先日はドル円のチャートから見えるテクニカル分析の基本を復習してみました。記載していたキーレベルで攻防しています。米株式指数はドン下げして、ボラティリティが上がってきていますが気を付けたいことが。今の様子をシェアします。
サンタラリーあり?ボラティリティインデックスに聞く
US500, US100, US30:One more leg up, a potential Santa rally.
テクニカル分析が効いている通貨ペアとハーモニックパターン
132.486円のキーレベル vs ブラックスワン
先週末、21日、そして昨日の記事でドル円のチャートを探索しております。肝は、キーレベル、すでに居座っているブリッシュなホワイトスワン、そして今登場しているブリッシュなブラックスワンの存在。
ホワイトスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)があるのは、キーレベルの132.486円よりも下でしたよね。日銀のイベントで、このレベルをズブッと刺したプライスアクションを見せてくれました。そして、12月21日の記事では、短期的に出ていたディープクラブパターンもシェアしました。
が、ハーモニックパターンが居座れど、ドル円にとって大切なのは132.486円というキーレベル。先日22日のプライスアクションは、このキーレベルがレジスタンスになっていて、うろうろ状態。このキーレベルは、2020年3月の安値と2022年10月の高値を使ったフィボナッチリトレースメントの38.2%の地点と重なっていることも記載しました。
なお、21日以降居座るブリッシュなブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)は128円ミドルあたりで、もうひと下げあるのか?先日の記事「テクニカル分析から見えるドル円の動き:基本を復習してステップアップ♪」も併せてご参照ください。
ドルインデックスにもブリッシュなブラックスワン
ドルインデックス(DXY)についても先週の記事などで居座るハーモニックパターンを掲載していますが、機能したのが、居座っていたサイファーパターン。
ドルインデックスは、何度も記載していますが、ドル円より先に、フィボナッチリトレースメントの38.2%をヒットしていたので、突っ込み売りは少しリスクありの環境でした。なお、以前から居座っていた買いのブラックスワンのPRZの下限は、$102.916あたり。ドル円と合わせてワンモアダウンがあれば、このキーレベルで支えられるかどうかに注目します。
ポンドドルのブリッシュサイファー
このパターンで上昇するかはまだわかりませんが、短期的に反発する可能性はありますよね。
コモディティ:原油(USOIL)のABCDパターンとブラックスワン
ゴールドは、年足ピボットポイントがある$1820.38という最強ラインがレジスタンスになっていますが、トライを続けています。シルバーは、売りのブラックスワンが出ていますが、PRZは年足ピボットポイントと重なるエリアで、再び上昇をトライする可能性があります。21日の投稿もご参照ください。
久しぶりの原油ですが、まず週足でブリッシュなブラックスワン、日足で画像のようにブリッシュなABCDパターンが出ております。
ただし、先日22日は、売りのガートレーパターンでプルバックしていたので、直近高値を上に抜けられるかが鍵。
いつものように、ブラックスワンのPRZ(潜在的反転ゾーン)はまだ下の方で、長期の移動平均線までもまだ値幅があります。結構、中途半端でどっちつかずですよね。
株式指数:サイファー登場でも、ドン下げ、でも、サンタラリーありかな?
ナスダックキャッシュ(US100)とSP500のキャッシュ(US500)には、ドルインデックスと同じブリッシュサイファーパターンが潜んでいましたね。
昨日はドン下げしたのですが、このパターン、US100には今でも居座っております。このパターンが効くのであれば、再び、反発上昇の動きをしてくる可能性があります。
US500にいるブリッシュなブラックスワンのPRZはまだ下の方ですが、US30のダウキャッシュは、4時間足で移動平均線の25MAがサポートになっている状況。
今日のNY市場の動き次第ですが、クリスマスを前にぎりぎり間に合ったサンタラリーの可能性がありますよね。ただし、移動平均線が垂れ下がっていてレジスタンスも硬いので、上昇した場合には、その後のプライスアクションに注目します。
こちらも参考までに。お題にあるボラティリティインデックス(VIX)は、先々日から、気になるプライスアクションを見せておりました。
で、チャートを見ていたら、ドカーンと来ました。
ただし、さらに、ボラティリティがアップする、つまり、株式指数やETFが暴落っぽいドン下げを継続するには、この硬いレジスタンスを上に抜けてくることが条件となります。さらに、上からかぶさっている移動平均線もレジスタンスになりそうですよね。
そして次に気になるのが、ギャップを埋めてしまったVVIX(VIX自体のボラティリティインデックス)の存在。
VVIXは、VIXと違ってすでに窓を埋めた状態で、反発。ホワイトスワンのようなハーモニックパターンが効いている格好です。
VVIXは、VIXの30日後の予想ボラティリティ(Implied Volatility)を示すものです。VVIXが安値を付けて、反転上昇する初動の動きにいるとするなら、VIXが30日後にぶっ飛ぶ可能性が高いということになりますが、必ずしも30日後とは限らないかもしれません。
さて、今週のプライスアクションからわかるのは、中途半端な場所にいたドル円が日銀のイベントをきっかけにキーレベルを律儀にヒットしてきたこと。ドルインデックスとドル円がワンモアダウンを展開すれば、センチメント真っ暗の米株式指数のほか、原油、ゴールド、シルバーが、短期的に金曜日ぎりぎりでサンタラリーを見せてくれるかもしれません。
そして、今日は新月を迎えましたね。ムーンサイクルに沿った形のプライスアクションが出るのか、NY時間に期待です。
また何かあればアップデートしますね。