またまた2週間ぶりの更新となります。FOMCなどイベントがありましたが、動いているようで動かないのがドル円。US30などの米株式指数は値幅が広い結構なプライスアクションを見せていますね。現在のハーモニックパターンなどをシェアします。
またまたイベントありの週。でもまだキーレベルをヒットしとらん!
US500, US100, US30:Is this down move a sign of the third wave?
132.486円というキーレベルの手前で、まだ居座るホワイトスワン
先々週の記事では、ブリッシュなホワイトスワンが居座る様子を掲載し、結果的に、先週と今週はこのホワイトスワンに従った動きをしています。
この画像にある蛍光緑のチャネル内の動きを見ると、勢いのある推進波を含む5つの波が形成されているように見えませんか?
だとすると、132.486円のちょい上で安値を付けて5波が終了し、現在は調整波を形成している可能性が出てきます。調整波は、ABCと3つの波からなるシンプルなパターンと、3つの波から構成されるABCを2回繰りかえすダブルジグザグパターンがあります。
いずれにしても、ドル円がすでに天井を付けたのであれば、上昇していく過程は調整波になる可能性が出てきますよね。ABCの調整波が完了するまでは、ジグザグとした上昇を続けることになります。
なお、このホワイトスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)があるのは、キーレベルの132.486円よりも下。意味深ですよね。このまま移動平均線に押されて、ここから下落する可能性もあります。
覚えてますか?この価格レベルは、2020年3月の安値と2022年10月の高値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%の地点、言い換えれば一番浅いリトレースメントのレベルです。これまでの上昇に対して、リトレースメントが浅いままになっているということになります。
また、気になるのはFOMCのあった水曜日の動き。金利もドル円もDOJIのローソク足を形成して終わりました。イベントでドカーンと短期トレンドを作るという流れにはなっていません。ドル円はホワイトスワンに従ってさらに上昇とはいかず、金利もレンジになりました。
EURUSDのキーレベルは$1.04726、$1.06980。ドルインデックスは$104.900が肝
先々週投稿していたユーロドルのブラックスワンでは、PRZ(潜在的反転ゾーン)のレベルが$1.07000あたりにありましたね。
仮に、このパターンが効くのであれば、ユーロドルのプルバックはかなり深いものになる可能性があります。
また、2週間の間、ドル円はレンジでしたが、ユーロドルは上昇してきてリバーサルという背景があります。
そして、さらに今後のシナリオにヒントを与えてくれているのが、DXY(ドルインデックス)のチャートになります。ドルインデックスのチャートには、ユーロドルと反対の向きを示唆するブラックスワンが居座っていました。FOMC前後で見せたプライスアクションは、$104.043というキーレベルあたりでの攻防でした。
でも、このブラックスワンのPRZがあった$102.916を覚えていますか?
金曜日、上昇を試みたのですが、すでに売りのガートレーパターンのPRZがレジスタンスになっていました。
この攻防の続きは来週となりますが、注目したいのは、このガートレーが効いた場合のターゲットの1つであるフィボナッチエクステンションの1.272%の場所。画像中、$102.970になっているのが見えますよね。
で? この価格帯は、先ほどのブラックスワンのPRZがある$102.916と近い場所になります。言い換えれば、消えたブラックスワンのキーレベルが再びプライスアクションに絡んでくる可能性があるということになります。
なお、ドルインデックスはドル円と異なり、フィボナッチリトレースメントの38.2%をすでにヒットしていますので、消えたブラックスワンのPRZがある$102.916を攻めてくるかはわかりません。また、ユーロドルのブラックスワンに優位性があれば、それと同期で、このガートレーが無効になる可能性もあります。ドルインデックスの場合、MT4で見えるUSDXのチャートには、前回の投稿で黄色で示したように窓が2つ開いております。この窓を埋める可能性はまだ残されています。
結局は、FOMCなどイベントでも方向性が出てないといえると思います。かといって、他のニュースなど要因を探すのは時間の無駄かもしれません。
ゴールドのキーレベルとバタフライ
でも結局はキーレベル、週足と日足のボリンジャーバンドがレジスタンスになってプルバックしています。
株式指数: キーレベルでリバーサル
ナスダックキャッシュは、キーレベルの$12019.48に押し目を付けてサポートにすることができず失速。同じくSP500のキャッシュ(US500)とダウキャッシュ(US30)もキーレベルがレジスタンスとなり、失速。
ナスダックキャッシュのキーレベルは、$12019.48、US500のキーレベルは、$4019.61、ダウキャッシュのキーレベルは$34226.57。ダウキャッシュの場合は、次のキーレベルの$32998.15も下抜けして金曜日を終えている始末です。反発があれば、戻り高値から売りが入る可能性がありますが、週末のプライスアクションを待ちましょう。
ちなみに米10年債の金利のチャートを掲載してみます。
トレーディングビューで見える10年債のフューチャーズ(ZN1)や2年債などのチャートを見てわかるのは、ドル円と同じく、FOMCなどあっても、プライスアクションはレンジになっていること。
もうひと下げある可能性も否定できない、どっちつかずの環境です。
下値は、パターンで示したフィボナッチの2.618%があるレベル。その一方、フィボナッチリエクステンションの2%をすでにヒットしているので、ここから、まず先に、半値戻しを狙って、金利が吹き上がってくるシナリオも描けます。となると、ドル円とドルインデックスは上昇してきそうです。
今週のプライスアクションからわかるのは、まだ中途半端な場所にいることではないでしょうか?
クリスマス休暇前のサンタラリーがあるかどうかはわかりませんが、金利が下値追いをするのであれば、株式は反発しそうですよね。また何かあればアップデートしますね。