ドル円のシンプルテクニカルとドルペアの長期足のハーモニックパターンで相場の環境認識を行う

2017年12月10日 先週の動きを振り返ってのトレードプラン。先週も同じ目線を変えずにレジスタンスやサポートで待ち構えた一週間。FOMCがありますが、噂で買って事実で売れとなるUSDJPYでしょうか。This is a weekly review of forex and commodities. Some of the USD pairs still indicate a short selling, which a strong resistance in a larger time frame.

辛抱強さが試される。PRZが広い相場!?

(注:この記事は2017年12月10日に投稿していたものです)

日足や週足など大きな時間足で検出されるハーモニックパターンでは、PRZ(潜在的反転ゾーン)の幅も広くなります。パターンが完成したからといってすぐにエントリーしても、数日間レンジとなる可能性もあるため、ローソク足から形成されるパターンなどプライスアクションを見て、じっくりと焦らないというスタンスが必要になってきます。

リターンムーブや水平線を見ておく相場

ドル円が下抜けしたトレンドライン

USDJPYは、グリーンのシャークパターンのPRZと50%レベルが結果的に効いた形となりましたが、NFP後の動きは、レジスタンスが強いことを示唆しています。

画像中ピンクのパターンは、短い時間足のシャークのフィボナッチプロジェクションを3.618まで延長したもので、パターンの中で、1.618という数字も見えるかと思います。

黄金比率が重なってくると、一旦目線をフラットにして、買いのままでいいのか考える必要がありそうです。ブルーのガートレーもどきも掲載してみましたが、共通するのは、このブルーのD地点は、直近高値への戻り高値を付ける可能性がある場所、つまり、フィボナッチリトレースメントの0.736と0.786のレベルを示唆しています。

現在の価格帯から少し吹き上がっても、撃ち落とされれば、非常に薄いグレーで描画したパターンで下落も想定しています。

忘れかけそうになるのですが、下の方には埋まっていない窓がありますね。基本は、水平線を引いて、高値を抜けて押しをつけたら買いで、今はまだ買い目線に離れない中途半端な位置にいることには注意したいです。日足の20MAはまだやや下向きで、週足の20MAは水平ですので、急落しても慌てないようにしたいです。

USDCADの日足の5-0パターンもまだ有効で、EURUSDは落ちていますが、動きがジグザグで、サポートエリアもしっかりあります。逆ヘッドアンドショルダーズ、フラグ、フィボナッチエクステンションの1.272など、コンフルエンスのエリアに落ちてきているので注目です。

AUDUSDは大きなブラックスワンのPRZ内で、12345からABCで下げ止まりかと思いましが、下の方の0.7490あたりにマンスリーのS1ピボットがいます。この辺りには週足の20MAが走っていますので、ハーモニックパターンを使っていないトレーダー目線に合わせることの大切さを改めて思い知らされるケースです。

AUDUSDは、パターンが検出されて、すぐに反発して警告は出ましたが、まだ、市場の目線は下降トレンドです。「なんだぁ、PRZが効かないじゃないか」と思ってしまいますが、パターンはまだ検出されており、PRZは有効ですので、マンスリーピボットS1のある0.7490まで下げてきたら、大きな陽線が出ることも想定しています。

つまり、市場は売りのセンチメントに傾いているようですが、大口は買いの仕込みをしている可能性があることも考えられます。後、20PIPSほどですが、売りをホールドすると、マンスリーピボットS1到達あたりで、アッパーカットを食らい、ショートスクイーズという形で反発してくる可能性もあることを十分考慮しています。

移動平均線やボリンジャーバンドとの位置も見ながら、0.7490あたりのコンフルエンスのエリアで下げ止まりを確認し、慎重にAUDUSDのロングを取りたいです。なお、オージーペアはEURAUDとGBPAUDに大きな売りのハーモニックパターンが出ていますので、オージー買いの根拠はだんだんとそろってきています。

BTCUSD(ビットコイン)のガートレーパターン

BTCUSDは、当初のブラックスワンで反応はしましたが、その後、チャネルの上限がサポートとなり上昇しました。

4時間足でガートレーが検出されています。金曜日からの下げ方がジグザグしており、調整波に見えるため、この後、12345という勢いのある波で再度上昇かという重要な場面です。

今日はアジア時間で下げて、横ばいですので、売り目線をフラットにして、今日の高値を切り上げてくるかどうか注目したいですが、リスクを最小限にできる可能性もあるため、今日は短期目線でもロングがありかもしれませんね。

ただし気を付けたいのは、日足のボリンジャーバンド2シグマと4時間20MAが上からかぶさってくる場所に、ウィークリーピボットのR3がいることです。ガートレーで上がっても、上げが続かない可能性もあるため、レジスタンスに到達したらいったん決済します。

BTCUSDのもう一つの可能性は、ガートレーで上がってきても、こうしたウィークリーピボットのR3、ボリバン2シグマや4時間20MAなどのレジスタンスが機能すれば、もうひと下げして、もう一回ジグザグを作るダブルジグザグのシナリオもあることです。この辺りはどうなるかまた追ってアップデートしますね。

大きなハーモニックパターンのPRZは広く、反転には時間がかかる

まとめ:11月からずっと大きな売りパターンがUSDペアに出ており、辛抱強さが試されています。大きなパターンだとPRZが広いうえ、本格的に下落の波を築くまでに時間がかかります。そのため、日足だと数日は、レンジになったりします。もちろん、このレンジ内で1時間足、15分足でデイトレレベルでトレードをするとは可能です。

例えば、USDTRYの週足のシャークパターンはまだ有効で検出されたままです。11月22日に高値を付けてから下落してきています。つまりこの高値を抜けない限り、トレンドは転換する可能性があります。

USDTRYの今の動きは、週足で売りパターンが出て、8日間レンジとなった後、下抜けしてきています。トレンドは小さな時間足で形成され、大きな時間足に波及していくので、まずは日足のレンジ下抜けを待つのはしょうがないことですね(;´д`) また、レンジ形成中、1時間足でも、強い陰線が移動平均線20MAなどを突き抜ける、移動平均線の傾きが下げ始めるなどして、高値を切り下げてくれば、売り増しという感じで、相場がリズムを作るのを待つことも重要だと思いました。

USDがPRZをヒットしても踏ん張っている理由の一つは、FOMCの利上げだと思いますが、すでに織り込み済みであることも考えると、FOMC後に本来の売りパターンの動きに沿って下げてくる可能性が考えられます。12月のクリスマス休暇が迫っているので手じまいを兼ねて、うわさで買って事実で売れということになるかもしれません。ただ、サプライズの利上げなしだと、爆下げ?という結末になりそうですので、FOMC前にドルペアはろうそく足のパターンや4時間足などで売りパターンの検出といった何か根拠を待つことになりそうです。

Bottom line: Australian dollar pairs suggest that a rally for Australian dollar is on the horizon.  US Dollar still faces stiff resistance. FOMC and ECB may be a catalyst for EURUSD, USDJPY and DXY but a shot term spike may be dealt with carefully.

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