USDCAD, GBPJPY, CADJPYは節目に注目。GER30などは高値更新でもレジスタンスが効いてしまった相場

SPXの高値更新などの動きが前半で出た先週ですが下落に転じ、GER30とUS100は、以前から記載していた「ザ・節目」のレジスタンスが効いている相場のようです。ヘッドアンドショルダーズパターンなど、チャートパターンを形成している可能性もあるチャートなど、気になるチャートをシェアします。

ワンモアアップの後が重要だった想定通りのプライスアクション

Key resistances in play in US100, GER30, US30

節目にまだ届いていない通貨ペアがある相場

EURUSDはブラックスワンからまたまたブラックスワンへ

ユーロドルは、2週間前の4時間足に現れたブリッシュブラックスワンから、先週のベアリッシュなブラックスワン、そして現在、ブリッシュなブラックスワンと、フィボナッチをベースにした新種のハーモニックパターンが出まくっている相場です。

それでも、当初のブリッシュブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が重なる$1.17227あたりの方が大きな節目なので、ここまで、落ちてくれたほうがわかりやすいです。

DXY Bearish AB-CD ドルインデックスABCDパターン 19 July 2021EURUSDとほぼ反対の動きをするドルインデックス(DXY)の大きな節目は、$94.371。ここをまだヒットしていないのも気になります。

現在はベアリッシュなABCDパターンが検出されていますが、下落した場合でも下にある日足の20MAが支えとなると、さらに反発する可能性もあります。

引き続き、ユーロドルの$1.17227には、日足と週足のボリンジャーバンド2シグマが重なってくるので、ここまで落ちたら、一旦手仕舞いや利確の動きが出るだろうという根拠もキープしておきます。

ドル円の109.904円

ドル円は、キーレベルの109.904円を下抜けたものの、反発して、このレベルをうろうろしています。

先週のホワイトスワンから反発した後、再び下落していますが、現在でも、ホワイトスワンが日足に居座っている相場。ホワイトスワンのPRZは、109.30円あたりにありますので、このあたりまで下落しても、その後の動きが大切のようです。

さらに深く下落する場合は108円前半と107.72円あたりがターゲットとなりそうです。株式が下落=円買いという動きに素直にならない可能性もあるので、ターゲットあたりに近づいてからの突っ込み売りには気を付けたいですね。

GBPUSDはクラブパターンが効いた格好に♪

先週投稿していたポンドドルのベアリッシュなクラブパターン。長期移動平均線がレジスタンスとして機能し、ピーク時から約180ピップス下落。キーレベルは、$1.36664にあり、ここで一旦反発するか、これを下にブレイクするかに注目です。

ポンド関連では、GBPJPYの節目は149.207円にあり、どちらかというと、ここまで下落してくれる方がわかりやすいです。

以前記載していたEURGBPには、ブリッシュな3ドライブパターンが検出されていますので、ユーロがポンドに対して上昇、言い換えれば、ポンドがもう少し下落することを示唆しているように見えます。

米ドル関連では、先週見ていたUSDCADに登場したベアリッシュなホワイトスワンから、少し横向きになり、その後上にブレイク。$1.27172というキーレベルに到達しています。

USDCHFは、$0.91794を上にブレイクし、さらに上昇かという絵柄になっています。

クロス円関連では、CADJPYの節目は85.864円。このレベルで一旦支えられるか、下にブレイクするかに注目します。豪ドル円のキーレベルは、79.654円。この価格帯まで下落した後のプライスアクションに注目です。

こうした通貨ペアを比較して見えてくるのは、米ドルがもう少し上昇する可能性があるということ。ドル円の場合は、株式の下落で円買いの動きがあっても、それが一時的に終わり、上昇してくる可能性もありそうな相場というシナリオを持っておいてもいいのかもしれません。

ゴールド:キーレベルで攻防

ゴールドは、引き続き、$1807.07というキーレベルが意識されているようです。このレベルを下抜けしておりますので、サポートからレジスタンスへとロールリバーサルする可能性を考慮しています。

株式:NDXとUS100のワンモアアップの後のプライスアクション

DJI、SPX(S&P 500インデックス)、NDX(ナスダック)

以前の記事でまとめていた、年足ピボットポイントR1に到達しているチャートたち。このレベルを上抜けしたものあり、SPXやダウも高値を更新したのですが、ふたを開けると、逆走に転じています。

ですよね?

そして、年足ピボットR1をまだヒットしていない出遅れ指数で、ヒットするのを待っていたNDX(ナスダック)のキャッシュ(US100)が、ようやくヒットして、その後のプライスアクションは、一目瞭然です。特にUS100では、$14,955.69がキーレベルでした。火曜日に上抜けで押し戻され、水曜日に再度上抜けで押し戻され、木曜日に再びトライしたのですが、高値更新失敗で押し戻されています。

また、この$14,955.69がかなりの節目であると自信を深めてくれていた理由は、この価格帯に、先週のウィークリーピボットR1、今月のマンスリーピボットのR1が重なっていることがあります。これだけ節目=レジスタンスが揃うと、さすがに買い目線にはなりづらく、「高値掴み」に終わってしまうとリスクの方が高くなります。

DJI(ダウ)のキャッシュであるUS30も節目が明確です。$34590.74がレジスタンスとして機能すると想定しています。

そして、ダークホースだったGER30。金曜日に15757.23を上抜けした後の下落は、ある意味、見事です。この価格レベルがレジスタンスとして機能していると想定します。金曜日の動きで、ヘッドアンドショルダーズパターンの頭を築いた可能性も考慮できますよね。

こちらは、DAX。年足ピボットで何度求められていた後のギャップダウン。

日経キャッシュもキーレベルを下抜けか?という場面。

ここしばらくの相場は、何かを待っていたようで、ちぐはぐしていたのですが、ナスダックのキャッシュがレジスタンスをヒットしたことを受けて、どの指数も、上昇してきた場合は、戻り売り目線に優位性が出てきているのかもしれません。

テクニカル分析の基本である年足ピボットポイントやR1の存在は無視できず、その他、RUT(Russell 2000)や、IWM(iシェアーズ・ラッセル2000 ETF)といった指数を見ても、「トップアウトからトレンド変換」の初動の動きが進んでいる可能性も否定できません。

今週は画像が少ないですが、先々週と同じで、指数、通貨ペアのいずれも、明確に存在する節目が、レジスタンスあるいはサポートとして機能するかどうかをプライスアクションから見定めることが重要な相場のようです。

移動平均線の傾き、ピボットポイント、フィボナッチ、ヘッドアンドショルダーズパターンなどチャートパターンなど、ニュースや経済指標よりも、チャートをシンプルに見た方がよさそうな場面です。

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