米国債のハーモニックパターンとドル円のプライスアクション、5-0パターンが効いたスイスフラン円

先日、ドル円について、テクニカル分析の基本も交えて復習してみましたが、今年のトレード最終日に、何度も反応したキーレベルを下抜けていますね。かという、米株式指数も下げ渋っている様子。今の様子をサクッとシェアします。

ドル円については米国債のハーモニックパターンにも聞いてみる!

ZN1 and other charts show very interesting pictures on the last trading day.

キーレベルを下にブレイクというプライスアクション

スイスフラン円は、先日投稿したベアリッシュな5-0パターンが効いていますね。「スイスフランの動きにヒント?CHFJPYの5-0パターン、GBPCHFのブラックスワン、USDCHFのシャーク」をご参照ください。

さて、「ザ・伸び切りゾーン」からプルバックを継続しているのがドル円。今年最後の30日は、22日の記事「テクニカル分析から見えるドル円の動き:基本を復習してステップアップ♪」で探索したテクニカル分析から見える132.486円というキーレベルを下に抜けてきています。

まず大切なのは、このキーレベルは今年の年ピボットポイントのR3であり、年明けには新しいピボットポイントに変更されるため、消えてしまいます。なので、時間のある時にこの132.486円にラインを引いておくといいですね。

USDJPY Yearly pivot points ドル円の年ピボットポイント 22 Dec 2022そして、22日に投稿していたこのブリッシュブラックスワンの存在も大切かもしれません。ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は、128.607円でまだ下の方です。

今日、132.486円を抜けたことを受けて、こちらのPRZ(潜在的反転ゾーン)があるエリアまで落ちてくるシナリオを無視できない状況ですよね。

128.607円というレベルまでズブッと刺してくれた方がわかりやすいのですが、現在の価格帯からかなりピップ数があるので逆のポジションを持つと痛い目に合うので気を付けたいところです。

ユーロドルは、12月19日以降、レンジのようになりつつ、高値を探っているプライスアクションを見せてくれていますが、ポンドドルと同じく、下げ渋っているんですよね。休暇中で参加者が少ないからということもあるのでしょうが、特にドル円とドルインデックスの動きを見ていて、あるものを思い出したので、簡単にシェアします。

米10年債(ZN1)のサポートラインとブリッシュシャークパターン

こちらは、米10年債のフューチャーズ(ZN1)のチャートになります。これは10年債の価格を表示したものなので、金利とは逆の動きになりますよね。国債が売られると金利は上がる、買われると金利は下がるということになります。

このチャートから見えるテクニカル分析を簡単に見てみると、まず、画像には入っていないかなり下の方にある安値からの上昇に対して、リトレースメントが入っている場面です。少しわかりにくいのですが、30日に安値を付けた地点は、フィボナッチリトレースメントの50%の地点になります。

このフィボナッチリトレースメント50%と重なっているのが、紫のラインの12月のマンスリーピボット。意識されているサポートエリアにいることになります。

また、この地点に到達した時点で、オートハーモニックによって検出されたのが水色のシャークパターン。シャークパターンの理想形は、XからDのフィボナッチプロジェクションが1.128(1.13)%になること。このパターンだと1.059%なので、1.128(1.13)%を達成するエリアまでもう少し下げる可能性もあるということになります。

こちらは、上記の4時間足チャートから2時間足にズームインしたもの。紫のマンスリーピボットで支えられつつも再度ブレイクを試みようとしている場面です。

なお、水色のシャークパターンはオートハーモニックで検出されているものですが、2時間足では表示されないので、薄緑色でシャークパターンを描画しています。手動で描画した薄緑のパターンの方は、フィボナッチプロジェクションを1.128(1.13)%に近くなるように描画しています。

さらに、この2時間足では、グレーでABCDパターンが描画されています。これは、このハーモニック検出ツールで設定できるのですが、近い将来に形成されるであろう候補となるパターンになります。

米10年債(ZN1)のシャークパターンから5-0パターンのシナリオ

そして、もう一度4時間足チャートに戻ります。こちらのチャートでは、ごちゃごちゃするので、先ほど手動で描画した薄緑色のシャークパターンを左にずらしています。

このチャートから見えるのは、シャークパターンとマンスリーピボットというサポートが有効で反転上昇するという目線を持つ持たないに関わらず、オートハーモニックが、次のハーモニックパターン候補をすでに描画してくれていること。

何のパターンかわかりますか?そう、5-0パターンです。

まだ完成していない候補パターンはグレーで見づらいので、黄土色で5-0パターンを描画しています。5.0パターンは半値戻しのパターンなので、Dが5.0となる地点にあるのが見えるでしょうか。

さらに言うと、CからDへの上昇は、AからBと同じ値幅になるのが理想的。AからBまでの値幅分をCからDまでクローンして、オレンジ色のラインで描画しています。上側の黄色のボックスには、5.0パターンの完成予想地点、AB=CDとなる価格エリア、さらには水色で描画されている今週のウィークリーピボットもありますよね。

今の段階で言えるのは、マンスリーピボットとフィボナッチリトレースメントの50%が形成するサポートラインをブレイクしようと試みているのですが、2時間足にいる買いのABCDパターン候補も手伝って、4時間足で出ている買いのシャークパターンに従って反転上昇する可能性があるということです。だとすると、国債を買っていく動きになるので、金利は下がってくるということになります。

そして反転上昇した先で、5-0パターンが形成されるので、国債はまた短期的に売りに傾きます。この結果、金利は上昇してきます。

このマンスリーピボット辺りをうろうろしている今週のプライスアクションは、ナスダックキャッシュやSP500のキャッシュのチャートに反映されているような印象がありますが、ナスダックキャッシュにはブリッシュなシャークパターンも居座ったままなんですよね。

米2年債(ZT1)のミニハーモニックパターン

こちらは米2年債(ZT1)のチャート。米10年債だけではなく、米2年債、3か月のT-Billなど、いろんな期間の国債を見るのも、勉強になりますよね。

この米2年債は、ギャップアップして、その窓を埋めに来ているプライスアクションですね。もうそろそろで窓を埋めきるというあとちょっとの場所で、小さな買いのバタフライパターンが検出されています。

ただこのバタフライパターンですぐに反転してしまうと窓埋めを完了できない感じですよね。なので、オートハーモニックは、窓を埋めるために、さらに下落して、ディープクラブパターンになるよと警告を出してくれています。なるほどです。

米5年債(ZF1)のクラブパターン

こちらは米5年債フューチャーズ(ZF1)にいるクラブパターン。10年債と同じように紫色のラインがマンスリーピボットになります。2年債と同様、マンスリーピボットをまだヒットしていないという環境ですよね。

この後NY時間で、国債がどこまで動くかはわかりませんが、ドル円が金利との相関性や連動をキープしているなら、132.486円というキーレベルを割り込んだ後、次の128.607円までの下落が、これらの国債の反転上昇の買いの動きと同期するのかもしれませんね。

円についてのおまけ公開動画と関連記事

こちらは、実戦トレーディングカレッジ -「1日たった500円」トレードの悩みに終止符を打つで公開されたドル円の動きの背景にある「スパイス」を解説したもの。無料で公開されているのでシェアします。

建玉明細から見えてくる円に関する数値から、直近のドル円のプルバックの動きを想定できたということになります。こうした内部の様子を理解して、テクニカル分析やハーモニックパターンを組み合わせれば、エッジのあるエントリーを実行することができますよね。

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