ピボットポイントを理解しておく:EURUSDのトレンドラインと株式指数のハーモニックパターンに注目!

今週も米国債の決着がつかないままに終わってしまった1週間でしたね。ドル円やユーロドルのほか、クロス円が微妙な価格帯にいます。株式指数にもハーモニックパターンが居座っていますので、来週のプライスアクションは見逃せません。今の様子をサクッとシェアします。

新しい月と週のピボットポイントをチェックしておこう

Trend lines, Resistance and Support in play: JPY Crosses, EURUSD, ZN1, ZB1

もしあるなら、ワンモアアップとワンモアダウンを終えた後に注目

ドル円:3ドライブパターンが効く♪

先週投稿していた3ドライブパターンから上昇し、132.163円を上に抜けてきたドル円。このハーモニックパターンからの上昇のプライスアクションで、次に注目するのは、132.163円に押し目を付けるかどうかになります。

3ドライブパターンもしかりですが、結果的に、直近の下落の波のフィボナッチエクステンションが5%に到達していたので反発してもおかしくない状況ではありました。なお、132.163円を下に抜けてきた場合、3ドライブパターンのPRZ(潜在的反転ゾーン)が128.812円にありましたので、この価格帯にもラインを引いておいてもいいですね。

EURUSD:引き続きトレンドラインがレジスタンス、$1.05771と$1.10981がキーレベル

おなじみの月足のトライアングルの下限ラインが再びレジスタンスになっています。このラインがレジスタンスとして来週も機能するのであれば、プルバックが想定されます。$1.06525あたりがサポートになるか?あるいは深いプルバックで$1.05771まで下げてくるか?

先週と同じく、このラインを上に抜けてきた場合は、$1.10981がレジスタンスになりそうですが、上にぶっ飛ぶ場合は$1.12261あたりもターゲットになってきます。

ドルインデックス(DXY)は、現在、月足の20MAがサポートになっています。空いている窓を埋めるためには、$104.172という最強レベルを再び上に抜けてこなければならず、仮にもうひと下げある場合は、$98.903のキーレベルと、さらに下の$97.80あたりがサポートになります。

クロス円の年ピボットポイントとハーモニックパターン

CHFJPY Gartley スイスフラン円のガートレー 1 April 2023こちらは、ガートレーパターンが出て反応しているスイスフラン円。ただし、146.571円というキーレベルもあるので、ここまでワンモアアップするかどうかに注目。

ポンド円は、165.325円のキーレベルがレジスタンスになり、止められています。

カナダドル円は、週足のブリッシュなブラックスワンに反応して反発していますが、最強レベルの98.834円の少し手前でプルバック。このレベルがレジスタンスになるかどうかに注目。

ユーロ円はキーレベルの144.359円がレジスタンス。この辺りには年足レベルのボリンジャーバンドのシグマ1も重なっているので、レジスタンスとして意識されていますよね。

豪ドル円は、日足のブラックスワンと週足のシャークパターンで一旦は反応していますが、84円後半と85円あたりにPRZがありますので、下げてくるシナリオはオンです。

週明け月曜日には、これらのハーモニックパターンと合わせて、来週のウィークリーピボットと4月のマンスリーピボットがどこに出てくるかを見ていきます。

こうした節目が近くに重なれば重なるほど、その価格帯がレジスタンスあるいはサポートとして意識されて、プライスアクションが活発になります。例えば、こうしたピボットポイントがハーモニックパターンのPRZと重なってくると、その価格帯までは価格が動く可能性もあります。

ゴールドのキーレベルは$2057.73

ゴールドスポットのキーレベルは、年ピボットポイントのミドル値$1946.97と年ピボットポイントの$2057.73。現在売りのブラックスワンがいますが、$2057.73まで上昇してくるシナリオもオンです。

レジスタンスの$22.806を上に抜けてきたシルバーにはハーモニックパターンがいない状況ですが、上昇を継続するのであれば、$25.438あたりが次のターゲットとなります。ゴールドとシルバーも、ウィークリーとマンスリーピボットがどこに出るかを見ておきましょう。

米国債のZN1とZB1:年ピボットポイントというふたまであと一歩で下落

銀行破綻のニュースよりも、米国債の動きがかなり重要という状況は引き続きオンです。

すでにフィボナッチエクステンションの2.618%をヒットしていた米10年債フューチャーズ(ZN1)、2年債(ZT1)、30年債(ZB1)は上昇を継続してから、レンジになっていましたが、ZN1は結構微妙な場所にいますよね。

画像上のオレンジの年ピボットポイントをヒットしてそうでしていないのですが、この少し手前の117には、直近の大きな下落の高値に対するフィボナッチリトレースメントレベルの61.8%が潜んでいました。画像では38.2となっていますが、このレベルがレジスタンスになるかに注目です。

また、小さな売りのバタフライパターンも出ているので、上昇を終えたのであれば、下落するシナリオになります。想定できるのは、このバタフライで少し下げ、再び上昇して、ABCという調整波を形成すること。このようなプライスアクションになってしまうと、うろうろ状態に変わりはないので、トレードしずらいというか、動きのない相場になってしまいそうですよね。4時間足ぐらいでトレンドが出てくれると、ドル円、EURUSD、DXY、Gold、クロス円などにも方向性が出てくれそうです。

DJI、SPX、NDQ:ベアマーケット中のラリー継続

US100、NQ1、SP500:ピボットポイント、フィボナッチレベル活躍中

US100(ナスダックキャッシュ)のキーレベルは、フィボナッチエクステンション5%がある$12805あたりと今年のピボットポイントがある$12652.35でしたが、先々週からこのキーレベルの間を行ったり来たりして、上にブレイク。ここで現在、売りのブラックスワンが出ていますが、PRZは、$13422.36あたり。月足の20MAがすぐ上にいあるので、これがレジスタンスになるかにも注目です。

US500(SPXキャッシュ)も、年ピボットポイントのある$4050.72を上にブレイクして、売りのブラックスワン。PRZはもう少し上ですので、$4100ミドルあたりを狙ってくるシナリオはオンです。

US30(ダウキャッシュ)の年ピボットポイントは$32898.38。このラインを上に抜けてきましたが、現在売りのホワイトスワンがいます。このピボットポイントを下に抜けるか、押し目にするかに注目です。

なお、米国債の動き次第では、ナスダックがプルバックを開始する可能性があるので、ブリッシュなトレンドが再開かどうかは微妙です。どちらかというと、現状では、ベアマーケット中の反発ラリーというシナリオの方に優位性がたかそうです。

ダークホースのGER40とDAX。UK100はABC?

DAXとGER40(ドイツ株価指数キャッシュ)のほか、UK100(FTSE100)のプライスアクションは見事ですね。GER40のレジスタンスは、16144.56。

また、SX5EのEuro Stoxx 50は4320-4340あたりがかなりのレジスタンス。この価格帯には、異なる高値と安値を使ったフィボナッチエクステンションの4.618%が重なっています。ここまで上昇すると、プライスアクションが活発になる可能性あり。また、SX5Eの動き次第では、GER40とDAXもプルバックか、下落を再開するシナリオもオンです。

エリオット波動の推進波が進行中のようだったUK100は、直近の上昇の動きが調整波のような動きになっていませんか?ワンモアアップがあってもいずれ下落に転ずるというシナリオを引き続きオンにしておきます。

AAPL、META、TSLAのピボットポイントとVIX、VVIX、VXX 

その他、ボーイング、TSLA(テスラ株)、Appleなどは売り圧力が弱いですね。METAとAppleには売りのブラックスワンが居座っており、ナスダックの売りのハーモニックパターンと相関性があります。BRK(バークシャーハサウェイ)、TSLA、Microsoftは、あと少しで今年の年ピボットポイントへのリターンムーブ完了。このキーレベルがレジスタンスになると、ナスダック、SPXともにプルバックになる可能性があります。

VXX iPath S&P 500 VIXフューチャーズや、ボラティリティ指数のVIXとVVIXといった恐怖指数もまだうろうろ状態ですが、安値を割りそうで割らない状況。株式指数は、センチメントがFEARに傾いているので、売りポジのスクイーズが入り、上昇している可能性もありますよね。

クレディスイスの後、ドイツ銀行のニュースも出てきていますが、キーレベルやフィボナッチなどテクニカル分析の基本をしっかりと押さえておけば、何かのニュースがあっても慌てなくてすみますよね。

また何かあればアップしますね。

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