長期の移動平均線がレジスタンスとなり、続落のユーロドルとゴールド。ドル円やドルがらみのペアのハーモニックパターンのほか、スイスフランの動きを示唆するハーモニックパターンも存在しています。今検出されているハーモニックパターンをサクッとシェアします。
トレンドラインへのリターンムーブの動き vs 短期トレンド転換?
Potentially a trend reversal has been in play.
(注:この記事は2020年9月26日に投稿していたものです)
トレンドラインを引いておこう
EURUSD:ホワイトスワンからブラックスワンへ
ユーロドルは先週投稿したホワイトスワンから約250ピップスの下落。日足の20MAや長期移動平均線が横向きに走っていて、レジスタンスとして機能した相場でした。4時間足のチャートでクリアなのは、ヘッドアンドショルダーズパターン。
1時間足でブラックスワンが出ており、確かに、下落の波は伸び切っていますね。
すぐ下にある年ピボットR1がサポートとなれば、ヘッドアンドショルダーズパターンのネックラインの少し手前の$1.17220あたりまで反発する(=リターンムーブする)可能性も考慮します。この価格帯を超えられるかどうかが鍵のようです。
また、今回掲載しているのですが、ピンク色で示したのは日足のボリンジャーバンド。価格との位置関係を見ると、ボリバンをはみ出しているのがわかります。自立反発という言葉があるように、ボリンジャーバンドの内側に戻る動きを見せる可能性もありますが、このままバンドが開いてしまう可能性もある相場ではないでしょうか?
AUDUSD、USDJPYなどが示唆する次の動き
ポンドドルは長期移動平均線やフィボナッチの主要なレベルに支えられている相場環境で、AUDUSDは$0.69979の大きな節目に近づいて買いのバタフライパターンとなっています。米ドルが一旦プルバックするのであれば、ドルストレートは反発する可能a性がありますね。
現在、クラブパターンが出ており、プルバックして押し目を付けるか見ていきます。
ユーロドルが買いのブラックスワン、ドルインデックス(DXY)には売りのブラックスワン、ドル円には短期で売りのブラックスワンが出ている相場ですので、米ドルの高値掴みには気を付けたいところですね。
CHFの動きに注目
USDCHFに売りのクラブが検出されているのに関連して、CHFJPY(スイスフラン円)などスイスフランがらみのペアにハーモニックパターンが出ているので、参考までにシェアします。
スイスフラン円は買いのシャークパターン。
こちらは、EURCHFに出ているガートレー。
PRZ(潜在的反転ゾーン)は、もう少し上ですので反発してくる可能性もありますが、下落した場合のターゲットは1.06681。
WTI原油:移動平均線がレジスタンス
先々週投稿したサイファーで強烈なプライスアクションを見せたWTI原油は、日足のチャートを見ると中期と短期の移動平均線が絡むエリアで伸び悩んでいます。今年の大きな下落のフィボナッチリトレースメントレベルの50%と61.8%の間でうろうろしている状況ですが、$20ちょっとしたに開いた窓もあるので、フィボナッチリトレースメントレベルの50%レベルを下抜けするかに注目です。
ゴールド&シルバー
株式が下落していても下落しているゴールド。届いてほしいターゲットは、$1792あたり。以前から記載している$1921.19は当面のレジスタンスです。ユーロドルと同じでボリンジャーバンドと価格の位置関係を見るとはみ出しているのがわかります。短期的に米ドルのプルバックと合わせて反発しても、月足にいる売りの変形バットと、先月のDOJIのローソク足から、トレンド転換した可能性があります。
その一方、このまま日足のボリンジャーバンドが開いてしまう可能性もあり、ユーロドルと合わせてチャートをしっかり見ていきましょう。シルバーも当面のレジスタンスは$24.125。短期反発の動きがあれば、その後のプライスアクションに注目です。
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8月8日の「プライスアクション:リターンムーブとプルバック後に注目‐EURUSD、DXY、GOLD、USDJPY、WTI Crude」