUSDはワンモアアップを短期的にトライするだろうというシナリオが描けますね。

米国債のZN1とZB1:年ピボットポイントというテクニカル分析の基本

米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)のプライスアクションは先々週からあまり変化がないですよね。ZN1とZT1は、年ピボットポイントのほんのちょっと手前でプルバックしているのですが、画像にあるように、ZB1は年ピボットポイントをヒッとして、ヘッドアンドショルダーズパターンから、プルバックしているというのが大きな絵柄になります。

今月のマンスリーピボットがサポートになって跳ね上がると、グレーのホワイトスワンが想定されるのですが、このパターンが完成するエリアは、水色のボックスで示したように、緑色の右下がりのラインと紫の右上がりのラインが重なる結構なレジスタンスのエリアとなります。

金曜日は跳ね上がる勢いがなかったですが、逆に今月のマンスリーピボットを下に抜けると、下落トレンド再開のような動きになるので、金利の動きには注意ということになりそうですよね。先週記載した米10年債の金利のチャートでも、反転してきているすぐ下にあるオレンジのラインは今年のピボットポイントでした。この節目がサポートとして機能すると、10年金利の次のターゲットは5%あたりというシナリオになります。

となると、これまでに記載していたDXYの窓のほか、ポンドドルのブラックスワンなどから、米ドルがぶっ飛んでもおかしくない絵柄が出てきている感あり。先週の記事もご参照ください。

DJI、SPX、NDQ、GER40、DAX、UK100:ベアマーケットのラリー!?

US100、NQ1、SP500:フィボナッチエクステンション、ボリンジャーバンド 

こちらは、19日にキャプチャ―しておいたUS30(ダウキャッシュ)のベアリッシュバタフライパターン。

オレンジのラインは、超長期の移動平均線。現在の所、このバタフライパターンが効いている格好で下落しているのですが、ゴールドと同じような状況です。

どういうこと?

オレンジのラインの少し下に、4.618が見えますよね?これは直近の上昇のフィボナッチエクステンションの4.618%のこと。でも、どうせなら、ゴールドと同じで、フィボナッチエクステンションの5%を狙ってほしいです。笑

いずれにしても、週明け、軽く下げてから5%を狙うのか、それとも、このまま上昇しても、$34000という節目がレジスタンスになるのか?という場面です。

こちらはUS100(ナスダックキャッシュ)。ジグザグとしたプライスアクションで下降ウェッジのようになっているので、上にブレイクしてきそうな絵柄に見えますね。買いのサイファーパターンがいるので、根拠が増えます。

US100も、フィボナッチエクステンションの5%を狙ってもらった方がわかりやすいです。

US500(SPXキャッシュ)は、$4153.90あたりに窓が開いていますので、ここまでは反発してくる可能性を考慮。

米国債に動きが出そうで出ていないため、レンジになってしまった感ありのチャート達ですが、何れは弾けます。引き続き、ベアマーケット中の反発ラリーというシナリオはオンにしています。

GER40とDAXはフィボエクステンションがレジスタンス。UK100は7874がキーレベル!

SX5EのEuro Stoxx 50も、どうせなら4424.12をヒットしていただきたいという絵柄です。DAXはフィボナッチエクステンションの5%がある15884.48がレジスタンスになっています。

UK100(FTSE100)のプライスアクションもわかりやすいですよね。7874というキーレベルをサポートに変えて、上昇しましょうみたいな絵柄ですが、先週記載したフィボナッチリトレースメントレベルの88.6%という最後の砦が目の前です。

フィボナッチが機能するのであれば、以前と同じく、欧州株価指数は下落に転ずるというシナリオがオンです。先週と同じく、ニュースが何であれ、テクニカル分析ではプルバックが示唆されていることも頭の片隅に置いておきましょう。

AAPL、META、TSLA、BAなどのプライスアクション

ボーイング(BA)は、ギャップダウンから反発していますが、紫色のトレンドラインが意識されているのがわかります。

ギャップを埋めるために、再び上昇を試みるシナリオもオンですが、その場合は、グレーでホワイトスワンが想定されています。

APPLには売りのブラックスワンがいるほか、Googlはフィボナッチエクステンションの4.618%と年足ピボットポイントがレジスタンスになっている状況に変化なしです。

なお、TSLA(テスラ)には買いのブラックスワンがいるという絵柄。このブラックスワンが効くのであれば再び反発上昇を試みて、$191あたりを狙ってくるシナリオも描けます。

こちらはAMZN(アマゾン)。画像真ん中にあるオレンジのラインは年ピボットポイント。ここまで上昇してきた2月2日に、サイファーパターンが登場して下落。その後、空いた窓を埋めるのを狙っているように反発していますが、ブラックスワンも登場。

このブラックスワンで下げてくるのか?週明けのプライスアクションを待ちましょう。

その他、VXX iPath S&P 500 VIXのフューチャーズ、VIXは2月の安値を割ってきましたね。リスクオンでよろしいのか?と思いたくなるのですが、こういう時に限って、VVIX(VIXの恐怖指数)だけは上昇して、ダイバージェンスになっています。VVIXの方はリスクありというシグナルを出しているのかもしれません。

インフレ、FEDの利上げに関する見解を考えても仕方ないです。私がトレードを教わった方が、先日、「音楽が鳴り続ける間」ということをおっしゃっていました。椅子取りゲームのように、音楽が鳴っている=リスクオンになっている感じです。

ですが、VVIXさんが何かを言おうとしてくれているのであれば、いずれ、突然、音楽は止まりますので、ニュースや発言が何であれ、先々週のお題「Get Ready(準備しておきましょう)」を今日のうちにまた復活させておきます。笑

CNNのFear & Greed(恐怖と欲)指数は65ですが、70を超えてくるのかも気になりますよね?そして、20日には新月を迎えました。また新しいムーンサイクルが始まっています。アノマリーと重なるかは別として、レジスタンスに近い場所にいる株式指数など、大きな動きがあっても焦らないことですね。

また何かあればアップしますね。

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